コラム

2015-08-18

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「インターネットでひどいことを書かれた」

2015/8/17(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「インターネットでひどいことを書かれた」
インターネット 書き込み 損害賠償

インターネットでひどいことを書かれた

Q: 今月は、特に分野を限らず様々な法律問題について、みなさまから番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、28歳の男性からのご相談です。

 「江先生、丸子さん、きいてください!
 僕はこの春から付き合っていた彼女に、文句があります。
 というのも、ネット上で僕の悪口を書き込んでいるみたいなのです。
 名前も住所も公表されているわけではありませんが、どう考えても僕のことだとわかる内容の書き込みなんです。
 その証拠に、その書き込みを見た友人が「おまえのことがネット上にアップされている」と教えてくれて、僕も気がついたというわけです。
 書き込みを読んでいると、たしかに僕のことに間違いなく、それを書き込んでいるのが彼女だということも、間違いありません。
 でも、彼女に問い詰めると、知らない、私じゃないの一点張り。
 その後も僕に関する中傷は続いています。このままでは、ノイローゼになりそうです。
 江先生、この書き込みを止めさせるにはどうしたらいいのですか?
 また、犯人を突き止めて訴えることはできるのでしょうか?
 早くどうにかしたいのですが、一度相談に行ったほうがいいですか?」

という内容のご相談です。
 ネットが普及してきて、便利になった反面、このような問題もたくさん増えたように思いますが、江先生、このような相談は、増えていますか?

A: たしかに増えてきましたね。
 誰でも手軽にアクセスできたり、書き込めたり、そして友達になれたり…インターネットに関する相談は内容も様々ですが、今回の相談のように、一方的にネット上で名誉を毀損されたという方も、増えてきました。
 相談者の方はぜひ当事務所に相談にしらっしゃって頂ければと思います。
 ここでは、一般的な場合について、インターネット上で名誉を毀損された場合の対処法についてお話ししましょうかね。

Q: はい。
 よろしくお願い致します。
 まずは江さん、名誉毀損と言う言葉はよく聞きますし、なんとなく意味は分かっているつもりですが、法的な見地から、名誉毀損の意味を教えていただけますか?

A: 名誉毀損とは、「不特定または多数人が認識できる状況下で、人の社会的評価を低下させるに足りる具体的事実を告げて、人の社会的評価を低下させる危険を生じさせること。」をいいます。

Q: 不特定または多数人が認識できる状況下…というのがネットでの書き込みに相当するということですか。

A: はい、そういうことです。
 そして、その内容が具体的事実であり、人の社会的評価を低下させる危険があることが必要です。
 相談者の方の場合には、ネットに記載されている事実の内容を検討する必要があります。

Q: なるほど、名誉毀損については、よく分かりました。
 さて、このご相談者のように、誰が発信しているのかはっきり特定できないと言う場合、書き込みを止めさせるにはどうしたらいいのでしょう?

A: おおよそ犯人は彼女だと思っているようですが、その本人が認めていないわけですから、困りますね。
 名誉を毀損された場合、この相談者の方のように、情報の発信を中止させ、被害の拡大を防止したいと考えるのは当然です。
 そのためにはまず、ウェブページの開設者、掲示板運営者、サーバ管理者等に対して、名誉を毀損するような情報の発信を中止するように請求します。
 これを送信防止措置請求。といいます。

Q: とにかく先に、ネット上での書き込みを阻止するわけですね。
 書き込みがなくなると、相談者の方も、少しは気が楽になるでしょうね。
 しかし、書き込みがなくなれば良いというわけにはいきませんよね。
 一体誰が、何の目的でこんなことをするのか…という部分も、きちんと突き止めておきたいと思うのが常のような気がします。

A: そうですね。
 名誉を毀損された場合、被害者としては、当然、自分の名誉を毀損する情報を発信した者の責任を追及したいでしょう。
 ご相談者のこの方も、犯人を見つけたいとおっしゃっていましたね。
 ただ、雑誌や新聞であれば出版社や新聞社が相手になることが明らかなのでいいのですが、インターネット上の書き込みの場合は、相手を特定するのが困難というのも事実です。

Q: 犯人を突き止めることは…できますかね?

A: 方法としては、発信者情報開示請求によって犯人を割り出して行きます。
 ウェブページの開設者、掲示板運営者、サーバ管理者等に、発信者情報開示請求をして、情報の発信者に関する情報を開示するように求めます。

Q: 例えば、これで犯人が特定されたとしたら…、どのような訴えができるのですか?

A: インターネット上の名誉毀損も不法行為となります。
 そのような情報を発信した者は、損害賠償義務を負うことになります。
 また、ウェブページの開設者、掲示板運営者、サーバ管理者等も、送信防止措置をとらなかった場合に、損害賠償義務を負うことがあります。

Q: なるほど、犯人だけでなく、その書き込みに関係した周りをも相手取ることができるというわけですね。
 損害賠償義務というのは、具体的に言うと金銭の請求ですか?
 名誉毀損の損害賠償額って、相場とかあるものですか?

A: ケースバイケースですね。
 十万円程度から数百万円以上まであり得ますが、最近は、高額化する傾向にありますね。
 また、名誉を傷つけられたわけですから、金銭による損害賠償だけでは十分といえないという場合も多々あります。
 そのような場合には毀損された名誉を回復するために、情報の発信者に対して、名誉回復措置として謝罪文の掲載などを請求することもできます。

Q: そうですよね、お金だけで解決できないという被害者の気持ち、わかりますね。
 相談者の方は、犯人を訴えることができますか?とありますが、これについてはいかがでしょう?

A: 名誉毀損には、「刑事」と「民事」があります。
 「刑事事件」として「名誉毀損罪」で、警察署などに告訴することもできます。

Q: 「刑事」と「民事」の違いはなんですか?

A: 「刑事事件」については、名誉毀損が分かる資料等を警察機関に持って行って告訴することになります。
 その後の事件の捜査や処理については、警察署などに任せることになります。
 犯罪が成立すれば、国によって刑罰が課されるころになります。
 一方、「民事事件」については、自ら裁判所に裁判を起こすことになります。
 民事事件は、慰謝料など損害賠償や名誉回復措置の請求などになります。

Q: なるほど…
 「刑事事件」にまで発展する場合があるというのには驚きました。
 インターネットは便利なものですが、他人の権利を侵害することのないように使わなければいけないな~と、改めて思いました。

A: ネット上で傷つけられるのも辛いですが、知らず知らずに人を傷つけていたり…ということも可能性としてはあります。
 身近になったインターネットですが、使う場合は今一度慎重になった方がいいかもしれませんね。

Q: そうですね。
 気をつけたいと思います。
 今回の相談のように、名誉を毀損されて困っていると言う方、是非、山下江法律事務所に相談してみてはいかがでしょうか。
 無料相談実施中です。
 フリーダイヤルをお知らせしておきましょう。
 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、インターネット上で名誉を毀損された場合の対処法を、詳しく教えていただきました。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家を探せるウェブサイト「マイベストプロ広島・山口」に明日掲載予定の山下江さんのコラムでご覧いただけます。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「隣家の柿の木の枝がうちの庭に」について
2015/8/24 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

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TEL:0120-7834-09

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