コラム

 公開日: 2012-02-14  最終更新日: 2014-07-04

古民家と古材の魅力【広島市中区飲食店・万作】

古民家風のおしゃれなカフェやレストラン、古材を使用し敢えてユーズド感をもたせた内装など…
最近ではこういった店舗を街中でも多く見かけるようになりました。

一級建築士事務所ラーバンの事務所も、築80年ほどの古民家と土蔵を改装した建物。
事務所で仕事をしていると、「古民家に興味があるので中を見せてもらえませんか?」と通りがかりの方が訪れたり、
実際に「古民家に住みたい」「古材を使って新築を建てたい」といった相談も日々多く頂き、古民家や古材に魅力を感じる方がこんなに多いのかと改めて実感します。

「古民家」とは、建てられてから何年経過したものを指すかという定義はありませんが、通常は戦前以前のもの、特に大正以前のものを指す場合が多く、その建築物に用いられた木材が「古材」とされています。

地方や農村などに多く見られる古くなった民家を解体するとき、一般的には柱や梁、各種部材などは捨てられてしまいます。これは大変もったいないことです。重たい屋根を、長い年月支えてきたしっかりとした木材は、現在でも十分使うことができるのです。





ぬくもり感があり、独特の風合いを醸しだす古材。日本の民家には、現在では二度と手に入らない地松の梁やケヤキの大黒柱など貴重な木材がたくさん使われています。
100年を超える古民家や古材も少なくありません。そんな長い時の流れのなかで生まれた飴色や黒光りするぬくもり、梁や柱のどっしりとした存在感は、古材ならではの魅力です。強度があり、地球環境にもやさしい素材です。

住宅を構成する多くの建材は、年月とともに劣化し強度が落ちていくものです。しかし木材は、200~300年というスパンで強度がほとんど変わらず、むしろ、その強さは2~3割増すという報告もあります。
伐採されてから100年後に含水率が15%前後になり、引張強度や圧縮強度が高くなるのです。
古材には、傷もあれば割れもありますが、そうした傷や割れは一朝一夕には生まれません。それは新しい木材にはない、長い年月を経た古材だけが持っている個性であり味なのです。


2012年春完成予定の、一級建築士事務所ラーバンで現在進行中の店舗設計プロジェクト、「飲食店 万作」。
これは、お施主様からのご要望で、より重厚感のある雰囲気を作り出すため、解体した古民家から集めた古材を随所に利用した店舗です。
このプロジェクトのために、東広島の古民家を1軒解体するところから作業が始まりました。





解体した古民家から出た部材を部位ごとに分け、再利用するものを選定し、釘を抜いて水洗い・乾燥させたのち、塗装仕上げをして再び店舗の内装に使用して行くという、手間も時間もかかる作業ですが、古材ならではの重厚感とあたたかみのある雰囲気は、新しい木材では表現できないもの。やさしくて温かい、独特の風合いをもった古材がこだわりの空間を作りだします。
工事は、高い技術をもった職人さん達の力を借りて、日々進められています。





古民家の解体〜古材の洗い出し・塗装〜店舗の内装工事など、店舗「万作」ができるまでの工程を、常時ブログにアップしています。
http://rurban-design.jp/mansaku
 
 
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一級建築士事務所ラーバン
Email:info@rurban-design.jp
Tel:082-926-4188
住所:広島県広島市佐伯区五日市町石内943-1
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 ホームページにはその他の事例もたくさん載せています
http://rurban-design.jp

この記事を書いたプロ

株式会社ラーバン [ホームページ]

一級建築士 下田卓夫

広島県広島市佐伯区五日市町石内943-1 [地図]
TEL:0829-26-4188

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