コラム

 公開日: 2015-07-14 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「弁護士費用特約をつけるべきか」

2015/7/13(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「弁護士費用特約をつけるべきか」
弁護士費用特約 広島 弁護士

■弁護士費用特約をつけるべきか

Q: 今月は、「交通事故」をテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、23歳男性の方からのご相談です。

 「僕は、この春、ようやく車の免許をとり、念願だった自分の車を購入しました。
 それに伴い、はじめて自動車保険というものを目の当たりにしました。
 これまでは、テレビやラジオのCMで見たり聞いたりするだけのものだった自動車保険、保険会社も多々あれば、保険内容も多種多様で、決め手がいまいちよくわかりません。
 そもそも、自賠責保険には強制的に加入することになっているのだから、これだけでも良いのではないかと思ったり…。
 保険会社の人からは、任意保険の加入を勧められますが、本当に、必要なのでしょうか?
 さらに、その任意保険に特約でつけることができる
 “弁護士費用特約”を、ものすごく勧められています。
 保険は入っておいた方がよいことは分かっていますが、車のローンも始まるわけだし、できれば出費を抑えたいと思っています。
 本当に必要な自動車保険は何か、江先生の率直な意見を聞かせて欲しいと思い、メールを送りました。
 よろしくお願い致します。」

という、ご相談内容です。
 自動車保険についてのご相談ですが、この方が疑問に思っているように、確かに保険の種類はものすごく多いですから、どうやって選んでいいか、悩んでいる方も少なくないかもしれませんね。

A: そうですね。
 ただ、自動車を運転するにあたっては、万が一ということをいつも考えておくことが必要だと思います。
 ですから、保険にはきちんと入っておくべき!と、私は声を大にして言いたいですね。

Q: そうですね。
 今日はまず、相談者も疑問に感じている、自賠責保険と任意保険の違いから、教えていただけますか?
 自賠責保険は、強制保険とも言われていて、必ず入らなければならない保険ですよね?

A: その通りです。
 自動車を運行するのに、義務付けられているのが自動車損害賠償責任保険、いわゆる自賠責保険です。
 自賠責保険は、自動車保険のうちで、最低限度の損害賠償責任を保障するための公的な自動車保険というわけです。

Q: 最低限度の損害賠償責任を保障する…とは、どういうことですか?

A: 自賠責保険は、自動車事故による人身損害についてのみ適用される保険です。
 被害者保護の見地から、人身損害について最低限度の損害填補を保障するというのが、この制度の趣旨です。
 ですから、保険金・損害賠償金の金額には上限が定められており、自動車事故によって生じたすべての損害を填補しきれないという場合が多々あります。
 そうなると、加害者は被害者に対し、払いきれないほどの負担を負うことになります。

Q: 交通事故における損害賠償の金額は、非常に高額になる場合がありますよね。
 そうすると、自賠責保険に入っているだけでは、もしもの事故の際、十分な賠償額がおりないかもしれない。ということですね。
 交通事故は、人身事故だけではなく、物損だったり、自損だったりすることもありますしね。
 もちろん、最悪の人身事故の場合でも、損害賠償の金額に上限があるようでは、少々不安ですよね。

A: そこで、自賠責保険によってまかないきれない損害を填補するのが「任意保険」なんです。
 人身事故の場合だと、自賠責保険が最低限度の損害を填補し、不足する部分を任意保険が填補する。
 また、物損事故や自損事故においては、自賠責保険ではまかなえないので、任意保険で必要と考える保障をかけておく。ということになりますね。

Q: 保険会社が、任意保険の加入を進める理由が、そこにあるわけですね。
 十分気をつけて運転すれば、保険は最低限でいいと思っている方もいらっしゃるでしょうが、自分が気を付けていれば事故に遭わない。なんていうことはありません。

A: そうですね。
 事故が起こった後からでは遅いのです。
 やはり任意保険には入っておくべきといえますね。

Q: そうですね。
 そして江さん、その任意保険の加入に伴い、「弁護士費用特約」をつけることをものすごく勧められている…というご相談でしたが、これは、できればつけておいた方が、いいですよね?

A: その通りです。
 どうしてか…をお話しする前に、「弁護士費用特約」について、簡単に説明しておきましょう。
 このサービスは、交通事故に遭った場合にかかる弁護士や司法書士、行政書士への報酬や、訴訟に要する費用を支払ってくれるサービスです。
 被保険者一名あたり、300万円という限度をつけている保険もあります。

Q: 自己負担ゼロで弁護士に交通事故の相談や依頼ができるというものでしたね。
 弁護士は、自分で選んで依頼ができるというメリットもあったかと…。
 実際、どのような時に役立つものか、事例を挙げて教えていただけますか?

A: はい。
 一番よくあるケースは、自分の保険会社が示談に出てこられない場合です。
 例えば、信号が赤で、完全に止まっていたところへ、後ろから追突された…。
 このように、止まっていた場合の追突事故は、相手側の過失が100%となります。
 いわゆる「もらい事故」というケースです。
 この場合、追突された被害者は、自分の加入している保険を使って示談交渉することができません。
 任意保険は自分に過失があって相手に被害を与えたときに相手に保険金で賠償してもらえる保険ですから、自分に過失が無いときは自分の入っている任意保険は関係ないということです。
 自分の保険会社が示談に出て来れないとなると、加害者である相手や相手の加入している保険会社と交渉をするのは被害者本人になります。

Q: これは至難の業ですよね。
 100対0とはいえ、加害者の加入する保険会社はプロですから、なかなか示談が進まなかったり、結局、泣き寝入りする羽目になったり…と、困った状況になることも多々あるとのことでした。

A: そんなの時に役立つのが、「弁護士費用特約」です。
 この特約に加入していれば、自分の過失がゼロの場合でも、自分が加入している保険会社から支払われる弁護士費用によって、自分の代理人として弁護士に交渉を依頼できるのです。

Q: これは本当に便利ですよね。
 たしか、この弁護士費用特約を利用したからと言って、翌年の保険料が増額となることもなかったですよね。

A: そうです。
 とても便利な特約で、イザと言うときに助かりますから、是非、つけられておくことを私もお勧めしますね。
 「弁護士費用特約」は、保険会社によっても違いますから、よくよく説明を聞いて、納得した上で保険を選ぶようにしてください。

Q: 車のローンも始まり、出費を抑えたいという気持ちは分かりますが、だからと言って、保険で調整するのは危険です。
 まずは、万が一の時に困らないよう、きちんと保険を選ぶようにしてくださいね。
 今日は、自動車保険について、弁護士の立場から、率直な意見を話していただきました。
 交通事故の相談も、是非、山下江法律事務所へお電話ください。
 フリーダイヤルです。
 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「交通事故を弁護士に依頼すると保険金が増額できるのはなぜ?」について
2015/7/20 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所 交通事故専門サイト 「弁護士費用」について

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「認定された後遺障害に納得できない」 2015/1/19OA
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この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

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