コラム

2015-08-04

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「資格試験の勉強方法は?」

2015/8/3(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「資格試験の勉強方法は?」
司法試験 勉強方法

■資格試験の勉強方法は?

Q: 今月は、いろいろな問題について、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、32歳男性からのご相談です。
 江さん、今回は法律問題というよりかは、勉強の仕方についてのご相談のようですよ。
 メールを読み上げます。

 「私は大学を卒業して、ある中小企業に勤務しておりますが、父が交通事故に遭った際に、山下江法律事務所の弁護士さんに大変お世話になりました。
 今勤務中の会社に大きな問題はないのですが、どうも魅力を感じなくなっています。
 私は法学部出身ではありませんが、人を助ける弁護士になりたいと思い始めており、その気持ちを抑えきれなくなっています。
 幸いにも貯金が少々貯まっているので、それで当面は食っていけるかと思っています。
 山下先生も、確か法学部出身では無かったように聞いていますが、司法試験に合格した勉強方法について、教えていただければと思います。」

 江さんは確か、東京大学の工学部のご出身でしたよね。

A: はい、そのとおりです。
 ぼくが司法試験を受けようと思ったのは35歳くらいのことですから、相談者の方も十分可能なことと思います。
 人それぞれに、勉強の仕方は違い、どれが一番良いとかは言えないかも知れませんが、法律の知識が皆無に等しい私が約3年で司法試験に合格した、その方法についてお話ししましょう。
 また、放送の最後の方では、勉強の仕方一般についても触れたいと思います。

Q: 最初に司法試験のことですね。

A: はい、弁護士や裁判官、検察官になるためには、この司法試験に合格しなければなりません。
 が、ぼくは司法試験については、まったくどういうものか知りませんでした。
 そこでぼくが最初にしたことは、司法試験の合格者の体験談が書かれた本を買ってきて読みました。
 いろんなパターンがあり、自分に合うケースを参考にしたと思います。

Q: なるほど、合格体験談で合格のイメージを作ったんですかね。

A: まあ、そんなとこですが、各科目には基本書というものがあることが分かりました。
 各科目の教科書ですね。
 司法試験の科目としては、憲法、民法、刑法の主要な3法の他、商法や民事訴訟法、刑事訴訟法などがあるのでが、自分が受けようとした科目について、オーソドックスな基本書を決めました。
 そして、ぼくが受験しようとした7科目の基本書を1か月か2か月だったか、一気に全部読みました。
 だいたい何をやるのかという全体像をつかむためです。
 その際に重要なことは、読んでいく途中で分からないか所があっても、そこにこだわってストップするのではなく、そこは空白のままにしておくことです。
 全部読んでいくと後から空白は埋まっていくものですから。

Q: 7冊も一気に読み通すのですか。
 1冊は結構分厚いのではないですか。

A: そういわれればそうですが、自分の知らないことが書かれているので、結構興味深く読めたと思います。

Q: 読み通すに当たって先ほど言われたこと以外で、何か気をつけたことはありますか。

A: そうですね。
 「法律」についてですが、これは世の中がうまくいくように、常識や良識を文章化したもの、だから、常識的なバランス感覚があれば、理解できるものだ。
 また、人のあり方を規律するものだから、人々に理解されるべき性質のものだ、だから、決して難しいものでは無い、と堅く確信して勉強を始めたことですかね。

Q: そう言われるとそうですね。
 私も常識ある方だと思っているので、私にとっても、法律は難しいものでは無い、ということですね。

A: 丸子さん、まさにそのとおりです。
 さてぼくの受けた司法試験の時代は、5つの選択肢から1つの正解を選ぶ択一式試験が最初にあり、それに合格すると、質問に文章で答える論文試験、これに合格すると最後に、試験官の意地悪な質問に対して1対1で答える口述試験の3つがありました。
 択一試験ではだいたい5人に一人が合格。論文試験では択一試験に合格した人の8人に一人が合格。
 最後の口述試験は論文試験に合格した人の9割が合格、ということでした。
 ですから、全体での合格率は2%程度、合格者の平均受験年数は7、8年でした。

