コラム

 公開日: 2015-07-28 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「交通事故後、妻に笑い発作が…」

2015/7/27(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「交通事故後、妻に笑い発作が…」
高次脳機能障害 広島 弁護士 相談

■交通事故後、妻に笑い発作が…

Q: 今月は、「交通事故」をテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日も、深刻な相談がきています。
 30歳男性からのご相談です。

 「僕の妻は、2ヶ月前、友達と出かけた際に交通事故に遭い、頭を強く打ってしまいました。
 事故直後は一時的に意識もなく心配な期間がありましたが、幸いにも回復し、約1ヶ月の入院を経て、今では元の生活に戻っています。
 ただ、ひとつ不安なことがあり、メールをしました。
 退院後のことなのですが、妻が不意にニヤニヤしたり突然笑い出したりするようになりました。
 当然笑うべきところではない場面で大笑いしたり、真剣な話をニヤニヤしながら聞いたり…と、不自然な笑いが増えていて、とても心配です。
 妻はもともとキャリアウーマンで、つい最近、復職しましたが、会社でも同じことをしているのではないか…、仕事に支障がでているのでは…と心配でなりません。
 今度、病院に連れて行こうと思っているのですが、ネットで調べていたら「笑い発作」という障害を見つけました。
 交通事故が原因ということはあるのでしょうか。」

という、ご相談なのですが、江さん、どうでしょうか?

A: そうですね。
 可能性としては、あり得ます。
 交通事故による「高次脳機能障害」というものにあてはまるかもしれませんね。

Q: この番組でも「高次脳機能障害」については、過去何度か取り上げましたが、症状としては、怒りっぽくなった、イライラしやすくなった。という症状が出るものではなかったですか?

A: 「高次脳機能障害」には、人格変性を生じることがあり、感情がすぐに変わってしまう、感情易変と言う症状がでることがあります。
 イライラしたり、怒りっぽくなったりと同様、今回のご相談のように、いきなりニヤニヤしたり笑ったりすることがあるのです。

Q: そうなんですか。
 この「高次脳機能障害」とはどのようなものなのか、江さんもう一度教えていただけますか?

A: はい。
 「高次脳機能障害」とは、頭部の外傷によって意識障害になった被害者が治療の結果、意識は回復したが、意識回復後に認知障害と人格変性を生じて、就労が困難になるなど、社会復帰ができにくくなる障害のことを言います。

Q: 認知障害と人格変性について、もう少し詳しく教えていただけますか?

A: 認知障害では、具体的には、記憶がなくなってしまうなどの記憶障害、これまでのように物事に集中できない、集中力障害、思い通りに行動できない、遂行機能障害、そして判断力の低下や自分に障害があることを認識できない常識欠落などの症状がでます。
 また、人格変性では、具体的には、先ほど申し上げたように感情がすぐにコロコロと変わってしまう、感情易変や不機嫌、攻撃性や暴言、暴力、幼稚性、多弁、自発性低下、病的嫉妬、被害妄想などの症状があらわれるようになります。

Q: かなり大変な後遺障害ですね。
 これらの症状が事故で頭を強く打ったことに関連があるということを証明するのは、簡単にできるものなのですか?
 そもそも後遺障害として認定されるものなのですか?

A: 以前は、「高次脳機能障害」という後遺障害は、認められていませんでした。
 それは、CTやMRI等の画像によっても、脳表面の異常、脳挫傷痕や出血痕が確認できないという理由からです。
 脳の表面に傷がつくと、画像に写るのですが、「高次脳機能障害」というのは、脳表面に傷が付かない代わりに、脳内深部の神経軸索が切れた状態となります。
 神経軸索が切れてしまうことにより、大脳表面にある、人格や言語などを構成する脳機能と、記憶や各種基本的要求を司る脳幹部との連絡が絶たれ、人間としての合理的活動ができなくなるということです。

Q: 相当な賠償を要求しないと、納得できないくらいのものだと思うのですが…
 「高次脳機能障害」だと認定されるためにはどのような要件を満たしていなければならないのでしょうか?

A: 要件は5つあります。
 まずひとつ目は、頭部に外傷を生じる事故であったこと。
 2つ目は、頭部外傷を受けた結果、意識障害が生じること。
 3つ目は、意識が回復すること。
 4つ目は、意識回復後に、認知障害や人格変性が認められること。
 分かりやすく言うと、仕事に集中できなかったり、知人から「人が変わった」などと言われること。
 そして最後5つ目に、脳側室や第三脳室の拡大と脳の全体的な萎縮が認められること。
 専門医の判断が必要となってきます。

Q: 素人目に見て、交通事故で頭を打って、一時意識障害が生じたが、その後回復。
 しかし、交通事故に遭う前と比べて、人が変わったような言動を取るなぁと感じた場合、「高次脳機能障害」を疑うべきということでしょうか?

A: そうですね、その際は弁護士などの専門家に相談されることをお勧めします。

Q: 「高次脳機能障害」と認定された場合、損害賠償金はどのようになるのでしょう?

A: 障害の程度によりますが、自賠責保険に定められた1級から9級のどれかに該当し、その等級に応じた損害賠償金を取得することになります。

Q: 1級から9級という段階があるのですね?

A: ちなみに、1級とは「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」そして9級は「神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの」と定められています。
 原則として、どの等級に認定されるかにより、後遺障害慰謝料の金額や労働能力喪失に伴う逸失利益の金額などが決定されることになります。

Q: なるほど。
 お話を聞けば聞くほど、相談者の奥様は、「高次脳機能障害」の可能性がありそうですね。
 今度病院に…とメールにはありましたが、とりあえず、早めに弁護士に相談されることもお勧めしたいですね。

A: はい、当事務所は交通事故に関しては、相談料無料、着手金も無料となっています。
 とりあえず、一度、相談にきてみていただきたいですね。

Q: では、山下江事務所のフリーダイヤルをお知らせしておきましょう。
 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、「交通事故による、高次脳機能障害について」詳しくお話をいただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「資格試験の勉強法は?」について
2015/8/3 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所 交通事故専門サイト 「高次脳機能障害とは」について

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TEL:0120-7834-09

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