コラム

 公開日: 2014-12-16 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「相続放棄後の債権回収方法は?」

2014/12/15(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「相続放棄後の債権回収方法は?」
債権回収 相続放棄 相談 広島
■相続放棄後の債権回収方法は?

Q: 今月は、「相続・遺言」をテーマに、番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今週もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は62歳の男性の方からのご相談です。

 「先日、友人が亡くなりました。
 その友人とはとても仲が良かったので信頼もしており、生前、1000万円を貸していました。
 彼は、2000万円程度の不動産を所有していましたので、返済の目処もあると、勝手に安心していました。
 しかし、亡くなった後、彼の親族から、「不動産を所持していることには間違いないが、その他に多額の借金があったため、相続人は全員、相続放棄の手続きを取った。」との話を聞きました。
 私が1000万円を貸していた話をしたのですが、「相続放棄をしたため、借金も全て引き継がないから、あなたにも返済することができない。」と言われました。
 周りの知人に相談しても、みんな口を揃えて「相続人が相続放棄をしているなら、回収は無理だろう…」と言います。
 やはり私は、このまま泣き寝入りしなければならないのでしょうか?
 とはいえ、1000万円もの大金を水に流すようなことはしたくありませんし、あきらめきれません。
 何か債権を回収できる、手段はないですか?」

ということです。
 江さん、これは困りましたね。
 なんとかしてさし上げたいですが、手立てはありますか?

A: 相続放棄の手続きを取れば、最初から相続人ではなかったことになり、相続財産を引き継がないばかりか、債務も引き継がないことになります。
 したがって、相談者が貸したという1000万円も、誰も引き継ぐ必要はないということになってしまいます。

Q: そうですか…では、どうしようもありませんね。

A: いえいえ丸子さん、あきらめるのはまだ早いです。
 このように、相続人が全員相続放棄をし、家庭裁判所による相続放棄が認められ、他に相続人のあることが明らかでない場合、相続財産はこれを法人とする。と民法では規定しています。

Q: 法人…って、会社などに使う、あの法人ですか?

A: はい。
 相続人がいない場合もですが、亡くなられた方の相続人が全員相続を放棄したり、財産に対して権利を持つ人間がいない場合は、財産そのものが、会社などのように、人間ではないけれど、権利・義務を持っている「法人」とみなされることになっています。

Q: 相続されない財産は、どうなるんだろう…と思ったことがありますが、法人という形になるんですね。

A: はい。
 家庭裁判所は、利害関係人または検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任し、相続財産の管理及び清算をゆだねることになります。
 ですから、相談者のこの方は、相続財産に対する債権者という立場で、相続財産への利害関係人として家庭裁判所に「相続財産という法人」の管理人を選任するよう請求することができます。

Q: なんだか明るい光が射してきましたよ。
 江さん、この手続きをする場合、どのような流れになるのか、詳しく教えてください。

A: はい。
 まず、家庭裁判所に相続財産という法人の管理人選定を請求します。
 家庭裁判所は弁護士などを相続財産管理人に選任します。相続財産管理人は、目録を作成し、相続財産を管理します。
 不動産を競売により換価…いわゆる金銭に変えた後、申し出た債権者や判明している債権者に、その債権額の割合に応じて弁済します。

Q: このような手続きを行えば、貸したお金は返ってくる可能性がありますね。

A: そうですね。
 相談者が貸したという1000万円の他にも、借金があったということなので、その割合がいくらになるかはわかりませんが、でも、いくらかは返ってくる可能性があります。
 泣き寝入りする必要はありません。

Q: さすが、頼りになりますね。
 ところで、話は少し逸れますが…相続放棄をされた財産や、相続人がいなくて、どこにも渡らない財産などは、最後にはどうなるのでしょうか?
 私にも、すでに天涯孤独になっている知人がいて、そんな話が出たりするので、気になっていたんです。

A: 今回のように相続財産の清算をした後の未処分の財産も含めて、最終的には国庫に帰属することになります。

Q: 国のものになるんですね。
 よくわかりました。
 さて、今日は、相続放棄後の債権回収について、順を追って教えていただきましたが、これは個人レベルで手続きできるものですか?

A: そうですね、不可能ではありません。
 しかし、「相続財産管理人選任申立」は、手続きが煩雑で、時間もかかります。
 このような場合はやはり、専門家である弁護士にご相談いただくのがベターだと考えます。

Q: やはり、そうですよね。
 ではここで、解決のプロ、地元広島の山下江法律事務所、フリーダイヤルをお伝えしておきましょうね。
山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、相続放棄をした人に対して、どうしたら債権を回収できるかについて、江さんにお話しいただきました。
 江さん、ありがとうございました。


■次回のテーマ
「親の面倒を見るからあなたは相続を放棄せよと言われた。」について
2014/12/22 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所HP「相続放棄」

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