コラム

2016-07-12

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「後遺障害認定に不満」

2016/7/11(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「後遺障害認定に不満」
後遺障害 相談 広島 弁護士

後遺障害認定に不満

Q: 今月は「交通事故」をテーマに、番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、35歳 男性からのご相談です。
 「私は昨年の暮れ、交通事故に遭いました。
 車はかなりのダメージを受けましたが、幸い、私は大けがをすることもなく、現場検証にも立ち会えるほどでした。
 しいていうなら、ぶつかった時の衝撃で、若干の筋肉痛のような打ち身を感じた程度でした。
 しかし、この手の痛みは数日後に症状が悪化することもあるからと勧められ、念のため病院に行きました。
 診断の結果は、「頚椎捻挫」いわゆる、むちうちでした。
 レントゲンも異常はなく、これくらいの痛みなら、数日経てば治るだろうと思っていました。
 がしかし、一週間経っても痛みはおさまらず、むしろ、少しずつ、痛みが増しているように感じられ、その後、痛いだけではなく、頭が重かったり、だるかったりという症状が出始めました。
 そして仕事に出ていても全く集中できなくなり、とうとう、仕事を休んで、実家に帰りました。
 実家に帰ったため、それまで通っていた病院にも行けず、とにかく部屋で横になる毎日。
 その間、相手方の保険会社から症状についての電話はありましたが、話すことも面倒で、しばらく放っていました。
 すると、先日、保険会社から、「そろそろ事故発生から6ヶ月が経ちます。病院にも通われていないようなので、症状固定ということで示談に応じて欲しい」との連絡がありました。
 自賠責保険の後遺障害は14級と認定され、賠償額は32万円でした。
 今もまだ、痛い、だるい、辛い毎日を送っているのに、この提示では納得できません。
 仕事も出来ず、会社も休みがちなので、きちんとした賠償を得たいと思っています。
 このような場合、私はどうすればいいのでしょう。
 このまま保険会社の言うがままに、示談を呑まなければならないのでしょうか。」

という内容です。
 症状が重くて動けなかったことが、裏目に出てしまっていますね。
 気の毒ですが…さぁ、江先生、このご相談について、今日もアドバイスをお願いします。

A: はい。
 わかりました。
 まず、この方が一番気になっている、認定を受けた後遺障害の等級と、その賠償額についてですが、要するに、提示された内容では納得ができないということですよね。
 このような場合には、異議申し立てを行うことになります。

Q: 不服のある場合には、異議を申し立てることができるということでしたね。
 以前もお話いただいたと思いますが、復習も含めて、もう一度詳しく教えていただけますか?

A: 異議申し立てを行う先ですが、事前認定の場合は、加害者の任意保険会社に対して、また被害者請求の場合は自賠責保険会社に、それぞれ行うことになります。
 丸子さん、「事前認定」や「被害者請求」…と言う言葉、覚えていますか?

Q: う~ん…今、思い出そうとしているのですが…、すみません、思い出せません。

A: 正直でいいですね。(笑)
 では、もう一度、お話しますね。
 自賠責保険の請求の仕方には、加害者側の任意保険会社に、自賠責も含めて一括して処理してもらう方法と、被害者が直接、自賠責保険に請求する、2つの方法があります。
 一般的には加害者側の任意保険会社に自賠責も一括して処理してもらうことが多いですね。

Q: 全てを加害者側に任せてしまうと、被害者側が不利になったりすることはないのですか?

A: もちろん、そのリスクはあります。
 ですが、任せてしまえば、自ら書類や資料をそろえる手間がかかりません。

Q: なるほど、調子が良くない時に、それだけの手続きをしなければならないのも、辛いですよね。

A: はい、そういうことです。
 そして、後遺障害等級の認定手続きも、この2つのルートがあり、加害者の任意保険会社に処理してもらう場合、その保険会社は後遺障害が何等級になるのかがわからなければ、被害者に示談金の提示ができませんね。
 そこで、保険会社は、損害保険料率算出機構に対して、事前に後遺障害の認定を依頼するのです。
 これが、「事前認定」と言われるものです。

Q: よくわかりました。
 示談金の提示の前に、保険会社が後遺障害認定の手続きをするということなんですね。
 ところで、もうひとつの、「被害者請求」とは、どういうものなのか教えていただけますか?

