コラム

 公開日: 2014-05-27  最終更新日: 2014-07-04

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「息子が5月病に・・・。」

広島 山下江法律事務所
2014/5/26(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「息子が5月病に・・・。」
広島 労務問題 相談 弁護士

■息子が5月病に・・・。

Q: 今月も、番組に寄せられましたお手紙やメールから、いろいろなご相談について法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今週もよろしくお願いします。
 今日は、55歳、女性からのご相談です。

 「息子が、せっかく入った会社に行きたがらず、病院で適応障害、いわゆる5月病と診断されて困っています。
 息子は、私たち夫婦がやっと授かりました一人息子で、子どものころから真面目な一方、一人っ子ということで少し甘やかせたのでしょうか、小学生のころは友達関係で悩んだ時期もありました。
 中学で陸上部に入ってからは、体もたくましくなり、クラブの仲間とも楽しくやっていました。
 高校・大学と地元の希望する学校へ通い、念願の会社への就職も決まって、この4月から張り切っていました。
 2週間ばかりの研修を終えて、仮配属ということで営業部に配属され、営業車でお得意先を訪問するのだと言っていましたが、毎晩帰りが遅くなったなあと思っていましたら、忙しいので朝ごはんは要らないとか夜も食欲がないとか、夜中も眠れないとかいうようになり、「慣れれば大丈夫だから頑張れ」とか励ましていたのですが、連休明けから、とうとう会社に行きたくないと言い出しました。
 体調が悪いのかと近所の病院に行かせましたら、心療内科を紹介されたとかで、そこで5月病ではと診断され、無理はいけないとのことで、現在は会社を休ませています。
 もう2週間も休んでいますが、会社からは出社できるかとの問い合わせはあっても、見舞いの言葉一つもなく、ましてや息子のメンタルの弱さを指摘されたりします。
 あんなに張り切っていた息子が、わずか1か月余りで出社出来ないくらいの精神状態になるなんて、息子の勤めていた職場には何の責任もないのでしょうか?」

というお母様からのお問い合わせのメールが来ています。

A: そうですね。
 お母様としては、一人息子さんがやっと希望の企業に就職され、希望をもってこの春から出社されていましたのに、ご心配でしょうね。
 この5月病というのは、この時期慣れない環境の中で、精いっぱい頑張ろうと努力しすぎることで、精神的なバランスを崩して、めまいや動悸、食欲不振や不眠などの症状が起きることを言いますが、しばらくすると落ち着いてくるケースも多いのですが、ご相談のケースでは、出社出来ないというような状況でちょっと心配ですね。

Q: また「会社のほうからお見舞いの一つもなく」という風に書いてありました・・・。
 そのあたりも気になりますね。

A: そうですね。
 最近ではうつ病を理由に休職するというケースが本当に増えています。
 これにより、企業側もうつ病に対する対処法を考えなければならなくなりました。

Q: 従業員の健康管理は、会社の責任でもありますよね。

A: そうですね。
 もちろん一人ひとりが自分の健康管理をするのは当たり前なのですが、会社も従業員の健康に配慮することが義務付けられています。
 これを「安全配慮義務」といいます。
 平成20年3月に施行された労働契約法の第5条には、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と明文化されています。
 これは、危険作業や有害物質への対策といったものはもちろんのこと、メンタルヘルス対策も使用者の安全配慮義務に当然含まれるものと解釈されています。

Q: このようなケースの場合、会社にどのような対策をお願いすればよいのでしょうか?

A: そうですね。
 まず相談内容にあったように、この会社も、出社できるかとの問い合わせはしても、見舞いの言葉一つもなく、ましてや息子のメンタルの弱さを指摘するなどということではいけませんね。
 まず雇い主である会社側が、なぜこの新入社員が、配属後1か月もたたないうちに、出社することが出来なくなったのか、職場環境なのか、仕事内容なのか、原因を考えてみる必要がありますよね。

Q: それは、ぜひお願いしたいですよね。
 職場環境を改善することで解決できる問題かもしれませんものね。

A: そうですね。
 そのほかにも産業医のアドバイスを受け、管理職に対する「メンタルヘルス研修」の受講を制度化することで、ハラスメントに対する対策を講じるとか、労働者にとって今の職場に適性があったのかを考慮しながら、労働者の健康状態等に応じた作業時間、作業内容の軽減、職場環境適用のためのフォローや、もしそれでも難しい場合には、就労場所やその内容の変更をするなど、適切な措置を取るなども必要となるでしょう。
 職場における労働者の安全と健康を確保、そして快適な職場環境の形成を促進することを目的として制定された労働安全衛生法にも、労働者の安全衛生確保は事業者にその責任があると明確にされています。

Q: 会社が必要な対策を講じない場合は、罰則のようなものはあるのでしょうか?

A: 労働契約法には罰則がありませんが、安全配慮義務を怠った場合、民法の定める不法行為責任、使用者責任、債務不履行等を根拠に、使用者に多額の損害賠償を命じる判例が多数存在します。
 ただ、今回の相談のケースがこれに当たるかということは、相談内容からだけでは判断できませんね。
 それでもうつ病で職場復帰がすぐにはかなわないというケースでは、労働災害であるとして、療養補償給付や休業補償給付を受けられるよう、会社に協力を求めることも考えられます

Q: まずはお勤めの職場に相談することが必要ですかね。
 その後、労働法のお話もありましたが、やはりこういう問題は、法律の専門家である弁護士に相談するのがよろしいですね。

A: 迷わず、地元広島の山下江法律事務所にご相談ください。

Q: ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、「息子が5月病になって会社を休んでいる」というご相談について、労働契約法の説明も含め、お答えいただきました。


■次回のテーマ
『今からでも「過払い金請求」できますか?』について
2014/6/2 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

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