コラム

 公開日: 2014-03-11  最終更新日: 2014-07-04

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「遺言書を発見したのですが・・・。」ほか

広島 山下江法律事務所
2014/3/10(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言書を発見したのですが・・・。」
遺言 相談 広島

■遺言書を発見したのですが・・・。

Q: 今月は、「相続」をテーマに、皆様からいただいた様々な悩みを解決していきます。
 今日は、49歳、男性からのご相談です。

 「先日、病気療養中の母が亡くなりました。
 母は私ども子どもがみな独立をし、父が亡くなりましたあと、一人暮らしをしておりました。
 葬儀のあと、実家に行って遺品を整理していましたところ、母がいつも通帳や実印など大切なものを保管していた箪笥の奥の引き出しから、「遺言書」と書かれた封筒を見つけました。
 封筒には封がしてありましたし、3人兄弟で長男の私しかその場にいませんでしたので、開封せず家に持ち帰りました。
 この遺言書をどう扱えばよいのか、又この後、相続に関しどのように手続きを進めていけばよいのか教えていただきたくよろしくお願いします。」

というお手紙をいただきました。
 江さん、本日もよろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。
 遺言書が見つかったということで、まずこの方、封函してある遺言書を開封しなかったことがよかったですね。

Q: 見つけた遺言書を、勝手に開封してはいけないんですか?

A: はい。
 そうなんです。
 封をしてある遺言書を勝手に開封すると5万円以下の過料に処されます。
 罰せられる場合があるんです。
 まず、遺言書を見つけた場合、家庭裁判所に提出して、「検認」を請求する必要があります。

Q: 自分の母が生前残したものだからいいだろうと、勝手に開封すると罪になるんですね。
 まずそこに気を付けないといけませんね。
 それから、家庭裁判所による「検認」ですか?
 なにやら難しそうなお話ですが・・・。

A: 「検認」とは、家庭裁判所が行う、遺言書の、言ってみれば「存在の確認手続き」というようなものです。
 相続人に対して、遺言の存在とその内容を知らせるとともに、遺言書の形状、訂正があるかなど状態の確認、日付署名などを確認し、遺言書が発見された時点から偽造変造されないよう、遺言書の状態を確定し、その現状を明確にする手続きです。

Q: なるほど、裁判所が遺言書の内容を確認するということですね。

A: はい。
 そうです。
 ただ、この手続きは遺言書の有効性を判断するものではないんです。

Q: 以前この番組でも、遺言書は、思いつくまま適当に紙に書けばよいということではないということについて教えていただいたことがありましたね。

A: はい、そうですね。
 遺言書は、法律で定める要件を満たしたものを作成する必要があります。
 遺言書のなかには、遭難したり死期が迫ったりという極めて特殊な状態の中で遺言するという特別なものもありますが、それを除いて、一般的に考えますと、遺言書には「自筆証書遺言」「秘密証書遺言」「公正証書遺言」という3種類の方式が認められています。
 先ほど、遺言書を見つけたら、家庭裁判所で検認手続きが必要というお話をしましたが、3種類の遺言書のうち「公正証書遺言」であれば、その手続きは必要ありません。
 ただ、相談者のケースのように箪笥の引き出しから遺言書が見つかったということであれば、まずは法律の専門家である弁護士に相談いただくのがよろしいでしょうね。

Q: そうですね。
 うかつに開封して罰せられてはいけませんものね。弁護士に相談するのが安心です。
 さて、遺言書に3種類あると教えていただきました。 
 それぞれ詳しく教えていただけますか。

A: はい、まず「自筆証書遺言」について。
 これは、遺言者本人だけで作成する最も簡単な遺言書ですね。
 「自筆証書遺言」の場合、必ず押さえなければならない3つの要点があります。
 一つ目は、遺言者がすべて自書すること。
 二つ目は、遺言書を作成した日を記載しておくこと。
 三つ目は、遺言者が署名・押印することです。
 この3つが揃ってないと、この遺言書は無効になります。
 但し、これら3つがそろっていても、一般の方が自筆証書遺言を書くと内容が不明確だったり、法律上無効となる恐れもあります。

Q: 次は、「秘密証書遺言」についてですね。

A: はい、「秘密証書遺言」とは、遺言者本人が本文を作成し、証人二人と一緒に公証役場へ行き、遺言書の封印を行うものです。
 遺言の中身は秘密で、その存在のみを公証人に証明してもらうもので、「自筆証書遺言」のようにその遺言自体が本物であるかどうかという争いにはなりませんが、中身が確認されない分、内容が不明確だったり、法律的に無効となることもあり、あまり利用されないのが現状です。

Q: 最後に、「公正証書遺言」について教えてください。

A: はい、「公正証書遺言」とは、遺言者本人が遺言の内容を公証人に対して口頭で伝え、公証人が本文を作成し、証人二人と確認の上、遺言者本人が署名押印するものです。
 ちなみに公証人とは、法務大臣が任命する公務員で、一般的に弁護士や裁判官・検察官など30年以上の実務経験を有する専門家が任命されます。
 「公正証書遺言」は、作成に時間や手間・費用が掛かりますが、相続の時の手間も少なく、有効性で争われるケースも少ないのでお勧めですね。

Q: なるほど、3つの遺言書について伺いました。
 法律的にいろいろな手続きも必要ですし、「相続」の時も法律の専門家である弁護士に相談するのがよろしいですね。

A: はい、地元広島の山下江法律事務所にご相談ください。
 当事務所には、NPO法人相続アドバイザー協議会の認定を受けた相続アドバイザー・上級アドバイザーが常駐しており、法律問題だけでなく、相続税や不動産の問題など、相続手続き全般のご相談やサポートのお手伝いをしています。

Q: 相続の時も、ひとりで悩まず、地元広島の山下江法律事務所に、まずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
 本日は「遺言書」について教えていただきました。


■次回のテーマ
「亡き父の遺言によると自分の取り分がないが?」について
2014/3/17 15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■相続問題「公正証書遺言を薦める理由」についてはコチラ↓↓↓
http://www.hiroshima-sozoku.com/810/81005/

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 http://pro.mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/1308

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