コラム

2014-03-25

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「遺産分割で揉めています。」

広島 山下江法律事務所
2014/3/24(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺産分割で揉めています。」
遺産分割 相談 広島

■遺産分割で揉めています。

Q: 今月は、「相続」をテーマに、皆様からいただいた様々な悩みを解決していきます。
 今日は、55歳、女性からのご相談です。

 「先日、母が亡くなりました。
 早くに病気で夫を失った母は、夫が生前立ち上げた運送会社の経営者として女手一つで会社を切り盛り、夫婦で始めた会社を従業員30名の企業にまで育てました。
 また私たち三人の兄弟をしっかり育ててくれました。
 長女の私は地元の短大を卒業後、母の会社で経理として働き、弟は東京の大学へ行き、就職をして東京で家庭を築いています。
 妹は地元の高校を卒業後、美容専門学校に行き、美容師として、広島市内でお店を経営しています。
 母の苦労を見て育ちましたので、兄弟も仲良く協力してきたつもりでした。
 今回母が亡くなり、兄弟3人で相続をということになりましたが、特に遺言状はありませんでした。
 母の経営していた会社は、人件費や燃料費高騰のあおりを受け正直、従業員の給料を払うのがやっとの状態。
 家計は母の生前の医療費もかさみ、貯えもなく、むしろ少し借金があります。
 財産と呼べるものは自宅と会社の持っている土地、ずっと以前に、従業員用に建てた築30年を超える1DK8部屋の木造アパートです。
 長女である私から、兄弟で分けられる財産を3等分しようと提案しましたが、弟は土地を現金化して分割すべきというし、妹は弟が東京郊外にマンションを購入するときに、母が援助したのだからその分を差し引いてと、わずかな財産を巡って揉めています。
 いったいどうすればよいのでしょうか?
 教えてください」

というご質問です。
 仲の良かった兄弟も、お金が絡むと揉めてしまうという・・・江さん、今週もよろしくお願いします。

A: そうですね。
 お母様のご苦労を思うと何ともやりきれないお話ですよね。
 相続のお話は、資産家だけの話だろうといわれる方もあるのですが、まったくそんなことはありません。
 むしろ分けられる財産のある方は、楽なのであって、今回の相談者のように、分けようにも分けられないケースで揉めるほうが大変な場合が多いのです。

Q: なるほど、財産があるよりもむしろ財産の多くない方のほうが揉めるケースがあると聞いて、なんだか他人ごとではないと感じました。

A: 「遺産相続」というのはまさに身近に起こる紛争と言えると思います。
 解決のためには、まずは相続人同士で協議します。
 協議の際には、まず前提として
①遺言があるかどうか、
②相続財産がどれだけあるのか、
③誰が相続人なのか、
④相続財産(遺産)をどのように分けるか
⑤相続税は発生するのか…
という点を確認することから始まります。
 相談者の場合には、まず「遺言がない。」ということでした。
 遺言がない場合の遺産分割で、相続人の間で遺産分割の合意ができなかったときには、民法に定める法定相続分ということでの分割を考えていくのが原則です。

Q: 法定相続分ですか?
 以前伺ったことがあるかもしれませんが詳しく教えてください。

A: 相続人が誰かによって法定相続分は決まっています。
 まずは亡くなった方の配偶者。
 これは必ず相続人になります。
 次に、他の相続人ですが順位があります。
 第1番目は、亡くなった方の子ども、第1番目がいないときは第2番目に、亡くなった方の親や祖父母といった直系尊属、そして、第2番目のいないときは第3番目に、その亡くなった方の兄弟姉妹となります。
 法定相続分は、配偶者と子どものケースでは、配偶者が1/2 子どもは人数に限らず1/2となります。
 配偶者と直系尊属の間では、配偶者が2/3と直系尊属が人数に限らず1/3。配偶者と兄弟姉妹との場合には、配偶者が3/4、兄弟姉妹が1/4となっています。

Q: 法定相続分ってなにやら難しそうですね。

A: まあ、耳で聞くと難しいのですが、紙に書いたりしてお考えいただくとそんなに複雑な話ではありません。
 しかし、相談者のケースのように、親族間の紛争がゆえに、感情的な対立が起きやすく、収拾がつかなくなってしまうケースも珍しくありません。
 相続人同士で分割協議がまとまらないとき、あるいは分割協議自体が出来ないときは、家庭裁判所の遺産分割の調停または審判の手続きを利用して、解決してもらうことになります。

Q: 家庭裁判所の調停ですか。
 具体的にはどんなプロセスでこの協議は進んでいくのでしょうか?

A: まず一つ目は遺産分割調停です。
 相続人のうちの1人もしくは何人かが他の相続人を相手方として申立てるものです。
 調停は相手方の住所地の家庭裁判所に申立てます。
 調停分割の手続きは、家事審判官1名と調停委員男女1名ずつで組織される調停委員会が、当事者双方から事情を聞いたり、必要に応じて資料等を提出してもらったり、遺産について鑑定を行うなどして事情を把握していきます。
 そのうえで、各当事者がそれぞれどのような分割方法を希望しているかの意向を聴取し、解決案を提示したり、解決のために必要な助言をし、合意を目指して話し合いが進められます。

Q: この調停で合意に至ったときはどうなりますか。

A: 合意が成立すると、調停調書が作成されます。
 この調停調書は判決と同等の効力を持つことになり、これに基づき不動産の登記や強制執行ができるようになります。

Q: では逆に、調停で合意に至らなかった場合はどうでしょうか?

A: 遺産分割調停で合意できない場合に、審判手続きに移行します。

Q: 審判手続きですか。

A: はい。
 家事審判官(裁判官)がほぼ単独で、非公開で行われます。
 話し合いではなく、職権で事実の調査及び証拠調べを行い当事者の希望なども考慮の上、分割の審判が下されます。

Q: 相続が完了するまでの手続きは、今お話を伺うだけでも面倒で複雑なようですね。
 弁護士に相談するほうがよさそうですね。

A: およそ遺産分割の調停や審判の60%以上は、弁護士がついているといわれています。
 相手方に弁護士がついたのを見て、慌てて弁護士を探すケースも多いようですが、やはり当初から弁護士に相談して進めておいた方が、間違いないと思います。
 また、途中で手続きに法的な誤りがあれば、すべてやり直しになってしまうこともあります。
 迷わず、地元広島の山下江法律事務所にご相談ください。
 当事務所には、NPO法人相続アドバイザー協議会の認定を受けた「相続アドバイザー」・「上級アドバイザー」が常駐しており、法律問題だけでなく、相続税や不動産の問題など、相続手続き全般のご相談やサポートのお手伝いをしています。
 ただ今山下江法律事務所の「相続アドバイザー」・「上級アドバイザー」へのご相談は、初回に限り30分間無料としております。
 この機会に「相続」について疑問に感じられることがありましたら、ぜひご相談ください。

Q: 相続の時も、ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 フリーダイヤルをお伝えしておきます。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは 0120-7834-09 0120-7834-09 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。


■次回のテーマ
「相続アドバイザー活躍中」について
2014/3/31 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■相続問題「遺産分割の方法」についてはコチラ↓↓↓
http://www.hiroshima-sozoku.com/400/40000/

■バックナンバー(相続)
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 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/7752/
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・「兄弟姉妹の孫は相続人になりますか?」  2013/3/3OA
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/7712/
・「遺言書通り分けないといけない?」  2013/11/11OA
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/7395/
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TEL:0120-7834-09

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