コラム

2015-11-17

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「家を残して借金整理する方法は?」

2015/11/16(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「家を残して借金整理する方法は?」

マイホーム 残す 相談 広島

家を残して借金整理する方法は?

Q: 今月は、借金や過払いをテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は50歳の男性からのご相談です。
 「私は12年前、子どもが出来たことを機にマンションを購入しました。
 頭金がなかったので親に頼んでお金を貸してもらい、2500万円のローンを組みました。
 その後、ストレスを抱える出来事があり、それまで勤めていた会社を辞め、転職しました。
 ローンを組んだ時に勤めていた会社は、給料もよく、返済も家計に影響ありませんでしたが、転職後の現在は、年収もかなり落ち、毎月の生活がギリギリな状況です。
 それに加え、子どもが受験をすることになり、塾の費用も増え、恥ずかしながら、消費者ローンに手を出してしまいました。
 消費者ローンはいとも簡単にお金が借りられるので、始めは子どもの塾代だけ。と決めていたのに、もう少し、もうちょっとだけ…と思っているうちに、800万円もの借金を抱えてしまいました。
 子どもが自分で決めた受験なので、諦めさせるのも可哀相だと、妻もパートに出るようになりましたが、月々の出費を極力抑えても、ローンの返済で首が回りません。
 消費者金融で借りたローンを返済しなければいけないと思っていますが、せっかく手に入れたマイホームを手放したくないというのも本音です。
 ちなみに先日、同じマンションの部屋が売りに出されていましたが、売値がなんと1800万円。今、売りに出しても債務を抱えるだけです。
 マンションを売らずに、ローンを返済するなんてことができるのでしょうか?
 勝手なことを言っているのは承知で相談に乗ってもらえたら…と、番組にメールを送ることにしました。
 不甲斐ない中年男の悩みにアドバイスをください。よろしくお願い致します。」

というご相談です。
 このような相談は、意外に多いですね。
 以前もこの番組で似たようなご相談に答えましたが、今日はおさらいも含め、このご相談に答えていただければと思います。

A: わかりました。
 ご相談者は、ローンの残っているマイホームを保持しながら、一方で借りている消費者金融の債務を整理したい。ということですね。
 既に購入されたマンションは、不動産時価の下落に伴い、ローンの残金以下の値になっている可能性もありますから、余計に手放したくないのかもしれませんね。

Q: 最もスタンダードな考え方をすると、借金も全てクリアになる自己破産が挙げられるのでしょうか?

A: そうですね。
 自己破産を選択すると、基本的には住んでいる家も含め、不動産は全て失うことになります。
 これはご相談者も分かっているのでしょう。きっと、この他のアドバイスを期待されているのだと思いますよ。
 さて、今回のご相談の場合、まずは消費者ローンを何とかしなければいけません。
 今月最初の放送でも話しましたが、消費者金融からの借り入れに関して、過払い金がないか、見直してみる必要があります。
 5年以上前に借り入れをしていれば、過払い金返還請求ができる可能性は高くなります。

Q: これで借り入れ額と返済方法を軽減させることができるかもしれませんね。

A: そうですね。
 可能性はあります。
 しかし、この任意整理が思うように進まなかった場合は、やはり自己破産か個人再生手続きを行うしかないでしょう。

Q: 自己破産だと、不動産もなくなってしまうので、ダメですね。
 もうひとつの個人再生手続きを選択すれば、どうでしょう?
 と、その前に、個人再生手続きとはどういうものなのか、教えていただけますか?

A: はい。
 個人再生手続きとは、借金などの返済ができなくなった人が、全債権者に対する返済総額を少なくして、その少なくなった後の金額を、原則3年間で分割して返済する再生計画を立てることです。
 債権者の意見を聞いたうえで、裁判所が認めれば、その計画通りの返済をすることによって、残りの債務などが免除されるという手続きです。

Q: これなら、不動産を残すことも可能ですね。
 これにより住宅ローンの返済総額も減ったりするのですか?

A: いえいえ、個人再生手続きをする場合、消費者ローンの返済総額は減らすことが可能ですが、住宅ローンについての返済総額は減らすことはできませんので覚えておいてください。
 さらに補足をすると、この場合の不動産は、何でも残せるわけではなく、住んでいる家とその敷地のみが対象となります。

Q: 住んでいる家とその敷地のみ…とはどういうことですか?

A: 例えば、土地だけを購入しているとか自宅以外に持っている別荘などは、対象外となります。
 また、ご自分の名義の建物で、今現在も住宅ローンの支払いをしているという条件が必要となります。
 ですから、返済のない不動産や、相続や贈与によって手に入れた不動産で、住宅ローンを支払っていないものについては、残すことはできない場合が多いと思います。
 この他にも、この制度を利用する場合には、いくつか条件がありますから、是非、弁護士などに相談していただきたいと思います。

Q: いくつか条件はあるようですが、個人再生手続を利用すれば、自宅を残しつつ債務を整理できる可能性があるようですから、今回の相談者のような場合には、オススメですね。
 個人再生手続きは、誰でも使える手段なのでしょうか?

A: 誰でも…ということではありません。
 将来にわたり継続的に収入を得る見込みのある方で、借金の総額が住宅ローンを除いて5000万円以下であることが必要です。

Q: 自己破産と違い、自宅を手放さずに借金を減らすことができるので、いいですね。
 ただひとつ気になるのが、借金が減額されるとはいえ、3年間支払わなければならないのですよね?
 しかも住宅ローンは減額なし…、今回の相談者は、子どもさんの教育資金もまだまだ掛かると思いますし…大丈夫でしょうか?

A: 個人再生手続きでは、3年間の間に子どもが高校や大学へ入学する予定であるとか、高齢者の両親を介護しているため、月々の返済額を低くしたいなど、やむを得ない事情があれば、支払い回数を延長してもらうことができます。
 ただし、この場合も、住宅ローンの支払いはきちんと続けなくてはならないという決まりがありますが…。

Q: 様々な状況に対応してもらえるのですね。
 これはとても債務者に優しい手段ですね。
 なんだかその裏にデメリットが潜んでいる…なんてことはないのでしょうか?

A: デメリットとしては、今後5年から10年間は借り入れができないことや「官報」という国が発行する機関紙に、住所氏名が掲載されます。
 個人再生手続きは、自己破産と違って、メリットが多いのが特徴です。
 例えば、これまで紹介した他に、弁護士や税理士、生命保険募集員など、お金を扱う職業については、自己破産によって一旦資格を失うことになりますが、個人再生では、そのような資格制限もありません。

Q: なるほど…。
 これなら、今回の相談の解決策にもなりそうですね。
 しかし、個人再生手続きをするとなると、やはり弁護士事務所に依頼するのがベストですよね。

A: そうですね、この手続きを、個人で進めるには限界があると思います。
 やはりここは法律のプロである弁護士を頼っていただくことが、将来的にプラスになるはずですから、思い切って事務所のドアをノックしていただきたいですね。
 ちなみに、当事務所では、債務整理の相談については、無料でご相談いただけます。
 その中で納得のいく解決法を見極めていければいいのではないでしょうかね。

Q: たしかに。
 今回のご相談内容を見て、自己破産ではなく個人再生手続きの方法があるなど、素人の私たちにはわからない方法を提案してもらえるのも、プロに依頼するメリットですよね。
 ここは、一人で悩んだり、一人で頑張らず、弁護士に頼ってみるべきではないでしょうか。
 ここで、地元広島の山下江法律事務所のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「家を残して借金整理する方法」について答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「自己破産すると戸籍に残るのでは」について
2015/11/23 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■借金問題サイト「個人再生とは」

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この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

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