コラム

 公開日: 2015-12-22 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「遺言に代わる家族信託とは」

2015/12/21(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言に代わる家族信託とは」

家族信託 広島 相続アドバイザー

遺言に代わる家族信託とは

Q: 今月は、相続・遺言をテーマにお送りしています。
 今日は、山下江法律事務所の相続アドバイザー、今井絵美さんにお越しいただきました。
 今井さんは、この番組へは3回目の出演ですね。 
 今日もよろしくお願いいたします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: あらためて、相続アドバイザーというのは、相続で悩む人たちにとってどのような存在なのですか?

A: 一言でいうと、相続の「最初の相談窓口」ですね。
 相続で困っても、「どこに相談していいか分からない。」「弁護士は敷居が高い」と動けずにいる方が多いんです。
 「もっと早く相談してくれたらあれもこれもできたのに」というケースも少なくないのです。

Q: そうなんですね。
 そういった「相談したくでもできない」方が最初に頼れる存在が相続アドバイザー、ということですか。

A: その通りです。
 「相続のことちょっと聞きたいんだけど」というお電話にその場でお答えしています。

Q: 電話で気軽に相談できる、というのがありがたいですね。
 そんな相続アドバイザーの今井さんに、今日は65歳男性からのメールに応えていただきます。
 メールの内容を紹介します。
 「自分たち夫婦には子どもがいません。
 現在は親から相続した土地に家を建てて二人で住んでいます。
 自分が死んだら、すべての財産を妻に相続させたいと考えています。
 しかし、それでは妻が死んだ後、私が親から引き継いだ財産が妻の親族に相続されると聞きました。
 自分には甥がいて何かと気に掛けてくれます。
 妻が死んだ後はこの甥に相続させることはできないでしょうか。」

 相談者ご自身の相続とその後の妻の相続を、相談者自身の意向に沿って解決できないか、というような相談のようですね。
 これは、難しいかも・・・
 今井さん、どうなんでしょうか。

A: はい、この相談者のお気持ちは分かります。
 相談者の財産をすべて奥様に相続させる、というのは遺言書で実現できます。
 しかし、その次、奥様が亡くなった後に残った財産を甥に相続させるということを相談者の遺言書に書いたとしてもその部分は無効になります。

Q: 無効になるんですね。
 では、相談者の希望は叶えることは難しいのでしょうか。

A: はい、遺言によって2つの相続を実現することはできません。
 しかし、家族信託の仕組みを使えば可能になります。

Q: 「家族信託」ですか?初めて耳にする制度なのですが、それはどのような制度なのですか?

A: 「信託」という漢字は、「信じて託す」と書きます。
 家族信託というのは文字通り、信頼できる家族に財産の管理・処分を託すための制度です。

Q: なるほど。
 まだいまいちイメージできないのでもう少し詳しく説明してもらってもいいですか?

A: はい。
 まず家族信託の登場人物は3人です。
 一人目が、財産を託す人、「委託者」と呼ばれます。
 二人目が、財産を託されて、その財産の管理や処分をする人、「受託者」と呼ばれます。
 最後の一人が、信託された財産から生まれる利益を受けとる人、「受益者」と呼ばれます。
 また、財産から生まれる利益を受け取る権利、すなわち、受益者が持っている権利を「受益権」と言います。

Q: 家族信託には、「委託者」「受託者」「受益者」の3人が登場するのですね。
 この3人がどのように相続に関わってくるのですか?

A: 例えば、今回のご相談者のケースで考えていきましょう。
 まず、相談者を委託者、甥を受託者として信託契約を結び、相談者の財産を甥に託します。
 この時点で財産の名義は甥に変わります。
 相談者が生きている間、財産から得られる利益を受けとる人、受益者は相談者に設定しておきます。
 財産の名義はかわっても、相談者が受益者である間は、現状と変わりません。
 そして、相談者が亡くなった場合、この受益者を奥様に変更する、さらに奥様が亡くなった場合は、甥に変更する、ということを契約の中で定めておくことができるのです。

Q: なるほど、そうすると、財産から得られる利益は、順に、相談者、奥様、甥というように変わっていくことになるのですね。
 ところで、財産から得られる利益を受け取る権利・・・「受益権」ですか、これには、お金を受けとる権利や、自宅に住み続ける権利などすべて含まれているのですか?

A: 信託の仕組みは「契約」なので、受益権の内容も自由に設定をすることができます。
 ですから、この信託の仕組みを使うことで、相談者の方が亡くなった後も、奥様が安心して生活でき、さらに奥様が亡くなった後は、親から引き継いだ財産が他の家に流れることなく、維持することが可能になるのです。

Q: 素晴らしいですね!

A: そうですね。
 遺言書ではできなかったことが、家族信託の仕組みを使うことで可能になるということです。

Q: ところで、これはどのくらい先まで受益者を指定することができるのですか?

A: 信託の設定をしてから約30年先まで設定できます。

Q: 30年!
 そんなに先まで決めることができるんですね。

A: はい、遠い未来の相続の話だけでなく、近い将来訪れる老後の財産管理の課題も、家族信託の仕組みが活用できます。
 つまり、高齢になってからの財産管理の問題と、相続の問題を家族信託という一つの仕組みで解消できる可能性がある画期的な制度なのです。

Q: 「家族信託」はそんなにすばらしい制度なんですね。
 でも、正直、少し複雑でまだ難しいイメージがあります。

A: そうなんです。
 家族信託は携帯に例えるとスマートフォンのようなものなんです。
 スマートフォンてお気に入りのアプリを入れてカスタマイズすることで自分だけの一台ができあがります。
 でも、最初のうちは「なんでもできる」といわれても逆に「なにをどうして良いか分からなくて戸惑いませんでしたか?

Q: 確かに私もそうでした。

A: 自分がスマホでどんな機能を使いたいのか分かってくるとどんどん便利になるのと同じで、自分の財産をどのように管理して、どのように引き継ぎたいかが分かってくると、それに合わせた家族信託を設計することができるのです。

Q: 山下江法律事務所では、そのような設計もサポートしてくれるのですか。

A: もちろんです。
 自分の場合、家族信託がどのように活用できるか知りたい、という方はお気軽にお電話ください。

Q: 今日は、遺言に代わる家族信託について、相続アドバイザーの今井絵美さんに聞きました。
 相続や遺言についてお悩みの方、また家族信託についてお話を聞きたい方は、地元広島の山下江法律事務所に、まずはお電話されてみてはいかがでしょうか?
 無料相談実施中です。
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今井さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「前妻の子にも遺産を分ける必要があるか」について
2015/12/25 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■相続専門サイト「相続と信託」

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山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

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TEL:0120-7834-09

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