A: はい。
 「事前認定」に対して「被害者請求」とは、加害者側の任意保険会社に任せるのではなく、被害者自らが直接自賠責保険会社に対して、後遺障害等級認定を申請することをいいます。

Q: 請求内容にリスクがない代わりに、全ての手続きを自らが行わなければならないというものですね。

A: はい、そういうことです。
 今回のケースは、加害者側の任意保険会社から示談の話があったわけですから、タイプとしては前者の「事前認定」の方法で行われていたということになりますね。
 この場合の異議申し立ては、その任意保険会社に対して行うことになります。

Q: では、相談者は、示談を迫ってきた任意保険会社に対して、異議申立をすればいいということになりますね。
 しかし、今回の後遺障害等級と賠償額は、後遺障害の中でもかなり軽いものとして扱われているように思えるのですが、相談者ご本人は、かなり辛そうな状況ですよね?
 どうしてこのような差がでているのでしょうか?

A: 後遺障害等級認定は、先ほど出てきましたが、損害保険料率算出機構に対して、病院や医師が作成した診断書や後遺障害診断書、画像等の各種資料を保険会社が提出し、等級認定の審査を依頼することになります。
 メールから憶測すると、相談者は、当初、むちうちと診断され、レントゲンには異常がなかった。
 その後しばらくは通院していたが、次第に症状が重くなり、実家に帰った。
 それが原因で、通院もままならない状況になったとありますね。
 これを客観的にみると、レントゲンに異常が見られない、通院もしなくていいくらい回復した。という見方もできます。
 このような様々な状況をまとめて、症状が固定されたと、判断されてしまったのかもしれませんね。

Q: 本当は、しんどくて通えなかったことが、逆に症状が良くなって通う必要がなくなった。と思われた可能性があるわけですね。
 これは辛いですね。
 相談者の方は、保険会社からの電話にも出ていないことがあったようですし、ここでちゃんと対応していれば、症状が悪化していることも伝えられたかもしれないのに…残念ですね。

A: う~ん、全てが裏目にでてしまったケースといえますね。
 とはいえ、本当は、良くなっているわけではないのですから、提示された等級に納得がいかない場合は、きちんと異議申立てをして、納得のいく賠償金を受け取るようにしましょう。

Q: 一度認定された等級は、異議申立てをして、覆すことができますか?

A: 可能性はあります。
 だって、ご本人、相当しんどい思いをされていますからね。
 これをきちんと証明する資料を揃えて異議申立てをすると、今よりもっと納得のいく賠償金が見えてくる可能性もあります。
 実際、当 山下江法律事務所でも、このような相談は年々増えており、多くのケースの案件を解決してきました。

Q: 賠償金についても、保険会社が算出する保険基準と、弁護士が介入した場合に適用する裁判基準とでは、計算方法が全然違いますからね。
 やはり、この場合は、弁護士に依頼して、異議申立てをされる方がいいでしょうね?

A: そうですね。
 今、丸子さんが話されたように、そもそもの計算基準が違うわけですからね。
 さらに、一度認定された後遺障害等級は、異議申立てができるとはいえ、簡単に覆せるものではありません。
 ここはやはり、専門家である弁護士等を頼っていただきたいですね。
 当事務所でこれまで扱ってきた同じような案件を、事例としてホームページでも紹介していますので、覗いてみてください。

Q: 参考になると思いますから、是非、チェックしてみてくださいね。
 今日は、「後遺障害認定に不満がある。どうしたらいいのか…」というメールに、江さんに答えていただきました。
 山下江法律事務所では、交通事故に関する無料相談を実施中です。
 着手金も無料です。
 メールをくださった方も、是非、相談してみてください。
 それではここでフリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ 
「自転車にぶつかって大けが」について
2016/7/18 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

■交通事故専門サイト「後遺症(後遺障害)」とは

■バックナンバー(交通事故)
「加害者側の保険会社の対応が不満」 2016/7/4OA
「遺障害等級に不満があるのですが…」 2016/1/25OA
「事故後、集中力がなくなった夫」 2016/1/18OA
「本当に弁護士に頼むと保険金が増額するのですか?」 2016/1/11OA
「交通事故に強い弁護士とは?」 2016/1/4OA
「交通事故後、妻に笑い発作が…」 2015/7/28OA
「交通事故を弁護士に依頼すると保険金が増額できるのはなぜ」 2015/7/21OA
「弁護士費用特約をつけるべきか」 2015/7/14OA
「自転車交通違反の罰則強化とは」 2015/7/7OA
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TEL:0120-7834-09

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