コラム

2015-01-06

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「自転車事故に備える保険はあるのですか」

2015/1/5(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「自転車事故に備える保険はあるのですか」
自転車事故 広島 弁護士 相談
■自転車事故に備える保険はあるのですか

Q: 本年もどうぞよろしくお願いします。
 今月は、交通事故をテーマに、みなさまから番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、42歳女性からのご相談です。

 「私には高校2年生の息子がおります。
 その息子の学校の友達が数か月前、自転車で学校から帰る途中で、お年寄りの女性にぶつかってしまい、大けがをさせました。
 その友達のお母さんによると、怪我をしたおばあちゃんに対し、大変な金額の賠償金を支払わなければならないようだとのことでした。
 息子もそのような事故を起こさないとは限りません。
 自動車事故の場合は、保険に入っているので、もし他人に怪我をさせた場合でも、その保険で何とかなると思っています。
 しかし、自転車事故に関しては保険の話しはあまり聞きません。
 自転車事故に備えての保険はあるのでしょうか?」

 このお母さん、息子さんの自転車事故について心配されているようですね。
 自転車事故に備えての保険はあるのか、というご質問のようです。
どうなんでしょうか。

A: はい、あります。
 個人賠償責任保険などがそうです。

Q: あるんですね。
 もう少し詳しく説明してもらえますか。

A: はい、まず自動車事故の場合ですが、事故の場合には、他人に大けがを負わすことも結構ありますので、自動車を保有する人は、それに備えて保険に入ることが法律で義務づけられています。
 それが「自賠責保険」、正確には「自動車損害賠償責任保険」と言います。
 また、自賠責では補償しきれない被害者への損害をカバーするために、任意で入る自動車保険があり、多くの人が加入していると思います。
 これらは、あくまで自動車事故に備えての保険ですから、自転車事故への適用はありません。

Q: そうですよね。
 自転車事故は軽いものが多いので、特に保険が重要視されていないのでしょうかね。

A: おそらく、そうでしょうね。
 しかし、過去の例を見ますと、自転車事故により数千万円も支払わなければならなくなったという例が多々あります。 
 これは平成25年の神戸地裁の判決の内容ですが・・・
11歳の男子小学生が夜間、帰宅途中に、歩道と車道の区別のない急な坂道を時速20~30キロで、自転車で走行中、62歳の歩行中の女性と正面衝突。
 女性は、頭蓋骨骨折などの傷害を負い、意識が戻らない状態となったという事案です。
 裁判所は、小学生の親に約9500万円の賠償金を支払うように命じました。

Q: 大変な金額ですね。

A: そうですね。
 被害者は寝たきりになったわけですから。
 それと、小学生はまだ未成年なので、親がその小学生に対して自転車の運転について十分な注意や指導をしていなかったということで、すなわち、親が監督義務を果たしていなかったということで、親が賠償責任を負うこととなりました。

Q: 親が責任を負うことになるのですね。

A: はい、そういうことです。
 自転車事故の例ですが、もう一つあげましょう。
 平成17年11月東京での事故です。
 昼間のことですが、自転車に乗った成年の男性が赤信号を無視して猛スピードで交差点に進入、青信号で横断歩道中の55歳の女性と衝突。
 女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡したという事件があります。
 裁判所は、この男性に対し、約5500万円の損害賠償義務があるとしました。

Q: いずれも大きな損害賠償義務が発生するのですね。
 自転車事故には気をつけねばなりませんね。
 こうした賠償責任が発生したときにそれを補ってくれる保険というものがあるということですよね。

A: はい、これは自動車のように強制的なものではなく、あくまでも各人が任意に入るものです。
 相手方に与えた損害を補償するものとしては、各保険会社に「個人賠償責任保険」がありますので、これに加入しておけばよろしいかと思います。
 なお、注意しなければならないのは、業務で自転車使用中に起こした事故に対しは、この個人賠償責任保険の適用はありません。
 事業主が事業者用の賠償責任保険に加入する必要があります。
 ところで、この個人賠償責任保険というのは、自転車事故に限らず日常生活の中で、他人に怪我を負わせたり・・・例えば、飼い犬が他人に噛みついた、買い物中に店の商品を壊してしまったりした場合でも、保険金を支払ってもらえます

Q: そうですか。
 よく分かりました。
 ところで、この保険、「個人賠償責任保険」ですが、自分が怪我をした場合でも保険金を支払ってもらえるのですか。

A: それは違います。
 この保険は、あくまで、相手方に怪我を負わせたり他人の財産に損害を与えた場合にその損害を補償するものでしかありません。

Q: では、自分の怪我については補償されないのですね。
 自分の怪我について補償してもらうためには、どうすれば良いのでしょうか。

A: はい、それには、別に「傷害保険」というものに加入する必要があります。

Q: なるほど、別に保険があるのですね。

A: はい。
 それと、この「傷害保険」も、自転車事故により自分が怪我をした場合に限らず、階段で転んで怪我をしたり、スポーツで怪我をした場合にも支払われます。
 自分が受けた傷害(けが)に対しての保険ですから。

Q: そうですか。
 強いですね。

A: さて、自転車事故に戻りましょう。
 警視庁のデータによりますと、平成25年の自転車乗用中の交通事故件数は約12万件で、交通事故全体に占める割合は約2割ということです。

Q: 結構な数の自転車事故が起こっているのですね。

A: そうなんですよ。
 新聞記事によりますと、最近では、最高1億円の保険をつけた自転車の販売を行う大手メーカーも現れたようです。
 自転車も自動車と同じで、安全運転に越したことはありませんが、もしもの事故のときのために、個人賠償責任保険や傷害保険を検討されてみてはどうでしょうか。
 保険会社の回し者ではありませんので・・・。
 念のために。

Q: そうですね。
 自動車事故だけで無く、自転車事故にも注意を払う必要がありますよね。

A: 山下江法律事務所では、自転車事故を始め交通事故全体について、現在、無料相談会を行っております。
 交通事故に遭われた方、そのご家族の方、お気軽にご相談ください。

Q: 無料相談は心強いですね。
 今日は、自転車事故に備える保険はあるのかについて、江さんに聞きました。
 交通事故の問題でお悩みの方は、地元広島の山下江法律事務所に、まずはお電話されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ
「交通事故チームがあると聞いたのですが」について
2015/1/12 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所HP「交通事故問題解決の流れ」

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広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

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