コラム

 公開日: 2014-07-15  最終更新日: 2014-07-16

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「交通事故、【赤い本】とは何ですか。」

2014/7/14(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「交通事故、【赤い本】とは何ですか。」
交通事故 相談 広島 弁護士

■交通事故、【赤い本】とは何ですか。

Q:今月は、「交通事故」をテーマに、番組に寄せられましたお手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: そんな中、30歳男性の方から、このようなメールが来ましたので紹介します。

 「江さん、丸子さん、はじめまして。
 先日、大学が同期だった友人たちと久しぶりに集まっていろんな話をしていたら、その中の一人が、『交通事故で被害にあったときは、「交通事故の赤い本」を使うとよいらしい』と言っていました。
 なんでも友人の職場の方が事故にあったときに、弁護士の先生に相談をして、その話を聞いたというのです。
 「赤い本」というと大学受験の時、志望する大学の入試の過去問題集を「赤本」と呼んでいた以外には知らなかった私ですが、いったい交通事故の赤本というのはどういうものなのですか?
 教えてください。」

という内容です。
 江さん、「交通事故の赤い本」の話は、以前もこの番組で、交通事故を取り上げたときに出ていましたが、もう一度詳しく教えてくださいませんか?

A: はい、わかりました。
 「赤本」というと、大学入試の過去問題集とか、江戸時代の昔は、子ども向けのおとぎ話など書いた本をそう読んでいたようですが、交通事故の「赤い本」は、・・・・「赤本」ではなく「赤い本」というのですが・・・正式名「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」という本でして、日弁連交通事故相談センター東京支部が発行しています。
 東京地裁の実務に基づき賠償額の基準を示し、参考になる判例を掲載してありまして、上巻の基準編、下巻の講演録編のセットで発行されています。
 この本は、「交通事故賠償の目安」が記された法曹関係者すなわち法律のプロである弁護士や判事、検事などが読む法律の専門書なんです。

Q: 法律の専門書ですか。
 なぜ法律の専門書である「交通事故赤い本」を使ったほうが良いというお話なんでしょうか?

A: そうですね。
 その話の背景には、交通事故における被害の賠償金額を計算するときの3つの基準のことがあるんでしょうね。

Q: 賠償金額を計算するときの3つの基準ですか。 
 以前も番組の中で、交通事故の際は、保険会社に相談する場合と、弁護士に相談することで賠償金額にずいぶん差が出てくるというお話を伺いました。

A: そうなんです。
 3つの基準ですが、まず一つ目は、車を運転する方なら強制的に全員が加入する自動車損害賠償責任保険いわゆる自賠責というのがありますが、その根拠となる自動車損害賠償保障法に基づいて、人身事故の保障金額の基準を定める「自賠責基準」。
 次に二つ目は、保険会社が保有している保険金額の内部基準で、これをもとに金額を提示する「任意保険基準」。
 そして最後三つ目は、過去の裁判例をもとに類型化した賠償基準であり、裁判所が妥当と考える金額を提示する「裁判基準」。
 この3つのことなんです。

Q: ご紹介いただいた3つの基準のどれを採用するかによってずいぶん金額に差があるんですよね。

A: そうですね。
 まず「自賠責基準」というのは、被害者の最低補償を行う保険ですので、この基準に従って損害額を算定すると低額になります。
 この基準は国が決めたもので、人身事故の場合にのみ適用され、事故当事者双方の過失割合などと関係なしに、最低限度の被害者補償をしようというものです。
 問題は、この自賠責基準での損害金額からの上乗せがどの程度できるかということで、あと2つの任意保険基準と裁判基準があるということになります。
 「任意保険基準」は、保険金を支払う保険会社が算定するものですから、なるべく抑えた金額となります。
 これに対して「裁判基準」は、任意保険基準での算定に比べて相当程度高額になるケースがほとんどですね。

Q: なるほど。

A: ひとつ実際にあった事例を挙げて説明しましょう。
 依頼者は、追突事故の被害者で、頚髄損傷と診断され、後遺障害等級12級13号が認定されました。
 これに対し、保険会社からは治療費等を除いて約780万円の賠償金の提示がありましたが、金額に不満があり、私の主宰する山下江法律事務所に相談に来られまして、示談交渉を受任しました。 
 依頼者は事故当時、無職であったことなどから、本来、事故が無ければ得られたであろう給与・収入などの逸失利益の計算において保険会社と対立しましたが、弁護士の交渉の結果、賠償金を約300万円増額することができました。

Q: 保険会社から提示された金額よりも300万円も増額したんですか。

A: はい、そうです。
 「赤い本」は、事故による精神的損害額(慰謝料)や後遺障害の程度による損害金の金額などについて、裁判基準を示しているのです。
 その他、車同士の衝突事故や歩行者と車との事故など交通事故の様々な態様に応じて、双方の過失割合、不注意の割合はどうなるか、という基準も示しています。
 ですから、交通事故の損害金の計算に当たってはなくてはならない本と言えます。

Q: そうですか。
 「赤い本」というのは交通事故損害金の計算にとっては不可欠というものなのですね。

A: はい、そういうことです。
 ちなみに「青本」というのもあります。これは「青い本」ではなく「青本」なんですが・・・

Q: はい、「青本」・・・

A: 青本というものも、赤い本とほぼ同様の役割を果たしておりまして、「赤い本」が財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部発行に対し、「青本」は同センターが、すなわち「東京支部」ではなくセンターそのものが発行しているものです。

Q: 青本も使われるのですか?

A: もちろんそうですが、一般的には「赤い本」が詳しくて分かりやすいので、当事務所では「赤い本」を採用しています。
 さて、交通事故に遭われて、保険会社から賠償金額が提示されたら、まず弁護士に相談することをお勧めします。
 山下江法律事務所では、交通事故に関する案件を多数取り扱っております。
 年間300件を超えるご相談があります。
 また、交通事故にあわれた被害者を救済するため、交通事故案件については相談料も着手金も無料としています。
 不幸にして交通事故に遭われた場合は、地元広島の山下江法律事務所にご相談ください。

Q: どうぞ、ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、交通事故の「赤い本」についての質問から、交通事故の損害賠償3つの基準について、江さんに詳しく教えていただきました。
 江さん、ありがとうございました。


■次回のテーマ
「交通事故、弁護士と行政書士の違い」について
2014/7/21 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■交通事故相談専門サイト 「賠償金額の基準に注意!」について

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