コラム

 公開日: 2016-02-16 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「息子が親の承諾なしに結婚していた」

2016/2/15(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「息子が親の承諾なしに結婚していた」
結婚 親の承諾

息子が親の承諾なしに結婚していた

Q: 今月は、「離婚・男女トラブル」をテーマに、番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、46歳女性から、次のようなメールをいただいています。
 「私には20歳になる息子がおり、現在東京の大学に通っています。
 学業に励んでいるとばかり思っていたら、先日、広島の自宅に一人の女性を連れてきて、この子と結婚したからというんです。
 突然のことで、びっくりしました。
 息子は、まだ学生なんですよ。
 そもそも、その女性がどういう人かも知らされておらず、女性のご両親ともお会いしていないのですよ。
 結婚をすれば、お互いの家同士の付き合いも出てきます。
 それなのに、親の承諾なしに結婚できるのでしょうか?
 江さん、丸子さん、よろしくお願いします。」

という内容です。
 江さん、これはびっくりしますね。
 私にも息子がいますが、突然、結婚したからと言われたら、頭が混乱してしまいます。
 この方、お互いの親の紹介などもなく、親に無断で息子さんが結婚したようですが、このような結婚も認められるのでしょうか?

A: う~ん。
 突然の息子さんの結婚報告、それに、まだ息子さんは学生。
 親御さんのショックはよく理解できます。
 ただ、結論から言いますと、息子さんの結婚は法律的には問題がないと言わざるを得ません。
 道義的にはどうかなとは思いますが・・

Q: そうですか。
 法律的には問題がなく、仕方ないのですね。

A: 結婚について、法律はどのように規定しているか、この際ですからご説明しましょう。

Q: はい、よろしくお願いします。

A: まず、憲法24条1項です。
 「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」とあります。
 この前半部分ですが、「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」とあります。
 すなわち、お二人の合意だけにより結婚は成立するのであり、親やその他の者が決めることはできない、・・昔は、親が決めた「いいなずけ」という制度がありましたからね。
 NHKの朝ドラ「朝が来た」でも、ヒロインの「あさ」は、あさの親が「しんじろう」をいいなずけとして決めていましたよね。

Q: そうでしたね。

A: こうした「いいなずけ」という制度があったのは、もともと日本には家制度があり、家を存続させていくためということが結婚の第一の目的だったからです。
 しかし、憲法のもとでは、このような家制度は認められておらず、結婚も両性の合意のみによると規定したのです。

Q: なるほど、そういうことですか。

A: 民法は、こうした憲法の規定に基づいて、具体的な婚姻の要件を定めています。
 順を追って説明しましょう。
 まず、婚姻適齢です。
 男は18歳、女は16歳にならないと、婚姻できません。
 また、重婚が禁止されています。
 配偶者のある者は重ねて婚姻することはできません。

Q: 結婚年齢や重婚禁止は、ちゃんと、法律で定められているのですね。

A: はい。
 そして、2月1日に放送した女性の再婚禁止期間です。
 昨年末の最高裁の判決により、この法律の一部が無効になり、再婚禁止期間は法律の「6か月」ではなく、実務ではすでに、100日間という扱いがされています。

Q: そうでしたね。

A: それから、親族関係でも結婚できない関係が定められています。
 近親婚の禁止です。
 これは、優生学的な配慮または倫理的な配慮から定められているものです。

Q: 具体的にはどうでしたっけ?
 兄と妹は結婚できないが、いとこ同士は結婚できたと思いますが・・

A: はい、そのとおりですね。
 民法には、正確に法律用語を用いて規定されております。
 一つは、直系血族または三親等内の傍系血族の間では婚姻をすることができません。
 直系血族というのは、血が縦につながっている・・・う~ん。
 直系血族とは、祖父母、父母、自分、子ども、孫という関係です。
 自分はその孫と結婚できないことになります。
 傍系血族というのは、自分の兄弟姉妹とその子どもです。
 兄弟姉妹は、二親等です。
 兄弟姉妹とは結婚できません。
 また、兄弟姉妹の子ども(おい、めい)は、三親等になりますので、自分とおい、めいとは結婚できません。
 ちなみに、「親等」の数え方ですが、自分の親が1親等、いったん親に帰ってそこからまた1親等を加え、兄弟姉妹は2親等になり、その子が三親等という数え方になります。
 いとこは、親で1親等、祖父母で2親等、そこから親の兄弟が3親等、そしてその子となるので、4親等になります。
 だから、いとこ同士は結婚ができるのです。

Q: なるほど、法律できちんと決められているのですね。

A: それともう一つ、直系姻族とは婚姻できないことになっています。
 これは、離婚や死亡後に姻族関係終了届を出して姻族関係が終了しても同様です。
 姻族とは、血のつながりのない親族ですが、直系姻族とは、自己の配偶者の直系血族および自己の直系血族の配偶者を言います。
 自己の配偶者の直系血族は、たとえばぼくで言えば、妻の父母、祖父母などです。
 ぼくは(離婚後)妻の母とは再婚できないことになります。
 また、自己の直系血族の配偶者は、丸子さんで言えば、娘さんの旦那さんということになります。
 ですから、娘さんが離婚したとします(失礼・・・)。
 しかし、別れた旦那さんがイケメンで、丸子さんが(離婚後)そのイケメンと再婚しようとしてもこれはできないということになります。

Q: まあ、わかりやすい・・

A: さらに続けますと、未成年者の婚姻についても法律で定められています。

Q: 未成年者はやはり親の同意がいるのですかね。

A: はい、あたりです。
 未成年者が婚姻するときは、原則、父母の同意が必要です。
 しかし、父母の一方が同意しないときは、他の一方だけの同意で足りることになっています。

