コラム

 公開日: 2013-03-27  最終更新日: 2014-07-04

今注目される「実家リノベ」

ただ今発行中の「CHIC」に書いたコラムです。



今注目される「実家リノベ」

「実家リノベ」という言葉をよく見かけるようになった。

「実家リノベ」とは、自分の実家をリノベーション(リフォーム)して自らが住むこと。例えば、退職してから田舎に帰って親と一緒に住むケースや、親が亡くなったり、転居して実家が空き、そこをリノベーションして住むというケースが目立つ。最近では特に30代の若い夫婦が実家をリノベーションして住むケースが多い。

一番の理由は「経済的な問題」。広島で人気の住宅地「こころ」に注文住宅の新築を建てようと思えば4,000万位かかる。実家であれば、全面リノベーション費用1,000万かけても、頭金0ボーナス0で住宅ローンを全額借りても月々3万円台と今の家賃以下で何とかなる。

ヨーロッパに比べ日本人の生涯収入は多いにもかかわらず、生活にゆとりなく感じる。それは、生涯支出の大半を占める住宅の費用が高い事と住宅が財産として機能していない事が大きい。日本の住宅の建て替え寿命は30年と欧米に比べれば圧倒的に短い。理由は、日本人の新築偏重主義と土地神話による建物価値の低さ。しかし、これは今大きく変わろうとしている。

ヨーロッパは、家を大切に使い、親から子、子から孫へと住み継いでいくことで生涯支出の中の住宅費を減らし、その分を生活費に回す。だから収入が少なくても気持ちにゆとりがあり、家具やインテリア、そして余暇を楽しむ余裕がある。フランスの一般の家を見てもインテリアや家具などセンスを感じる。北欧などは特に明かりの使い方がうまい。

そしてもう一つの理由は「親の家を残したい」という想い。「実家に帰る」「親の家を住み継ぐ」というのは、経済的な問題よりもDNAに刻み込まれている帰巣本能が強いからではないかと感じる。それは、親に対する感謝の念だったり、先祖への敬愛の意味も含まれるだろう。

親子4人で済むKさんは東広島市で農家を営んでいた実家近くに新築も考えていたが、代々80年続いている「この家を守らねば!」というご主人の強い使命感から母屋の離れにあった大正時代初期に建てられたこの家をリノベーションする事を決意。

家族4人が暮らせ、子供たちが独立した後は夫婦二人の終の棲家になるようコンパクトで機能的なイメージでスタート。真っ暗な屋内を明るくする事と重厚な梁を活かしつつ現代風の内装に仕上げること、元々蔵で開口部を設け自然光が取り入れられるようにした。

この物件は、昨年度の「ひろしま住まいづくりコンクール」のリフォーム部門最優秀賞を受賞。このコンクールは「広島県民の模範となり広島県に住み続けたいと思えるようなもの」と言う条件の元広島大学教授をはじめとした審査委員の審査のもと選ばれる。講評の中にも今後のリノベーションの可能性やあり方を支持された。

改めて自分が生まれ育った実家を見直したい。私の実家は360度山に囲まれた田舎で何もないが今思えば「自然」という何にも変えられない財産や親の想いがいっぱい詰まった場所だった。「帰る場所がある」というのは心の拠り所としてとても大切な事。これからも「実家」を見直して長く住み続けられるように「実家リノベ」を推奨していきたい。

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株式会社 マエダハウジング [ホームページ]

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