コラム

 公開日: 2015-05-19 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「過払い金について、司法書士も広告をしているが…」

2015/5/19(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「過払い金について、司法書士も広告をしているが…」
過払い金 広島 相談 弁護士

■過払い金について、司法書士も広告をしているが…

Q: 今月は、「債務整理」をテーマに、みなさまから番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、25歳女性からのご相談です。
 「私は大学生の時、親の反対を押し切って広島に出て、一人暮らしをはじめました。
 地元を離れることを断じて許してくれなかった両親は、自分で生活をするようにと仕送りを一切してくれませんでした。
 学費は奨学金制度を利用し、生活費はバイトに明け暮れました。
 一年生・二年生の頃は、バイトをする時間もあり、生活費を稼ぐのはさほど大変ではありませんでしたが、三年生にもなると、勉強・就職活動と、しなければならないことが増え、バイトに勤しむ時間もとれず、次第にカードローンに頼るようになりました。
 その後、晴れて広島で就職できたものの、まだまだローンの支払いに追われる日々…。
 いつまでたっても終わりの見えない返済生活にほとほと疲れてきました。
 最近よく耳にする借金の返済・過払い金について、相談をしてみようと思うのですが、弁護士事務所と司法書士事務所、どちらも同じような内容で広告をしています。
 弁護士に相談する方がいいのか、司法書士の方がいいのか…悩んでいます。
 弁護士と司法書士、どう違うのでしょうか?」

という内容のご相談です。
 随分前にも、同じような相談に答えましたね。
 ただ、私も、はっきり覚えていません。
 …なのでこの機会に江さん、もう一度、詳しく教えてください。

A: はい。
 まず、債務整理を法的に解決する職業として、「司法書士」と「弁護士」が挙げられます。
 司法書士も債務整理を手掛けられますので、今や、全国規模でCMを流している事務所もあったりしますね。
 ようは、司法書士でも弁護士でも依頼は受けられるんです。
 このような場合、丸子さんはどちらに相談しますか?

Q: それは私は迷わず弁護士です!
 …が、私は江さんを知っているからそういうだけで、昔の自分に戻って考えてみると、弁護士に頼むとなんだか大げさになりそうだなぁ…とか弁護士に依頼する方が高くつきそう…とか、思っていたかもしれません。
 その点、司法書士の方が、身近に感じられていたように思いますね。

A: それはとても素直な意見ですね。
 よく弁護士に依頼すると高そうとか、弁護士は怖そう…という、印象をもたれている話を聞きます。
 しかし、それで依頼先を決めるのは止めた方がいいですね。
 そのちゃんとした理由を、これから説明しましょうね。
 まず、弁護士と司法書士の違いから説明すると、平成15年に法改正が行われ、司法書士に、紛争の目的の価格が140万円以下についての案件に関し、代理権(交渉権)と簡易裁判所の訴訟代理権が認められました。
 これにより、借金の金額が140万円以下の場合には、債務整理手続きを、弁護士だけでなく、司法書士も扱えることが可能になりました。

Q: 140万円という金額が、ひとつのラインでしたね。
 たしか、債権ごとに140万円ではなく、債権者の総債権額が140万円以下か140万円を超えるかで、司法書士に依頼できるか、弁護士でなければならないかを判断するのでしたね。

A: その通りです。
 ですから、借金の総額が140万円以下で任意整理を依頼する場合や、140万円以下の過払い金の返還請求を依頼する場合には、司法書士にも依頼者の代理人としての交渉権が認められていますので、弁護士と司法書士のどちらに依頼しても基本的に違いはありません。
 しかし、過払い金が140万円を超え、任意での和解が困難な場合には、地方裁判所に訴訟を提起することになります。
 地方裁判所では、簡易裁判所と異なり、原則として弁護士以外の人は、代理人になることができませんので、司法書士は代理人とはなれません。

Q: そうですよね。
 自分の過払い金返還請求について、司法書士に依頼して、計算をしてもらったら…意外や意外140万円を超えてしまった!なんていうケースもあるでしょうね。

A: そのケース、意外に少なくないんですよ。
 そんな時には、そこから今度は弁護士に依頼先を変えなければならなくなります。
 司法書士に資料等を取り寄せてもらって過払い金の額を計算してもらう段階で、既に司法書士に支払う報酬金は発生してしまうので、140万円を超えてしまったら、司法書士に報酬を支払い、また弁護士に依頼し直して、さらに料金がかかってしまう…ということになってしまいます。

Q: そんなことになると、せっかくお金が取り戻せても手放しで喜べませんね。
 過払い金の総額があきらかに140万円を超えないというものでなければ、司法書士に依頼をするのは考えた方がよさそうですね。

A: ただ、そこにもまたポイントがあります。
 過払い金の金額が140万円以下だったとしても、業者が納得しない場合、簡易裁判所で控訴されてしまうことがあります。
 こうなると、争いの場は地方裁判所に移され、司法書士の手の届く場所ではなくなるのです。

Q: 司法書士は簡易裁判所のみでの訴訟代理権が認められているわけですからね。
 そこで和解が成立しなければ、また、新たに弁護士に依頼をするようになるわけですか?

