コラム

 公開日: 2013-07-28  最終更新日: 2014-09-07

長く住める家ってどんな家?

皆さん矛盾を感じることはありませんか?住宅ローンの返済期間は35年なのに、日本の住宅の平均寿命は26年だとか30年だとか。住宅ローンの返済も終わってないのに建替えなきゃならないという可笑しなお話しです。しかし何故か最近では200年住宅という呼び名の住宅や60年間保証システムなるサービスまで存在します。

技術革新で寿命が延びたのでしょうか?

実は、この平均寿命なるものは、除去した建物の平均をとったもので、実際の日本に現存する住宅の寿命とは少し違うようです。それを日本の住宅の平均寿命としてきたのは新築を売るために都合が良かったのでしょうね。

では、実際どんな住宅が長く住み続けることができるのでしょう。

長期優良住宅の認定基準を信用するなら、

✓極めて希に発生する地震にも安心できる耐震性があればよいのでしょうか?

✓躯体を継続して使用続けれる劣化対策が講じられていればいいのでしょうか?

✓維持管理が容易にできればいいのでしょうか?

✓ライフスタイルの変化に容易に対応できる不変性が備わっていればいいのでしょうか?

✓快適に過ごすための省エネ性が必要なのでしょうか?

✓etc

確かに、この長期優良住宅に必要な条件は長く住み続けるためには全て大切な要件です。

では、昔の住宅はこれら要件が備わっていなかったのでしょうか。省エネ性が備わってなければ長く住み続けることは本当に出来ないのでしょうか。そんな疑問が生じます。

そこで、色々検索してみたところ、早稲田大学 教授 小松幸夫先生の論文に巡り合いました。
http://www.f.waseda.jp/ykom/jkf2000.pdf
まとめたものが財務省PER戦略検討会としてhttp://www.mof.go.jp/national_property/councils/pre/shiryou/221021_05.pdf
とても興味深いものです。興味のある方は是非ご一読を。。。

さて本題のテーマに戻ります。長く住み続けるための家とは、この論文で示されているのを一言で要約すると、『それを使う人間が決定しているのだ』とのことです。

【以下論文より抜粋】
『建物寿命は、これまで構造材料あるいは構造方式による差が大きいものと考えられてきたが、筆者等の調査結果では必ずしもそうなってはいないことが判明した。すなわち建物の寿命は、それが持つ物質的な要因ではなく別の要因により大きく影響されるのではないかと考えられる。時間の経過によって建物が劣化し、いつの日か自然に崩壊するというようなことは今の日本ではほとんど考えられないわけであるから、

建物の寿命は実はそれを使う人間が決定しているのである。つまり端的にいえば、何らかの理由で建替えを選択することが有利であると所有者が判断すれば、その時点で建物の寿命は尽きるのである。

その理由が何であるかについてはまだ十分な研究がないために明確なことはいえないが、建物単体に関する要因に限れば、筆者は使い勝手の影響が大きいと考えている。住宅に関していえば広さの影響が大きいと予想されるので、住宅金融公庫の保有していた調査資料に基づいて分析を行った。』

よく考えてみれば、建物といっても戦後の雨風をしのぐためだけに建てられたような木造賃貸住宅も含まれています。そんな家賃も取れないような建物に手を加え残し続けるはずもないですね。建替えたほうが得ですもんね。

専用住宅であっても、狭い敷地にいっぱいいっぱいに建築していて、上階に広げるしか仕方ない場合は建替えることを選ぶでしょう。

結局、いくら省エネで地震に強い建物であっても、日当たりも悪く風も通らずプライバシーも確保できないような住宅であれば、そこに暮らす人間が快適なはずありません。そんな住宅に住む人が如何に性能が高いといっても快適に住み続けるとは思えません。

勝手に結論としてまとめると、
長く住み続けるための家とは、
『快適な暮らしが体現できる家』と結論付けれると考えます。

快適な暮らしが体現できる家を得ようと思えば
自らにとって必要な暮らしを見つける必要があるということです。

それなりの寄り道が必要なようですね。

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