コラム

2014-05-06

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「内縁関係について」

広島 山下江法律事務所
2014/5/5(月)15:15頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「内縁関係について」
内縁 相談 広島

■内縁関係について

Q: 今月も、番組に寄せられましたお手紙やメールから、いろいろなご相談について法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。
 25歳女性の方から、このようなメールが来ましたので紹介します。

 「私は現在アパレル関係の仕事についていますが、私には大学4年生の時から3年間同棲している彼氏がいます。
 その彼が、同棲を解消したいと言ってきました。
 私は二人の関係は内縁関係にあり、彼から一方的な内縁の解消は認められないと思っています。
 私の友人も、同棲が3年も続けば内縁関係になると聞いたことがあると言っています。
 私たちの関係は内縁関係にあると言えますか。内縁と同棲の違いを教えて欲しいのですが・・・」

という内容です。
 江さん、内縁と同棲の違いを教えて欲しいということのようですが、どうでしょうか。

A: はい、まず内縁について説明しましょう。
 ご存知の通り、結婚=婚姻関係というのは、役所に婚姻届を提出することにより成立します。
 「内縁」とは、婚姻届は出していないが、当事者の意識や生活実態において、事実上夫婦同然の生活をする男女関係をいいます。
 すなわち、事実上の夫婦ということですね。
 他方で、(男女の)「同棲」というのは、単に(男女が)一緒に住むことです。

Q: 内縁も同棲も一緒かと思っていました。
 内縁が事実上の夫婦であること、同棲は男女が一緒に住むことをいうようですが、内縁関係か同棲関係かにより、何か違ってくることがあるのでしょうか。

A: はい、大きく違ってきます。
 内縁関係にある場合は、当事者双方には、相続関係を除いて、ほぼ婚姻関係にあると同様の法律上の権利義務が発生します。
 お互いの同居・扶養義務や婚姻費用の分担義務。
 そして、内縁解消の際には、離婚の際に問題となってくると同じ財産分与や慰謝料請求の権利が認められます。
 子どもがいる場合は、認知してもらった上で養育費を請求できます。
 内縁解消の適法性についても、離婚原因とほぼ同様の判断がなされることになります。
 また、例えば相手方である内縁の夫が交通事故で死亡した場合には、内縁の妻として、婚姻関係にある妻が取得する慰謝料請求権と同様の権利を取得することができます。
 ただし、相続関係だけは、戸籍上の夫婦かどうかにより判断されますので、内縁の夫が死亡したからといって、夫の財産を相続することはできません。
 同棲の場合は、今述べました内縁関係から生じる権利は発生しません。
 極端に言えば、男女が恋人関係を解消するのと一緒ということになり、原則として慰謝料請求などは発生しません。

Q: そうですか。
 内縁か単なる同棲かにより、結果は、大きく異なるのですね。

A: はい、そういうことです。

Q: そこで、江さん、今回のご相談ですが、内縁関係にあるか単なる同棲関係かの違いは、どういった点にあるのでしょうか。
 この方の友人は、3年間同棲しているのだから内縁関係にあると言われているようですが・・・

A: まず、指摘しなければならないのは、「同棲期間が3年あれば内縁が成立する」ということは、間違った認識ということです。

Q: 「同棲期間3年なら内縁関係」というようにはならないということですね。

A: はい、そういうことです。
 内縁関係にあるかどうかに、同棲期間も影響はしますが、同棲期間が長ければそれで内縁関係が成立するとは言えないということです。
 逆に、同棲期間が短くても内縁関係が成立することもあります。
 裁判例には8か月間同居で内縁関係と認めたものもあります。

Q: では、内縁関係の成立のためには、どうした事情が必要となるんでしょうか。

A: はい、内縁関係の成立には、2つの要件(事情)が必要となります。
 一つは、当該男女間に、婚姻意思があることです。
 もう一つは、これに基づいた共同生活があることです。

Q: まず、両者の婚姻意思なんですね。

A: はい、いくら長く一緒に住んでいても、両者に婚姻意思がなければ、内縁関係とは言えません。
 例えば、妻ある夫が家を出て、長期にわたり愛人と一緒に住んでいるような場合ですが、日本では重婚は禁止されていますから、夫と愛人の間には結婚意思はないと思われます。
 だから、内縁関係とは言えないことになると思います。
 また、元々両者とも結婚は望んでいないが、共同で生活しているような場合も婚姻意思無しと言えるでしょう。

Q: まず、両者に婚姻意思があるかどうかが問題のようですが、その有無が争われたような場合は、どのような事情により、判断されるのですか。

A: 次にような事情を総合的に判断することになると思います。
 結婚の儀式をあげたかどうか。
 双方の親に結婚の意思を告げたかどうか。
 親族や知人に、お互いを「夫」「妻」という紹介をしていたか。
 周囲の人々・関係者が、両者の関係を夫婦と認識していたかどうか。
 親族の冠婚葬祭に一緒に出席したかどうか。
などです。

Q: なるほど、いずれも結婚している場合に生じる事情ですね。
 ところで、内縁関係の成立要件のもう一つ、「共同生活」ですが、どのようなことを判断基準とするのでしょうか。

A: そうですね。
 いろいろあると思いますが、次のような事情でしょうかね。
 家計の財布(生活費)を一緒にしているかどうか。
 お互い家事を分担しているかどうか。
 住民票を同じにしているかどうか。
 住民票に、未届の妻(夫)と記載されているか。
 二人の間に子どもがいるかどうか。
などでしょうかね。

Q: なるほど、内縁関係の成立の判断の事情について、よく分かりました。
 この相談者の場合は、どうでしょうかね。

A: 少なくとも、「3年間同棲したから内縁関係が成立した」と言えないことははっきりしています。
 詳しいことは分からないので、今述べました2つの要件。
 両者の婚姻意思があるかどうか、それに基づく共同生活があるかどうかについて、先ほど述べたような事情がどの程度あったのかによることになります。

Q: なるほど、もっといろいろとお聞きしないと、メールの内容だけでは、どちらとも判断できないということですね。

A: はい、そういうことです。
 是非、当事務所にて、詳しい事情をお話ししていただければと思います。
 秘密厳守ですから、ご安心ください。

Q: 良く分かりました。
 どうぞ、ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 今日は、内縁関係について、江さんに教えていただきました。
 江さん、ありがとうございました。


■次回のテーマ
「高額の違約金を請求されている。」について
2014/5/12 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

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