A: そうですね。
 依頼人が一人で地方裁判所で裁判をするか、新しく弁護士に依頼しし直すかのどちらかになりますね。

Q: それならはじめから弁護士に依頼しておけばよかった。ということになりますよね。
 こうして弁護士と司法書士の違いについてみていますが、どのような場合にも対応できるのが弁護士…となると、どうして司法書士との選択肢があるのかということになりますね。
 漠然と、報酬に差があるのかな…と考えてしまうのも否めませんね。
 このあたりはどうなんでしょうか?

A: やはり…弁護士に依頼する方が、かかる費用が高いイメージがあるのでしょうね。
 確かに自己破産や個人民事再生の場合は、弁護士が代理人となる場合と書面作成のみを行う司法書士とでは仕事量が異なってきますので一般的には代理人として交渉・訴訟代理を行う弁護士の方が費用はかかると思います。
 しかし、今回のご相談のような債務整理や過払い金返還請求の場合には、弁護士に依頼するか司法書士に依頼するかで、費用の差は生じません。
 弁護士の場合も司法書士の場合も、依頼を受ける手数料をどのように決めるかは、各事務所により自由となっていますので、手数料の差は、弁護士か司法書士かではなく、各事務所の方針によって異なることとなります。

Q: 事務所次第ということなんですね。
 過払い金返還請求においては、弁護士・司法書士の区別で手数料が決まっているわけではないこと。
 手続き・請求をする中で状況が変化することを考えておかなければならない。
 そのあたりをトータルで考えて、弁護士に頼るか、司法書士にお願いするか、判断したいですね。

A: あと、弁護士は怖いイメージがある…というのは払拭したいですね。(笑)
 さて、最後になりますが、過払い金返還請求について、ひとつお話しておきたいことがあります。
 金利のグレーゾンの撤廃から、CMなどの効果もあり、過払い金返還請求が増えたことにより、倒産してしまう貸金業者がとても増えています。
 ですから、過払い金返還請求の要件を満たしている場合は、とにかく早く手続きをされることをお勧めします。
 貸金業者が倒産してしまうと、回収自体が困難になってしまう恐れもあります。

Q: 過払い金請求について、気になる方は、是非、早めに相談されてみてはいかがですか?
 ここで、山下江法律事務所のフリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、過払い金返還請求は弁護士・司法書士どちらに依頼する?について答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
『いわゆる「ブラックリスト」について』について
2015/5/25 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所 借金問題専門サイト 「弁護士と司法書士の違い」について

■バックナンバー(債務整理)
「手元に資料がなくても過払い金返還請求はできる?」 2015/5/11OA
「自己破産と個人民事再生の違いを教えて?」 2015/5/4OA
「自宅を守る借金整理法は?」 2014/10/20OA
「自己破産しないで借金整理できますか」 2014/10/13OA
「過払い請求できるかどうか知りたいのですが」 2014/10/6OA
「特定調停手続について教えて下さい。」 2014/6/30OA
「自己破産しようにも費用がないのですが・・・。」 2014/6/9OA
「今からでも過払い請求できますか?」 2014/6/2OA
「個人再生手続きについて教えてください」  2013/12/16OA
「自己破産すべきかどうか悩んでいます」  2013/12/9OA
「過払い金返還請求には時効があるのですか?」  2013/12/2OA
「過払い金返還、弁護士と司法書士の違い」 2913/6/25OA  
「自己破産のメリットとデメリット」 2013/6/17OA 
「数年前に完済していても、過払い金返還請求は可能か?」 2013/6/10OA
「過払い金返還請求するとブラックリストに載る?」  2013/6/3OA
「江さんに、質問!」 2012/1/30OA 
「家を守りながら借金を整理したい」 2012/1/23OA
「法テラスの利用法」 2012/1/16OA
「完済後でも消費者金融からお金を取り戻せますか?」 2012/1/9OA 
「過払いについて」 2012/1/5OA 
「会社を倒産して、夜逃げをしようと考えています」 2011/2/28OA
「消費者金融からお金を取り戻せますか」 2011/6/13OA

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

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