コラム

 公開日: 2012-02-16  最終更新日: 2014-07-04

【広島県産材・間伐材を使った家づくり】で、花粉症が消える?

新年の行事が終わったと思ったらもう2月。暦の上ではもう春なんですね。
まだまだ寒いこの季節、風邪に十分気をつけながらも目先に迫った花粉の季節も気になるところです。


花粉症というものは、45〜50年前などにはあまり耳にしない言葉だったということですが、
なぜ、近年になって現代人に発症しているのでしょうか?
スギやヒノキの花粉が無ければスギ・ヒノキ花粉症にならないのは当然のことですが、そもそも日本国中に花粉が飛びまくるようになったのは何故でしょうか。

その理由は戦後の大量植林で一斉に植えられたスギ・ヒノキが一斉に成長したので、花粉を一斉に飛ばし始めたということです。


【日本に花粉症が急増した理由】

戦後の復興のため、昭和30年代に拡大造林と呼ばれる林業政策によって、大平洋戦争で荒れた日本中の山にスギが植林されはじめました。
スギ・ヒノキが花粉を盛んに生産するようになるには30年ほどかかるそうですから、高度経済成長期に植えた木が、今になって一斉に花粉を飛ばしまくっているということでしょう。

さらに近年は安い輸入木材に押され、日本のスギはすっかり人気が落ちてしまい、30年前には90%以上あった国内木材自給率は20%まで減少し、林業を取り巻く経済状況は悪化の一途を辿っています。
その結果、次々と林業にたずさわる貴重な人材が減り、人件費がかかる枝打ち・間伐などの手入れがなされないスギが増え、伸び放題となった枝には雄花が着花し、大量の花粉を巻き散らすようになったのです。
どうやら花粉が飛びまくることになった原因は、自然の気まぐれではなく、人間が心ならずも花粉を飛ぶように仕向けた結果のようです。


国もこのような状況を問題視はしているようですが、農林水産省林野庁によると「予算不足の上、高齢化や後継者不足で林業従事者が減り、人工林の管理や手入れはなかなか進まない状況。その代わり花粉の少ない杉の開発などの対策は考えている」とのことですが、これらの効果が実感できるのは数十年後というのですから、気の遠くなる花粉症対策です。




【間伐を正しく行って、国内の林業を活性化させる】

こういった理由から、間伐材を使った住宅作りは、資源や環境に優しいだけではなく、私たち自身の花粉症対策にもつながると考えられています。
今すぐスギ・ヒノキ花粉を減らすのは不可能に近く、長期的に考える必要がありますが、戦前のような森が増えていけば花粉も減っていくはずですし、国内林業が盛んになれば、木材を輸入に頼ることで他国の森を破壊せずに済むかもしれません。
住宅などの用途に使う太い木を育てるには、適度な間伐が必要です。
でも人件費も手間も掛かってしまうので、基本的に間伐すらしないか、間伐された木材は山に捨てられたままになっています。
間伐をしないと、森の中に日光が入りにくくなってしまい、下草が育ちません。下草が育たないと、山が荒れてきて山の保水力が失われ、土砂災害が起こったり、動物達の食べ物が無くなって街に出てきたりしてしまいます。
また密集した森では木は危機を感じ、子孫を残すために花粉を大量に飛ばすという説があります。





【県産材を使った家づくり】

私達ラーバンは、少しでも可能なことから初めてゆく第一歩として、広島の上流の木を使った建築をする事が大切と考え、1996年頃から太田川森林組合の協力のもと広島県産材の木を使った建築を進めてきました。地域の環境や住む人の健康や安心のため、適材適所、県産材の木を使う建築を続けてゆきたいと考えています。
また現在では広島県産材使用による助成金の制度も多く活用され、地域の木を使う事で環境への負荷の少ない建築が広がっています。
 
 

 
 ラーバンの広島県産材を使った家づくりについて
http://rurban-design.jp/making/tokuchou
 
 ホームページにはその他の事例もたくさん載せています
http://rurban-design.jp
 
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一級建築士事務所ラーバン
Email:info@rurban-design.jp
Tel:082-926-4188
住所:広島県広島市佐伯区五日市町石内943-1
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株式会社ラーバン [ホームページ]

一級建築士 下田卓夫

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