コラム

2015-01-27

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「認定された後遺障害に納得できない」

2015/1/26(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「認定された後遺障害に納得できない」
後遺障害 広島 相談 弁護士

■認定された後遺障害に納得できない

Q: 今月は、「交通事故」をテーマに、番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今週もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、28歳男性からのメールです。

 「江先生・丸子さん、はじめまして。
 僕は市内の飲食店でコックの見習いをしています。
 毎日仕込みの作業中、ラジオをつけているので、この番組もよく聞いています。
 今月が交通事故の相談だったので、思い切ってメールしてみました。
 実は昨年、仕事を終えて家に帰る途中、交通事故に遭いました。
 かなりの衝撃があり、すぐに病院にいったところ、右膝関節捻挫兼挫傷という、診断結果が出ました。
 それから通院・リハビリを続けて、8ヶ月が経ちます。
 常にしびれている状態、しかも最近は、寒さが影響するのか、痛みも出てきました。
 良くなるどころかひどくなっている気がして…。
 しかも、仕事柄、立ちっ放しでの作業、仕事が終わる頃には、足がむくんでいます。
 自賠責保険の後遺障害は14級と、一応、認定はされたものの、こんなに痛みやしびれが続き、仕事にも支障が出てくると、この14級では納得がいかなくなりました。
 いまさらですが、後遺障害の認定を見直してもらえたりできないのでしょうか?」

というご相談です。
 お気の毒ですね。
 痛みがなくならないなら、せめて、もう少し納得できる賠償を得たいという気持ち、わかりますね。
 江さん、たしか、一度決まった後遺障害の認定は、見直してもらうことができましたよね?

A: はい、できます。
 後遺障害の認定に不服のある場合は、異議申し立てを行うことになります。
 異議申し立てを行う先としては、「事前認定」の場合には、加害者の任意保険会社に対して、「被害者請求」の場合は加害者の自賠責保険会社に対してとなります。

Q: 「事前認定」と「被害者請求」…、江さん、もう一度、この二つについて、教えていただけますか?

A: まず「事前認定」の説明をしましょう。
 加害者の加入する任意保険会社が、自賠責保険からの支払い分もまとめて一括で被害者に支払うことを一括払いといい、相手方が任意保険に加入していれば、ほぼ、この一括払い対応となっています。
 この場合、保険会社も後遺障害が何級であるのかわからなければ、被害者に示談金を提示することができませんよね。
 そこで、後遺障害の認定をする損害保険料率算出機構に、事前に後遺障害が何級になるのか、等級認定を依頼します。
 これを「事前認定」といいます。

Q: あ~なんとなく、思い出してきました。

A: また、「被害者請求」は、医師に作成してもらった後遺障害診断書や画像等を被害者自身が直接加害者が加入している自賠責保険会社に提出して、後遺障害等級認定を申請する方法です。
 このように、事前認定と被害者請求では、損害保険料率算出機構に後遺障害認定を申し入れるところが異なるので、異議申立もそれぞれのところに行うこととなるのです。
 なお、任意保険会社と自賠責保険会社が同じ保険会社であっても保険会社内の部署が異なるので、違った対応になると思われます。

Q: この異議申し立ては、簡単にできるものなんでしょうか?

A: 手続き自体はシンプルですので、被害者自身が申し立てをすることは可能です。
 ただ、申し立てをしたからといって、それがすんなり通るというものではありません。
 単に、痛みが長引く、しびれが出てきたなど、自覚症状を訴えるだけでは、新たな判断を得られることは期待できません。
 そこには、認定等級を上げるための必要書類が不可欠となってきます。

Q: そうなると、相当な気力とエネルギーを持って、挑まなければならないですね。
 すぐに頼ってしまうのはどうかと思いますが、ここは弁護士などプロにお任せするほうが、結果、よかったということになるんじゃないですか?

A: その通りです。
 ご自身で無理に頑張ってみるのではなく、是非、弁護士に頼ってください。
 というのも、一度認定された等級を覆すわけですから、それ相応の裏付け資料が必要になったりと、結構大変な作業が待ち構えています。
 その点、弁護士はプロですから、交通事故や後遺障害の認定に関する知識や経験には歴然とした差があります。
 交渉でのストレスも感じることはありません。

Q: 弁護士費用を支払っても、弁護士に頼った方がよかったですよね。

A: 弁護士費用が心配ということであれば、ご安心いただいていいと思います。
 というのも、交通事故の損害賠償額には、任意保険基準と裁判基準の2つの基準がある。ということは、再三お話してきましたね。
 任意保険基準とは、保険会社が弁護士が介入する前の示談の際に、被害者に提示をする基準のことを言い、一方、裁判基準とは、裁判所の判決や和解に関しての基準となります。
 このように、賠償金額の計算には2つの基準があり、一般に任意保険基準に比べ、裁判基準の方が、高額なんですね。
 場合によっては、2つの基準の差が倍になることもあるくらい大きく違うということです。
 ようするに、交通事故の賠償金額・保険金額については、弁護士を介することで、保険会社からの提示より、賠償金が多くなることがほとんどで、弁護士報酬を差し引いても、ほとんどがプラスになる…。

Q: ということでしたよね。
 ちなみに、江先生の事務所で手がけられたもので、事例を挙げてみていただけますか?

A: はい。
 ひとつの例なんですが、「依頼者は横断歩道の自転車横断帯を、渡ろうとしたところ、自動二輪車に衝突されました。
 保険会社からは、後遺障害等級14級、過失割合10%を前提に賠償金の提示があったのですが、後遺障害等級認定に対して異議申し立てをしたい。と当事務所に相談に来られ、依頼を受けました。
 当事務所で異議申し立てをしたところ、後遺障害等級は14級から12級へ。
 また、加害者側に前方不注視の著しい過失があったと主張し、当方の過失割合も10%から5%に減算。
 損害賠償金は、保険会社より提案のあった約150万円から、和解金額約600万円となりました。

Q: ということは、依頼者の受け取った損害賠償金は、約450万円増額されたということですね。
 これこそ、弁護士に依頼するべきメリットといえますね。
 今回の相談は、一度認定された後遺障害に異議申し立てをするという例ですが、認定前に弁護士に相談されていたら、はじめから適切な後遺障害認定が行われていた可能性も高かったかもしれませんね。

A: そうですね。
 とにかく、交通事故に遭ったら、まずは弁護士を頼る。そう覚えておいていただけたら…と思いますね。

Q: 今回のご相談のように、交通事故に関する悩みや不安がある方は、どうぞ一人で悩まず、解決のプロに相談されることをお勧めします。
 地元広島の山下江法律事務所、フリーダイヤルをお伝えしておきましょうね。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、交通事故で認定された後遺障害に納得できないというお悩みに、山下江弁護士に答えていただきました。
 江さん、ありがとうございました。


■次回のテーマ
「内定取消が有効となる場合」について
2015/2/2 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■交通事故専門サイト「後遺障害」について

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山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

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TEL:0120-7834-09

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