コラム

 公開日: 2015-11-07 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「もうすぐ過払い金請求ができなくなるのですか?」

2015/11/2(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「もうすぐ過払い金請求ができなくなるのですか?」
過払い請求 広島 弁護士

もうすぐ過払い金請求ができなくなるのですか?

Q: 今月は、借金や過払いをテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は40歳の女性からメールをいただいています。

 「江先生、丸子さん、こんにちは。
 何年も前から、テレビやラジオ、新聞などの広告で、借金の過払い金請求は取り戻せる可能性があります。というフレーズを見聞きしていましたが、人ごと…と思い聞き流していました。
 それが先日、思いもよらぬところで主人の借金問題が発覚し、人ごとではなくなってしまいました。
 よく話を聞いてみると、結婚前に消費者金融から借金をしていたらしく、結婚後半年くらいのタイミングで完済したので、わざわざ私に報告しなかっただけ。とのこと。
 この話を、仲の良い友達に愚痴っていた時、その友人が「返済し終わっていても過払い金請求ができる。もうすぐ請求ができなくなってしまうかもしれないから、早めに手続きをするべきだ。」と教えてくれました。
 もし、広告で歌われているように、払い過ぎたお金が返ってくれば、家計も潤うので是非、手続きをしたいと思っているのですが・・・
 もうすぐ請求ができなくなるということはあるのでしょうか?教えてください。」

というご相談です。
 過払い金請求には、確か時効がありましたが…
 「もうすぐ請求できなくなる」というのは、時効のことを言われているのでしょうね?

A: そうですね。
 おそらくはその時効のことを言われているのでしょう。
 というのも、過払い金請求の時効は最後の取引きから10年となっており、昔 消費者金融から借金をしたことのある多くの方が、そろそろ時効の時期にさしかかっているという傾向にあるからなんです。

Q: もう少し、詳しく教えていただけますか?

A: そうですね。
 では、まず過払い金について、説明しておきましょうかね。
 「過払い金」とは、借金をした側が貸金業者に返し過ぎたお金のことを指します。

Q: そもそも返し過ぎたお金…というものが発生するのはどうしてなのでしょうか?

A: 金銭消費賃借契約においては、原則として借主、貸主の間で自由に利息を決めることができます。
 ただ、利息制限法というものがあり、上限が決められています。
 その上限は10万円未満だと、年20%、10万円以上100万円未満は、年18%、100万円以上の場合は年15%となっています。
 この利息の規制を定めた他の法律もあります。
 出資法といいます。
 改正される前の出資法に規定されていた上限金利は、貸金業者の場合には年29.2%となっていました。
 これを超えたら罰則があるのですが、先ほど紹介した利息制限法に定められている上限を超えても罰則の対象にはなっていませんでした。
 そこで消費者金融業者は、違法ではあるが罰則のない利息制限法の上限金利を上回るが、罰則のある出資法の上限金利以下となる金利で、お金に貸し付けていたのです。

Q: 確か「グレーゾーン」というものがあったと。

A: はい、そのとおりです。
 利息制限法での上限金利である年15%~20%と出資法での上限金利である29.2%の間のことです。この間は違法だが罰則がないというグレーなゾーンだったわけです。
 そして、弁護士が代理人となって消費者金融と交渉することにより、このグレーゾーン部分の払いすぎた金利を消費者金融から取り戻すことができるというわけです。
 これが過払い金返還請求というものです。

Q: そうでしたね。
 そして、こうしたグレーゾーンを無くすために、出資法が改正されることになったんでしたよね。

A: はい、そういうことです。
 改正された出資法は平成22年6月に施行されました。改正出資法では、上限金利が20%となり、これを上回れば罰則があることになったんです。

Q: 利息制限法での最高上限金利である20%と一致したということですね。

A: そういうことです。

Q: 平成22年がひとつのボーダーラインなんですね。
 これまで消費者金融でお金を借りたことのある方、参考にしてみてください。
 ところで江さん、今日のご相談でもあった時効についてなんですが…