Q: さすが、日本で一番難しい試験と言われるだけあって、司法試験というのは、以前はずいぶん難しい試験だったのですね。
 江さんは、何回で合格されたのですか。

A: ぼくは3回、約3年でしたので、幸いにも短期合格できました。
 さて、この3つの試験の中でも、8人に1人しか合格しない論文試験が最大の山でした。
 そこで、この論文試験をどう乗り越えるかが最大の問題となるわけです。
 論文試験は、あるケースの場合に何が法律上の問題となるか、どう考えるかというような設問なのですが、この場合の最大のポイントは、法律の趣旨を正確に理解し、その解釈を自分の頭で考えて文章化することなんですね。
 決して、暗記力ではありません。
 ちなみに、論文試験では司法試験用の六法全書は見て良いことになっています。
 
Q: はあ、要求されているのは、暗記力では無く、考える力と言うことですかね。

A: そのとおりです。
 ぼくも暗記力は弱い方だと思っておりますので・・・。
 論文試験に向けては、司法試験予備校などによる「答案練習会」というものがあります。
 そこで出された問題を解くつどに、自分の説(考え方)をレベルアップし、採点する試験官が納得する、もっと言えば、感動するような論証パターンを作り上げていくことが重要です。
 こうして自ら作り上げた論証パターンを歌のように覚えておけば、その論点が出題されたときには、自ずと手が動いていくことになります。

Q: 何となく司法試験合格の道は見えてきたと思いますが、リスナーの方には司法試験とは関係ない方も多数いらっしゃると思いますので、最後に、一般的な勉強方法について教えていただけますか。
 たしか、江さんは、修道中学・高校と6年間ずっと1番だったと聞いておりますが・・

A: そうなんですよ、自分でも不思議であり、よくがんばったものだと思うのですよ。

Q: 具体的には何に気をつけられましたか。

A: はい、3つあります。
 一つ目は、何ごとにも疑問を持って自分の頭で考えることです。
 ぼくの座右の銘は「すべてを疑え」。
 これはフランスの数学者・哲学者デカルトの言葉ですが。
 常識も含めて本当にそうだろうか、それでいいんだろうか。なぜそうなっているのか。
 このように考えることにより、物事の本質が見えてきたり、改善や前進があることになります。
 ぼくは小さい頃から父にそのように教わった記憶があります。

Q: なるほど、疑問を持って自分の頭で考えることですね。

A: はい、それから2番目ですが、物事にとらわれず、こだわらず、常に精神をフローな状態(自然に流れていく状態)に置くことです。
 起こってしまったことは仕方ないことで、それは必然であり、最善、最高だったと思うことです。
 このようなフローな精神状態にあるときこそがパフォーマンスを最高に発揮できることになります。
 勉強における良い成績も、フローな精神状態が作り出してくれるものです。

Q: フローな精神状態ですか。
 これは人生の生き方としてもそうありたいですね。

A: はい。
 最後にこれは授業の受け方ですが、やはり、予習と復習をしっかりすることです。
 何も準備無くして授業を受けるのではなく、予習をすることにより、今日はここを聞きたいな、これはどうなっているんだろうと、興味を持って授業を受けることができます。
 そうすることにより、授業の内容が頭に大変入りやすくなります。
 もちろん授業を集中して聞くことにもなります。
 そして、授業が終わった後は、それをもう一回復習することにより、内容が一層頭に刻み込まれることになります。
 ぼくの場合は、能美島から片道2時間の船通学でしたから、行きの船が予習で、帰りの船が復習と、ちょうど良かったんです。

Q: は~、大変参考になりましたね。
 私も小学校の時からそういう態度で授業を受けていたら、東大にも行けたように思います。
 もう遅いですが・・・

A: いや、いや、決して遅くはありません。
 人生は死ぬまで勉強の連続ですから。

Q: 今日は、司法試験の勉強方法や一般的な勉強方法について、江さんに聞きました。
 たまには、このようなお話も良いですね。
 いろんな問題についてお悩みの方は、地元広島の山下江法律事務所に、まずはお電話されてみてはいかがでしょうか?
 現在、無料相談実施中です。
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「成年後見制度について」について
2015/8/10 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所Q&A

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