コラム

 公開日: 2014-05-02  最終更新日: 2014-07-04

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「残業代支払いの請求を受けている。」

広島 山下江法律事務所
2014/4/28(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「残業代支払いの請求を受けている。」
残業代 相談 広島 弁護士

■残業代支払いの請求を受けている。

Q: 今月は、企業法務について経営者の方からのご相談をお伺いしております。
 今日は、55歳、男性からのご相談です。

 「私は、社員50人程度の会社を経営しております。
 先日会社に匿名で封書が届きました。中を開けると、従業員の奥さんらしき方からのお手紙でした。
 その手紙は、ご主人が毎日残業しているのに残業代がほとんど支払われていないという抗議の手紙でした。
 社内で確認したところ、残業代は当然払っているようですが、「みなし残業制度」で役職に応じ、一定の残業手当をその中に含んでいるという規定はあります。
 しかしそれを超過した時間は払っているはずです。
 従業員やそのご家族が残業代を受け取っていないと感じていることに、私は納得できません。
 何か良い方法はないものでしょうか?」

というお問い合わせのメールが来ています。
 江さん、今週もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。
 そうですね。
 奥様としては、旦那さんが働き過ぎると健康面での心配も増えるでしょうし、家計を預かる者としては、収入が増えないことに対しての疑問が生まれるのも当然ですね。
 一方、この相談者のように、経営者の立場から考えますと、見方はずいぶん変わってくるでしょうね。

Q: みなし残業制度という言葉が出ましたけど・・・。

A: そうですね。
 あらかじめ社員にみなし残業時間を設定し、残業代込みの給与を支払う「みなし残業時間制」を採用している企業は多く存在しています。
 この制度は、残業しようがすまいが一定の残業代が給与に含まれていることから、いわゆるだらだらとした残業を防いで仕事の効率を上げていただくことを目的としています。

Q: なるほど、それでは一定の残業代を毎月もらっているわけですね。

A: はい、そうなんです。
 ただし毎月何時間分の残業代が給与に含まれているかを従業員に明確に伝えておく必要があります。
 たとえば、みなし残業代込みで30万円支給する場合、何時間分の残業代が含まれているか、おそらく制度を導入する際には説明があったのでしょうが、従業員のほうは、いつしか記憶が薄れているという場合があるかもしれません。
 もちろん、みなし残業時間を超過した分は追加で残業代を支払うのは当然のことです。

Q: 残業代が毎月の給料に含まれているということが、家の奥様にまで伝わっているかどうかわかりませんよね。

A: そうですね。
 まあそもそも、残業というものの考え方は、自然発生的に起きるものではなく、会社が命じて発生するものであることから、例えば、「わが社では、原則として残業は禁止です。ただし、どうしても残業する必要がある場合は、当日の17時までに所属長に、どんな理由で何時まで残業するのかを記した申請書を出し、許可をもらってください」と、いうような制度を導入するという方法もあります。
 この制度を導入することで、効率が悪く、だらだら残業するということはなくなるかもしれません。

Q: そうか、残業って、会社が命じて労働者に行わせているんですよね。
 だから会社が残業代を払うんですものね。

A: そうですね。
 残業は従業員が自分の判断でするものではなく、あくまでも上司の業務命令によって行うものだと意識改革をしてもらうよう、従業員にはしっかり説明して徹底させましょう。
 日ごろから上司が部下の仕事をチェックすることも欠かせません。
 就業規則には、残業は許可制で所属長に申請書を出さなければならないと明記する必要があります。

Q: 残業禁止というのはある意味、理想的ですよね。
 ただ現実問題として残業せずに定時に帰れる企業ばかりではないですよね。

A: そうですね。
 業種によっては、繁忙期と閑散期がはっきりしている場合がありますよね。
 そういう企業では、1年単位の変形労働時間制、または1カ月単位の変形労働時間制を導入しているケースも多くあります。

Q: 変形労働時間制ですか・・・

A: はい、変形労働時間制を説明します。
 その前に、労働基準法では、労働時間について、原則として、1日8時間以内、1週間で40時間以内でなければならないと定められています。
 これでは繁忙期や閑散期がある会社は困りますよね。
 そこで、一定の期間中の労働時間を平均して1週40時間に収まれば良いとしたものです。
 すなわち、忙しい時期には長く働いてもらい、暇な時期には早く帰ってもらい、トータルとして労働時間の総枠を超えなければ残業が発生しないという制度です。

Q: そういう制度があるんですね。

A: そうなんです。
 細かい規定は省きますが、この制度の導入については、法律上の規定があり、1カ月単位の変形労働時間制を導入する場合は、労使協定または就業規則等で定める必要があります。
 また、1年単位の変形労働時間制は、労使協定で定めて労働基準監督署長に届ける必要があります。

