コラム

2015-06-09

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「遺言書を書くべきでしょうか」

2015/6/8(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言書を書くべきでしょうか」
遺言書作成 広島 弁護士

■遺言書を書くべきでしょうか

Q: 今月は、「相続や遺言」をテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、41歳女性の方からのご相談です。
 「私は現在、夫と離婚に向けて、別居生活をしています。
 そもそも別居に至った原因は、夫の浮気でした。
 夫は、浮気を認め、出来心だったと謝ってきましたが、私はどうしてもそれを許すことができませんでした。
 中学生になる息子がいて、一緒に連れて出たかったのですが、多感な年頃でもあり、男の子には男親が必要な時期かもと、息子と話をして私だけが家を出ました。
 私は息子のことを思って、一人で家を出たのですが、周りはそれを理解してくれるはずもなく、育児放棄をしているとまで思われているようです。
 一人でいると、楽しいこと、明るいことは考えられず、マイナスなことばかりを考え、どんどん気分が落ち込んでいきます。
 そんな中、先日、私がこのまま死んだら私の貯蓄はどうなるんだろう…という思いが、ふと頭をよぎりました。
 私はこのまま夫とは離婚しようと思っているので、節約をし、少しでも貯蓄が増えるような生活を送っています。
 こんな侘しい毎日を過ごしているのですから、私が先に死んだとしても、夫には一円たりとも渡す気はありません。
 私の名義の貯蓄を全て息子に相続させるためにはどうしたらいいのでしょう?
 やはり遺言書を残すことが一番なのでしょうか?
 どのように書けばよいのかもわからず、思い切ってメールしてみました。
 アドバイスをいただけると嬉しいです。」

という、ご相談内容です。
 なるほど、相続には、このようなケースもあるんですね。

A: そうですね。
 離婚を視野に入れた別居…といえども、離婚の訴訟中であっても、籍が入っていれば、法的には正式な夫婦であることには変わりません。
 ですから、相談者に万が一のことがあったとしたら、別居中の配偶者にも相続権はあるわけです。

Q: 別居に至った原因が、自分にあるとしたら、仕方ないと思えるかもしれませんが、この方のように、だんな様が浮気をしたことが原因で別居している場合は、自分の死亡と同時にその浮気した夫に遺産が渡るとなると、やはり納得がいかない!というのも、わからなくもないですね。
 だからと言って、早急に離婚を成立させるということにもならないでしょうから…。

A: 相談者の方が心配するように、今日、元気で過ごせる!という保障は100%ではありませんからね。
 さて、このような場合は、相談者も考えている遺言書を書いておくことが望ましいですね。

Q: あっ、やはりそうなんですか?

A: 相続人同士のトラブルは、遺言書を作成することによって、回避できたであろう…と思えるものが大半なんです。
 しかも、相続人となる相手に遺産を渡したくないということになれば、なおさら遺言書はあった方がいいですね。

Q: 以前のこの番組で、遺言書は、思い立った時に書いておくといい。とご紹介したと思います。
 相談者のこの方は、まさに今、書かれておくといいかもしれませんね。
 この機会にもう一度、遺言書の作り方について、教えていただけますか?

A: はい。
 普通方式の遺言書には、3種類の遺言書がありましたね。

Q: え~と、・・・
 自分で書いて作る「自筆証書遺言」、公証人に作成してもらう「公正証書遺言」、それと・・・・

A: もう一つは「秘密証書遺言」ですね。
 この3番目の遺言は利用されないですがね。
 最初の2つについて、簡単な説明をしていきましょうかね。
 まず、「自筆証書遺言」は、全文をご自分で書き、日付と氏名の署名、これに押印があれば有効となります。
 特別な費用もかからず、証人もいりませんから、自分の都合で作成することができ、新たに作り直すことも容易にできます。
 しかし、紛失したり、読めなかったり、見つけられなかったり…ということも否めません。
 しかも、勝手に封を開けることができず、家庭裁判所での検認が必要となります。

Q: 相談者は、本来なら一番近いとされる配偶者と良好な関係ではないわけですから、いくら簡易に作成できたとしても、この「自筆証書遺言」で残すことは避けられた方がいいのではないでしょうか?

A: そうですね。
 相続権を持っている人に、1円たりとも渡したくない!という強い意志を持っているわけですから、最も確実であるとされる遺言書を作成されることをお勧めします。
 それが「公正証書遺言」です。
 「公正証書遺言」は、自分で書くものではなく、作成の時点で公証人などの専門家が関与します。
 ですから、形式の不備等で無効になる心配がほとんどありません。
 また、遺言の内容に関しても、誰にどの財産を与えるかということだけでなく、相続が実行される際に、手続きがしやすい文面のアドバイスもしてもらえるという利点もあります。

Q: この「公正証書遺言」は、確か、遺言書自体が公証人役場に保管されるということでしたね。
 これなら、なくなったり、書き換えられたりする危険もありませんから、安心ですね。

A: 内容を実行する際にも裁判所の検認の手続きは不要ですから、相続人にとっても負担が少なくてすみます。
 よいことばかりを挙げましたが、「公正証書遺言」を作成するには、費用がかかります。
 それと…証人を2人必要としますので、遺言書の存在、内容共に、完全には秘密にできないという事実も理解しておかなければなりません。

Q: 良いことばかりはないにしろ、より確実な遺言書を残すとなると、やはり「公正証書遺言」がベターなのでしょうね。

A: それは間違いありません。
 ただ、だんな様と離婚が成立しないうちに、万が一、相談者のこの方が亡くなられた場合は、遺産を全て子に相続させると遺言をしても、旦那様には、法律上取得できる相続財産である遺留分がありますので、遺留分減殺請求をされてしまうと、相談者の財産の4分の1については、受け取られてしまう可能性があります。

Q: そうでしたそうでした、遺留分がありましたね。
 これは法的に定められていますから、遺留分までをも受け取れないように…ということはできませんね。

A: そうですね。
 やはり、離婚を早めに行って、旦那様を相続人でなくすることですね。

Q: なるほど。
 やはり、弁護士に相談してみるというのは大事ですね。

A: ありがとうございます。
 そうなんですよ、一人で悩んでいるだけでは、いい答えは見つかりにくいものです。
 是非、弁護士を頼っていただきたいですね。
 法律に基づいた良いアドバイスが出来ると思います。

Q: よく分かりました。
 今日は、遺言書を書くべきかというご相談について、江さんに答えていただきました。
 地元広島の山下江法律事務所、フリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 現在無料相談実施中です。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「内縁の妻に家を残してやりたい」について
2015/6/15 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所 相続問題専門サイト 「遺言書を作成したい方」について

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TEL:0120-7834-09

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