コラム

2015-01-20

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「自分に過失がない時は保険が使えない?」

2015/1/19(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「自分に過失がない時は保険が使えない?」
広島 交通事故 弁護士

■自分に過失がない時は保険が使えない?

Q: 今月は、「交通事故」をテーマに、番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今週もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 年末・年始は、やはり交通事故が多いですね。
 今回いただいたご相談も、事故のトラブル。
 32歳の女性の方からです。

 「年末、ショッピングモールの駐車場で、後ろから追突されました。
 このショッピングモールは、週末になると車がごった返し、駐車場から出るだけで、ものすごく時間がかかります。
 この日も年末だったこともあり、すごい人で、駐車場内ですでに渋滞。
 ちょうど下りのスロープで止まっていた時、いきなり後ろから突っ込んできたという状況です。
 もちろん速度は出ていないので、たいしたことはなかったのですが、私もバックミラーを見ていたわけではないので、不意の衝撃に、想像以上に体が前後し、軽い鞭打ち状態になりました。
 後ろの車を運転していた方は、とても良い方で、自分の不注意を反省してくださり、今後の話し合いはお互い保険会社を通して行いましょうということで別れました。
 次の日、私の加入している保険会社に連絡し、事故の報告をしていると、「あなたの車は停止していたわけですから、何の非もありませんね。相手方が100%の過失となりますから、加入しているあなたの保険は使えません。」と言われました。
 その上、示談交渉も自分でするようにとのこと。
 過失がなければ、保険が使えないだけでなく、交渉までしてもらえないなんて知りませんでした。
 これって、常識なんでしょうか?
 相手方の保険会社との示談交渉を、素人の私がしても、不利になるばかりだと思うのですが…。
 どうしたらいいのでしょう?」

というご相談です。
 過失がない場合には、保険会社は何もしてくれないのでしょうか?

A: 事故の双方に過失がある場合や、自分の過失が100の場合は、保険会社が示談交渉を代行することができます。
 本来、自動車保険は、加害者側が被害者に対して支払わなければならない賠償に備えるためのものなんですね。
 自分の過失が0の場合だと、相手に対して賠償する必要はありませんよね。
 ですから、相手への賠償が発生しない100:0の事故だと、自分の加入している保険会社は関与できないことになります。
 このため、交渉についても、断られたのでしょう。

Q: ちなみに、車同士の事故で100:0になるケースは、よくあるものなんでしょうか?

A: 双方が動いていた場合は、100:0になる事故なんてない、と思われている方は多いでしょうね。
 実は、車同士の事故でも100:0になるケースがあります。
 一つ目は、追突された事故。
 二つ目は、センターラインをオーバーして対向車と接触してしまった事故。
 そして三つ目は赤信号無視による事故です。
 この3つのケースに関しては、過失割合が100:0となる場合があります。

Q: 今回のご相談は、停車していて後ろから、追突されたということですから、100:0になったんですね。
 しかし、保険会社が示談交渉できないとなると、江さん、どうしたらいいですか?

A: そうですね、ご自分で交渉することもできますが、相手方は保険会社が代行して交渉するわけですから、簡単な話ではありません。
 このような場合には、是非、弁護士に依頼されることをおすすめします。

Q: やはりそうですよね。
 ただ、まだ弁護士に相談するのは大げさと思っている方も多いのではないでしょうか。それに、弁護士費用もかかりますよね?
 それはそれで、とまどってしまいそうですが…

A: そんな時に役に立つのが、保険についている「弁護士費用特約」です。
 以前も番組の中で少し触れましたが、今回の相談者のように、過失がない事故で被害者が困った状態に陥らないように、保険会社が付けているサービスです。

Q: それが「弁護士費用特約」。
 随分、認知されてきたサービスですが、まだ、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、もう少し、詳しく教えていただけますか?

A: はい。
 このサービスは、弁護士や司法書士、行政書士への報酬、訴訟に要する費用が補償されるというものです。
 被保険者一名あたり、300万円という限度をつけている保険が一般的です。
 このサービスの良いところは、弁護士費用特約を利用したことにより、保険の等級が下がり、翌年の保険料が上がるということはありません。
 弁護士費用特約は、年間千円前後の負担で付けることが可能ですから、契約者にとっては大変メリットがある特約といえますね。
 また、そのほかの大きなメリットとしては、弁護士をご自身で選定できるということも挙げられます。

Q: これは、是非、付けておきたい特約ですね。
 皆さんも、ご自分の加入されている保険に、この弁護士費用特約がついているか、確認してみてはいかがでしょうか。
 弁護士への依頼費用はもとより、やはり、一番の安心は弁護士が代わって交渉をしてくれる、という点ですよね。

A: はい。
 面倒な手続きもなく、やり取りも一切不要になりますので、精神的に楽になるというのが、一番のメリットかもしれませんね。
 さらに、弁護士が介入することで、主張もしっかりでき、納得のいく賠償金を受け取れる可能性も高まります。

Q: 賠償金にも差がでるということでしたよね。

A: これも、以前お話したことがありますが、しっかり覚えておいていただきたいので、お話しておきましょう。
 交通事故の損害賠償の基準には、任意保険基準と裁判基準の2つがあります。
 任意保険基準とは、保険会社が弁護士が介入する前の示談の際に、被害者に提示をする基準のことを言います。
 一方、裁判基準とは、裁判所の判決や和解に関しての基準となります。
 このように、賠償金額の計算には2つの基準があり、場合によっては、2つの基準の差が倍になることもあるくらい大きく違うということです。
 ようするに、交通事故の賠償金額・保険金額については、弁護士を介することで、保険会社からの提示より、賠償金が多くなることがほとんどで、弁護士報酬を差し引いても、ほとんどがプラスになる。ということを覚えておかれるといいでしょうね。

Q: そうでしたね。
 自動車保険についている「弁護士費用特約」は、いろんな面でメリットのある、とても役立つサービスですね。
 今回メールをくださった相談者も、この弁護士費用特約を付けていらっしゃればいいのですが…。
 もう一度、証書を確認してみていただき、もし付けていれば、是非、弁護士に相談していただきたいですね。
 ちなみに江さんの事務所でも、弁護士費用特約を利用しての依頼は増えていますか?

A: はい、少しずつ、増えてきています。
 それだけでなく、交通事故全般のトラブルについても、弁護士に相談をされる方が増えていますので、当事務所では、交通事故チームを立ち上げるなどして、トラブルに立ち向かっています。

Q: 心強いお言葉ですね。
 山下江法律事務所では、交通事故に伴う相談料・着手金は無料です。困っている方、是非、相談されてみてはいかがでしょうか。
 ではここで、山下江法律事務所のフリーダイヤルを伝えておきましょう。 
 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、自分に過失がない時の保険について、お話いただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「認定された後遺障害に納得できない」について
2015/1/26 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所HP「弁護士費用特約」について

■バックナンバー(交通事故)
「交通事故チームがあると聞いたのですが」 2015/1/13
「自転車事故に備える保険はあるのですか」  2015/1/5OA
「交通事故、保険金請求はいつまで可能?」 2014/7/28OA
「交通事故、弁護士と行政書士の違い」 2014/7/21OA
「交通事故、【赤い本】とは何ですか。」 2014/7/14OA
「交通事故、弁護士に依頼すると裁判になるのでは」 2014/7/7OA
「弁護士費用特約を使うと翌年保険料が上がる?」 2014/1/27OA
「交通事故で請求できる損害について教えて」  2014/1/20OA
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「交通事故、弁護士に依頼した時の費用は?」 2013/7/29OA 
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弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

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