A: そうそう、時効について話しておきましょうね。
 先ほども触れましたが、過払い金請求の時効は最後の取引きから10年となっています。ですから、借入日や初回の返済日が10年以上前であったとしても最終返済日から10年経っていなければ、過払い金返還請求はできることになります。
 ですから相談者のだんなさんも、完済したからといって過去の話にするのではなく、過払い金を取り戻されることをおすすめします。
 ただ、お友達が心配するように、結婚後すぐに払い終わった…ということは、既に何年も経過しているということが考えられます。
 相談をくださった奥様の年齢からしても…もしかしたら時効にかかる頃かもしれませんね。

Q: たしかにそうですね。
 結婚後半年で払い終わったということですから、結婚10周年を迎える頃が時効のギリギリのタイミングですね。
 どうなんでしょうか?

A: そこが気になる部分ですね。
 どちらにしても、すぐに確認して、時効前であれば、早めに請求手続きをされることをお勧めします。
 もう一つ注意すべき事があります。
 過払い金を返さなければならない消費者金融がその請求額の多さを原因として、相当倒産しているという事実です。
 ですから、早めの請求をする必要があります。

Q: それは大変!
 請求できる相手がいなければ、せっかく取り戻せる権利があっても、水の泡となってしまいますね。
 もし、時効にかかっていなければ、早速、過払い金返還請求してください。
 ちなみに、この請求はどのようにすればいいのでしょうか?
 個人でも出来るものですか?

A: 個人での過払い金返還請求も可能です。
 まず、取引履歴を請求するところから始めます。その後、利息制限法に基づく引き直し計算を行い、消費者金融へ請求書を郵送します。

Q: あら、意外と簡単に請求できるものなんですね。

A: 順を追って紹介するだけだと、簡単そうに感じるでしょうが、ひとつひとつの作業は単純ではありません。
 なんとか請求することろまでたどり着いたとしても、返事が期待できないことがあります。
 そうなると、催促しなければなりませんし、それでもだめなら訴訟することになります。

Q: 裁判ですか…。
 う~ん、こうなると、素人では太刀打ちできないかもしれませんね。
 やはり、ここは法律のプロ、弁護士さんにお願いするのがベターなのでしょうね。

A: 消費者金融もプロですからね。
 弁護士が介入して手続きをしても、最近では多くのケースで訴訟しなければならなくなっています。
 弁護士に依頼すると、弁護士費用はかかります。
 しかし、請求までの労力や、裁判所に何度も足を運ぶことなどを考えると、結局ご依頼いただいく方がベターと思います。

Q: そうでしょうね。
 結局は弁護士を頼ることになる…なんてケースもありそうですね。
 それならはじめから相談をして、ある程度お願いした方が、事もスムースですし、早く解決できそうですね。
 過払い金請求ができることがわかったら、早めに専門家に相談するという方が、価値ある方法かもしれません。
 この見極めも、忘れないようにしていただきたいですね。

A: はい。
 ちなみに当事務所では、完済事案の場合、回収金額を超える弁護士報酬はいただきません。
 ご依頼者の中には弁護士報酬が払えるか心配されている方も多いのですが、そこは心配いりませんので、安心してご相談ください。
 ちなみに、債務整理の相談については、事務所では無料でご相談いただけます。

Q: 過払い金請求には時効があるとのこと、もし、心当たりのある方は、早めに確認して、早めに相談されることをお勧めします。
 ここで、地元広島の山下江法律事務所のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「過払い金請求の時効について」の相談に答えていただきました。
 江さん、今日もありがとうございました。


■次回のテーマ
「会社破産すると社長も破産が必要か」について
2015/11/9 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■債務整理専門サイト「過払い金請求とは」