Q: 相談者の件も、息子さんがたとえば19歳の未成年者なら、結婚には、ご両親の同意が必要だったということになるのですね。

A: はい、そういうことになります。

Q: 今日は、「息子が親の承諾なしに結婚していた」というご相談について、江さんに答えていただきました。
 現在、山下江法律事務所では、離婚や男女トラブルなど個人の相談については無料としています。
 離婚・男女トラブルについてお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。
 それではここでフリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「不倫の慰謝料を請求されている」について
2016/2/22 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■離婚・男女トラブル問題専門サイト「解決事例」

■バックナンバー(離婚・男女トラブル)
「夫がセックスに応じてくれない…」 2016/2/8OA
「女性の再婚禁止期間が100日となったようですが」 2016/2/1OA
「不倫相手から慰謝料を取りたい」 2015/9/29OA
「離婚は弁護士に依頼した方が良い?」 2015/9/22OA
「10年別居中、離婚できますか?」 2015/9/15OA
「離婚後の子の姓と相続の関係」 2015/9/4OA
「家に金を入れない夫と離婚できるか」 2014/8/11OA
「夫の同性愛は不貞行為になりますか」  2014/2/25OA 
「夫と話すことなく離婚手続きを進めたい」  2014/2/17OA 
「別居中の夫から生活費をもらいたいが・・・。」  2014/02/10OA 
「暴力と浪費の夫と離婚したいが」  2014/2/3OA 
「熟年離婚,年金分割について知りたい…」  2013/9/30OA 
「宗教にはまった妻と離婚したい…」 2013/9/23O 
「婚約不履行、どこまで損害賠償できる?」  2013/9/16OA 
「セクハラ被害で訴えたいが、恥ずかしくて行動に移せない」  2013/9/9OA 
「金遣いの荒さが原因で離婚できるか?」  2013/9/2OA 
「ストーカー行為の対処法について」 2013/2/25O 
「25年前の夫の不倫に賠償請求はできる?」 2013/2/18OA
「婚姻費用分担義務とは?」 2013/2/11OA 
「養育費の決め方」 2013/2/4OA 
「もう顔を見たくもない夫と離婚したいが…」 2012/7/30OA 
「セックスレスは離婚原因になるか?」 2012/7/23OA 
「再婚すると養育費はもらえなくなる?」 2012/7/16OA 
「離婚しようと思うが、子どもの親権は取れるか?」 2012/7/9OA 
「離婚をする際、弁護士に相談するメリットは?」 2012/7/2OA 
「子どもを取り戻したい」 2012/3/26OA 
「浮気相手の女性に対し慰謝料請求できるのですか?」 2012/3/19OA 
「離婚のための手続きを教えてください。」 2012/3/12OA 
「離婚したいが、どのような理由が必要ですか?」 2012/3/5OA 
「離婚したら夫の年金の半分がもらえる?」 2011/9/26OA 
『娘が「婚約を破棄したい」と言っているのですが…』 2011/9/19OA 
「離婚後、子と同じ氏にしたい」 2011/9/12OA 
「偽装離婚は有効でしょうか?」 2011/9/5OA  
「夫の同棲相手への損害賠償は出来ますか?」 2011/3/28OA
「養育費の支払いを減額できないか…」 2011/3/21OA
「未婚の息子に子どもができたのですが…」 2011/3/14OA 
「離婚に伴う子どもの親権とは?」 2011/3/7OA

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

交通事故の解決事例をマンガで紹介しています山下江法律事務所 交通事故専門サイトトップページ ↓↓↓http://www.hiroshima-jiko.com/■その他の事例もご参照くだ...

相談料

無料相談について、詳しくはこちら↓をご覧下さい。■交通事故専門サイト■借金問題専門サイト相談予約専用フリーダイヤル0120-783409 (なやみよま...

 
このプロの紹介記事
山下江 やましたこう

依頼者に笑顔になってもらうために、全力を尽くします。(1/3)

 ドアを開けると、ずらりとスタッフの並ぶカウンター。案内された部屋で待っていたのは穏やかに微笑む山下江さん。まるで大病院の受付みたいですねと感想を伝えると、「そうですか? ハハハハ」と楽しげに笑う山下さん。山下江事務所は、弁護士15人・秘...

山下江プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

「親切な相談」「適切な解決」これが私たちのモットーです。

事務所名 : 山下江法律事務所
住所 : 広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL : 0120-7834-09

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-7834-09

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
広島の弁護士・江さんの『「karoshi」が国際共通語に。不名誉! 』ほか
イメージ

 「karoshi」が国際共通語に。不名誉!  11月29日付け中国新聞セレクト版によると、大変不名誉なこ...

[ ブログ ]

広島の弁護士・江さんのお知らせ「空き家、相続・贈与税対策 無料セミナー」
イメージ

専門家が教える<不動産>のアレコレが満載!マエダハウジング不動産と山下江法律事務所が共同開催する、今年...

[ お知らせ ]

広島の弁護士・江さんの『「卍(まんじ)じゃね」 ?!?!』ほか
イメージ

 「卍(まんじ)じゃね」 ?!?! 昨日(30日)朝の「めざましテレビ」(フジテレビ)で、女子高生流行語...

[ ブログ ]

相続アドバイザーの「平成27事務年度における相続税の調査の状況」ほか
イメージ

 弾丸トラベル国内篇 こんにちは。相続アドバイザーブログ、月曜日担当の山口亜由美です。先週末は、大移動...

[ 相続アドバイザー ]

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「個人再生なら家を残せますか?」
イメージ

2016/11/28(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、OA内容をお...

[ 法律相談 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