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コラム
公開日: 2015-03-10
広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「離婚チームがあると聞いたのですが」
2015/3/9(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「離婚チームがあると聞いたのですが」
■離婚チームがあると聞いたのですが
Q: 今月は、「離婚や男女トラブル」をテーマに、番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
いつもは山下江さんにお話しいただくのですが、今日は山下江法律事務所の離婚チーム・リーダーの齋村美由紀弁護士にお話しいただきます。
齋村さん、今日はよろしくお願いします。
A: はい、よろしくお願いします。
Q: 32歳の女性から、離婚チームのことなどについてのメールが来ております。
「結婚して10年くらいになりますが、夫の暴力が次第にひどくなっており、浪費ぐせも治りません。
このような夫とはこれ以上やっていけないと思い、離婚をしたいと考えるようなりました。
夫にはまだ話をしていません。
8歳の娘が1人いますが、何をすればよいか分かりません。
それで、ネットで「離婚」「広島」のキーワードにて検索すると山下江法律事務所のホームページが出てきました。
それによると、山下江法律事務所には離婚チームがあると書かれておりました。
離婚チームではどのようなことをしているでしょうか。
離婚問題に強い弁護士ということでしょうか。
私の相談にのっていただけるのでしょうか。」
というメールです。
齋村さんは、離婚チームのリーダーということですが、どうしてチームをつくることになったのでしょうか。
A: これまでも当事務所は、離婚をはじめとする様々な男女トラブルについてのご相談に応じて参りました。
昨年度についていえば、相談の問合せが476件、相談件数は358件、その内、105件については御依頼を受け代理人として活動しており、多くの事件を経験させて頂いております。
また日本では、年間20万組を超える数の夫婦が離婚しているそうで、先日の報道によると、2分22秒に1組が離婚しているということです。
Q: 大変な数の人が離婚されているのですね。
A: そうなんです。
弁護士は、こうした離婚問題や男女トラブルで悩まれている方に寄り添い、最高の解決を、ともに目指していく必要があると考えました。
そのためには、離婚や男女トラブルに精通した弁護士になることが求められています。
幸い、先ほども述べましたように、当事務所では相談や受任について圧倒的な数の実績があります。
おそらく広島では最高レベルの数と思います。
こうした各弁護士の実績や経験をバラバラにするのではなく、チームに集約し、チームの専門性を高め、山下江法律事務所に所属する全弁護士の共有の財産として、解決能力のレベルの向上を実現しようと思ったわけです。
そこで、昨年11月に、弁護士3名、秘書4名の「離婚・男女トラブルチーム」を結成するに至りました。
Q: なるほど、これはとても心強いですね。
A: ありがとうございます。
Q: そうすると、やはり、離婚チームの弁護士さんは、離婚問題に強いと言えるのでしょうね。
A: そうですね。
強いかどうかは比較の問題だし、第三者が評価するものですから、私の方からは言いにくいです。
が、他の弁護士に比べて離婚問題に精通していることは間違いないと思います。
Q: 謙虚ですね。
A: ありがとうございます。
Q: さて、齋村さん、一言で「離婚問題」といっても様々な問題があるの」ではないですか。
A: そうですね。
離婚では次の8つのポイントの確認が重要です。
まず、1番目ですが、「相手が離婚に同意しているのか」ということです。
相手が離婚に同意していれば、離婚の条件をめぐる争いになります。
が、離婚に同意していなければ、どうしたら離婚に同意してもらえるかを検討する。
また、相手の同意が無理なら、裁判をした場合に離婚が認められるかどうかを判断しなければなりません。
この番組でもたびたび取り上げられています民法770条に規定されている「離婚原因」に該当するかどうかの判断です。
Q: 「離婚原因」・・・、確かにこの番組で何回か出ました。
確か5つありましたよね。
ちなみにこの相談者の場合は、どうなんでしょうか?
A: 詳しくは直接お話を聞かないと何とも言えませんが、暴力や浪費が離婚原因の一つ「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性がありますね。
Q: やっぱりね。
私もそう思いました。
8つのポイントの2番目以降は何でしょうか。
A: はい、2番目ですが、未成年の子どもがいる場合には、親権者を定めなければなりません。
子どもの年齢や意思、両親双方の事情などを検討して、依頼者が親権を取得出来るかどうか、どうすれば取得できるかを考えなければなりません。
3番目には、養育費の問題、そして、4番目には子どもとの面会交流が問題となります。
Q: この相談者の方の場合は、8歳の娘さんということですが・・
A: 一般的には母親、すなわち、この相談者が有利となります。
Q: 子どもの関係は分かりました。
お金に関することではどういう点が問題となるのでしょうか。
A: はい、以下がお金に関することになるのですが・・・
すなわち、5番目には、財産分与のこと。
婚姻中に貯まった財産を分けることですね。
6番目には慰謝料の問題。離婚に伴う精神的損害の問題です。
そして、7番目が年金分割。
最後に、8番目ですが、離婚前の別居中の生活費、すなわち、婚姻費用の問題です。
今回メールを頂いた方についても、今述べた点を一つひとつ伺っていくことになります。
Q: いろいろなことが問題となるのですね。
詳しく教えて頂きありがとうございました。
さて、離婚チームで、知識の集約、情報の共有をするということですが、難しいことはありませんか。
A: 確かに、離婚問題では、何が争いとなっているかは千差万別であり、簡単に情報を集約・共有できるものではありません。
しかし、当事者の年齢、性別、職業、子どもの年齢、成人しているかなどで、アドバイスは大きく異なってきますので、とても重要です。
そうした細かなところに手が届くように、一つ一つの情報を精査して、情報の活用に努め、事務所としてよりよいサービスを提供できるようにしています。
Q: それでは、実際にはどのような相談が多いですか。
A: 最近では、親権や面会交流についての相談が増えています。
面会交流とは、子どもを引き取り養育・監護をしていない親と子どもがどのようにして面会していくかということです。
離婚後にも、親子の交流が続けられるか、とても重要な問題であります。
Q: 相談に来られる方の中には、今回メールを下さった女性のように、小さな子どもがいらっしゃる方もいますか。
A: そうですね。
多いです。
当事務所では、相談室にキッズスペースを設けて、おもちゃや絵本などを置いてあり、お菓子や飴なども用意しています。
ですから、お子様連れでも安心して相談に来てもらえるように、配慮しております。
また、お子様に相談内容を聞かせたくないという場合には、お子様は別の部屋に案内し、本などを用意して待っていてもらうようにもしています。
Q: すばらしい心遣いですね。
それでは、最後に、今後のチームの予定などはございますか。
A: そうですね。
離婚の過程は、法律問題だけではなく精神的なストレスが強くなることが多いと思います。
当事務所では弁護士・秘書とも、そうした面に対しても依頼者をサポートしていけるように心がけています。
そして、より専門的な対応ができるように、チームの秘書はメンタルケア心理士の資格取得を目指しています。
Q: わかりました。
今後の離婚チームの活動から目が離せませんね。
離婚・男女トラブルでお悩みの方は、地元広島の山下江法律事務所に、まずはお電話されてみてはいかがでしょうか?
相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきます。
山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09
この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
今日は、「離婚チーム」について、お答えいただきました。
齋村さん、今日はありがとうございました。
■次回のテーマ
「彼女の浮気、慰謝料がとれますか?」について
2015/3/16 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)
■離婚・男女トラブル問題専門サイト「離婚チームリーダー弁護士からのメッセージ」
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