■バックナンバー(債務整理)
「いわゆる『ブラックリスト』について教えて!」 2015/5/25OA
「過払い金について、司法書士も広告をしているが…」 2015/5/18OA
「手元に資料がなくても過払い金返還請求はできる?」 2015/5/11OA
「自己破産と個人民事再生の違いを教えて?」 2015/5/4OA
「自宅を守る借金整理法は?」 2014/10/20OA
「自己破産しないで借金整理できますか」 2014/10/13OA
「過払い請求できるかどうか知りたいのですが」 2014/10/6OA
「特定調停手続について教えて下さい。」 2014/6/30OA
「自己破産しようにも費用がないのですが・・・。」 2014/6/9OA
「今からでも過払い請求できますか?」 2014/6/2OA
「個人再生手続きについて教えてください」  2013/12/16OA
「自己破産すべきかどうか悩んでいます」  2013/12/9OA
「過払い金返還請求には時効があるのですか?」  2013/12/2OA
「過払い金返還、弁護士と司法書士の違い」 2913/6/25OA  
「自己破産のメリットとデメリット」 2013/6/17OA 
「数年前に完済していても、過払い金返還請求は可能か?」 2013/6/10OA
「過払い金返還請求するとブラックリストに載る?」  2013/6/3OA
「江さんに、質問!」 2012/1/30OA 
「家を守りながら借金を整理したい」 2012/1/23OA
「法テラスの利用法」 2012/1/16OA
「完済後でも消費者金融からお金を取り戻せますか?」 2012/1/9OA 
「過払いについて」 2012/1/5OA 
「会社を倒産して、夜逃げをしようと考えています」 2011/2/28OA
「消費者金融からお金を取り戻せますか」 2011/6/13OA

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

交通事故の解決事例をマンガで紹介しています山下江法律事務所 交通事故専門サイトトップページ ↓↓↓http://www.hiroshima-jiko.com/■その他の事例もご参照くだ...

相談料

無料相談について、詳しくはこちら↓をご覧下さい。■交通事故専門サイト■借金問題専門サイト相談予約専用フリーダイヤル0120-783409 (なやみよま...

 
このプロの紹介記事
山下江 やましたこう

依頼者に笑顔になってもらうために、全力を尽くします。(1/3)

 ドアを開けると、ずらりとスタッフの並ぶカウンター。案内された部屋で待っていたのは穏やかに微笑む山下江さん。まるで大病院の受付みたいですねと感想を伝えると、「そうですか? ハハハハ」と楽しげに笑う山下さん。山下江事務所は、弁護士15人・秘...

山下江プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

「親切な相談」「適切な解決」これが私たちのモットーです。

事務所名 : 山下江法律事務所
住所 : 広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL : 0120-7834-09

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-7834-09

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
弁護士コラムvol.139 「訴えたい相手が認知症の場合は?」 柴橋 修
イメージ

 訴えたい相手が認知症の場合は?  例えば,お金をある人に貸していたが返してくれないので,この人に対し...

[ 弁護士コラム ]

広島の弁護士・江さんの『「トナカイ」ならぬ「トナ改バイク」 』ほか
イメージ

 「トナカイ」ならぬ「トナ改バイク」  街のあちこちでクリスマスの雰囲気が広がっている。クリスマスといえ...

[ ブログ ]

相続アドバイザーの「相続税対策だけが相続対策ではない理由」ほか
イメージ

 相続税対策だけが相続対策ではない理由 さて、今日のお話。相続対策って、特に相続税対策が必要な方は熱心...

[ 相続アドバイザー ]

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「カープ優勝で拒否しているのに胴上げされた」
イメージ

2016/12/5(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、OA内容をお届...

[ 法律相談 ]

広島の弁護士・江さんの『「karoshi」が国際共通語に。不名誉! 』ほか
イメージ

 「karoshi」が国際共通語に。不名誉!  11月29日付け中国新聞セレクト版によると、大変不名誉なこ...

[ ブログ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