Q: なるほど。
 キチンとした手続が必要なのですね。

A: ちなみに、変形労働時間制は、満18歳未満の者については適用されません。
 それから育児を行う者、老人等の介護を行う者、職業訓練又は教育を受ける者その他特別の配慮を要する者については、これらの者が育児等に必要な時間を確保できるよう配慮しなければならない。という規定もあります。
 働く側と経営する側の双方が納得いく形で進むためにも法の趣旨を正しく理解して運用することが大切ですね。

Q: やはりこういう問題は、法律の専門家である弁護士に相談するのがよろしいですね。

A: 迷わず、地元広島の山下江法律事務所にご相談ください。

Q: 残業の問題でお悩みの経営者の方も、ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、「残業」についての相談にお答えいただきました。
 江さん、今日もありがとうございました。


■次回のテーマ
「内縁関係について」について
2014/5/5 15:15頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所
企業法務サイト「残業代の未払い問題」

 ■バックナンバー(企業法務・会社破産整理)
「残業代の不払い」  2013/10/28OA
「リストラされそうです」  2013/10/21OA
「労働時間について教えて下さい」  2013/10/14OA
「有給休暇が取れない・・」 2013/10/7OA
「労働災害と認めて欲しい」 2013/3/25OA
「うつ病と会社の責任」 2013/3/18OA
「懲戒解雇とは?」 2013/3/11OA
「整理解雇が行われそうです・・」 2013/3/4OA
「みなし残業制と残業手当」 2012/12/24OA
「会社倒産の場合の賃金の支払い」 2012/12/17OA
「会社の民事再生について聞きたい」 2012/12/10OA
「会社の倒産に伴う手続が聞きたい」 2012/12/3OA 
「倒産した会社から退職金はもらえるか?」 2012/5/28OA 
「上司の部下へのセクハラにつき会社は責任を負うか?」 2012/5/21OA 
「勤務中の頻繁な私的メールを理由に解雇できるか?」 2012/5/14OA 
「内容証明郵便とはどのようなものですか?」 2012/5/7OA 
「支払延期を求められたらどうすべきか?」 2011/11/28OA 
「取引先から突然の「破産申立通知」が…」 2011/11/21OA 
「契約解除はどのような場合にできますか?」 2011/11/14OA 
「印鑑の押していない契約書は有効ですか?」 2011/11/7OA
「請求書発送と時効の中断」 2011/5/30OA
「契約書の必要性」 2011/5/23OA 
「再建か倒産か」 2011/5/16OA 
「出資金の返還」 2011/5/9OA
「残業代の不払い」 2011/5/2OA

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

交通事故の解決事例をマンガで紹介しています山下江法律事務所 交通事故専門サイトトップページ ↓↓↓http://www.hiroshima-jiko.com/■その他の事例もご参照くだ...

相談料

無料相談について、詳しくはこちら↓をご覧下さい。■交通事故専門サイト■借金問題専門サイト相談予約専用フリーダイヤル0120-783409 (なやみよま...

 
このプロの紹介記事
山下江 やましたこう

依頼者に笑顔になってもらうために、全力を尽くします。(1/3)

 ドアを開けると、ずらりとスタッフの並ぶカウンター。案内された部屋で待っていたのは穏やかに微笑む山下江さん。まるで大病院の受付みたいですねと感想を伝えると、「そうですか? ハハハハ」と楽しげに笑う山下さん。山下江事務所は、弁護士15人・秘...

山下江プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

「親切な相談」「適切な解決」これが私たちのモットーです。

事務所名 : 山下江法律事務所
住所 : 広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL : 0120-7834-09

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-7834-09

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
広島の弁護士・江さんのお知らせ「空き家、相続・贈与税対策 無料セミナー」
イメージ

専門家が教える<不動産>のアレコレが満載!マエダハウジング不動産と山下江法律事務所が共同開催する、今年...

[ お知らせ ]

広島の弁護士・江さんの『「卍(まんじ)じゃね」 ?!?!』ほか
イメージ

 「卍(まんじ)じゃね」 ?!?! 昨日(30日)朝の「めざましテレビ」(フジテレビ)で、女子高生流行語...

[ ブログ ]

相続アドバイザーの「平成27事務年度における相続税の調査の状況」ほか
イメージ

 弾丸トラベル国内篇 こんにちは。相続アドバイザーブログ、月曜日担当の山口亜由美です。先週末は、大移動...

[ 相続アドバイザー ]

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「個人再生なら家を残せますか?」
イメージ

2016/11/28(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、OA内容をお...

[ 法律相談 ]

広島の弁護士・江さんの『企業法務セミナーで「金コイン」プレゼント(堤田貴金属工業株式会社様』ほか
イメージ

 企業法務セミナーで「金コイン」プレゼント(堤田貴金属工業株式会社様提 11月25日(金)夜、当事務所横...

[ ブログ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