コラム

 公開日: 2012-06-22  最終更新日: 2014-07-04

弁護士コラムvol.27 「借金の返済が苦しくなってしまったら…」 上土井幸始

山下江法律事務所 弁護士 上土井幸始
 今回は、「借金」についてのお話です。もしかしたら、最も多くの人に当てはまる話題かもしれません。「自分は借金なんてしてないよ。」という方も、実は月々クレジットカードで買い物をしていたり、住宅ローンやオートローンを組んでいたり、子供の奨学金の保証人になっている場合があります。これらは、広い意味で、全て「借金」と考えておいた方がよいものです。
 借金をすること自体は、なんら悪いことではありません。計画どおり、きちんと返済をすれば良いのです。
 しかし、よく考えて借金をしないと、後々思わぬトラブルに巻き込まれることがあるので、注意が必要です。一見低そうに見える利息も、計算してみると、返済総額はかなりの金額になることがほとんどです。今後同じだけの収入が続くとも限りませんので、借金返済をしながらも、一定の貯蓄ができるような余裕のある生活を心がけましょう。
 ただ、現段階においてすでに返済できなくなっている、もしくは近い将来そのような状況に陥りそうである、という場合、早急に対処が必要です。
 このような場合、弁護士が介入して行う借金整理の方法には、大きく分けて以下①~③の3つがあります。それぞれどのような特徴があるのか見てみましょう。
① 任意整理
裁判所を利用しない債務整理の方法です。つまり、弁護士が、金融業者と直接 交渉し、今後支払うべき金額、支払い方法等を合意決定して和解をするというも のです。
任意整理は、主に、過去に高い利息をとっていたいわゆる「消費者金融」からの借入が多い方に有効な債務整理方法といえます。場合によっては、借金が減るだけでなく、逆に過払い金が返ってくることもあります。
② 自己破産
どうしても支払いきれなくなった場合に、裁判所の決定により、最終的に借金の返済を免除する決定をしてもらう方法です。返済を免除してもらう代わりに、現在持っている一定程度の価値がある財産は全てお金に換えて債権者への返済に充てなければなりません。
ただし、例えばギャンブルや、ひどい無駄遣いで借金を増やしてしまったような場合は、原則的に返済を免除してもらうことはできません。例外的に認めてもらえる場合でも、通常の場合以上に、裁判所の厳しい審査があります。
③ 個人再生
 現在の借金を全額支払うことはできなくなってしまったが、その一部であれば支払える見込みがある場合に、裁判所により、一定の割合で借金を減額した再生計画を認可してもらう方法です。おおまかには、借金を約5分の1に減額してもらい(ただし、100万円未満にはなりません。)、その額を原則3年以内に分割して返済していくことをイメージしてもらえれば良いと思います。
 自己破産の場合、家、土地などの財産を売却して債権者への返済に充てなければなりませんが、個人再生の場合は、今住んでいる住宅だけは特別に売却しなくてもよい制度もあります。
 したがって、住宅ローンが残っており、今後も住宅ローンを支払ながら、現在の住宅に住み続けたいという希望がある場合には、特に有効な方法といえます。
 ただし、個人再生が認められるには、継続して安定した収入があることが大前提となり、その他にもたくさんの条件があります。これらの条件を全て満たせる場合はさほど多くはありませんが、条件が揃っている人には非常に有効な整理方法となります。

 以上、代表的な債務整理方法について、主な特徴を紹介しましたが、どの方法がもっとも有効かは、実際に面談をし、詳細な聞き取りをすることが不可欠です。
 上記の3つのどれかにより解決できる場合がほとんどですので、現在借金にお悩みの方は、これ以上借入を増やさずに、まずは弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
 当事務所では、個人名義での借入による借金の相談は、何度でも無料で行っております。

 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 上土井幸始 (広島弁護士会所属)

↓↓↓ 弁護士 上土井幸始のプロフィールはコチラ
 http://www.hiroshima-kigyo.com/150/#13


■当事務所の借金問題解決事例↓↓↓
 http://www.hiroshima-saimu.com/145/

■弁護士コラムバックナンバー
・vol.26 「遺言書の方式」 山本淳哲 2012.6.8
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4866/
・vol.25 「婚約破棄による損害賠償請求」 齋村美由紀 2012.5.25
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4747/
・vol.24 「犯罪被害にあったら」 西丸洋平 2012.5.11
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4659/
・vol.23 「離婚時の年金分割」 松浦亮介 2012.4.27
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4589/
・vol.22 「もしも普段使っている製品で事故に遭ったら」 片島由賀 2012.4.13
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4467/
・vol.21 「犯罪被害者の訴訟負担を軽減する損害賠償命令制度」 加藤泰 2012.3.30
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4282/
・vol.20 「指導者の不注意で、スポーツ中に事故に遭ったら・・・」 笠原輔 2012.3.16
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4257/
・vol.19 「成年後見制度について」 山口卓 2012.3.2
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4136/
・vol.18 「即時取得制度」 稲垣洋之 2012.2.17
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/4014/
・vol.17 「クーリング・オフについて」 柴橋修 2012.2.3
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3920/
・vol.16 「相続(その2)」 副所長 田中伸 2012.1.20
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3814/
・vol.15 「成人になるとは?」 松浦亮介 2012.1.6
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3730/
・vol.14 「離婚で悩んでいるけれど…」 山本靖子 2011.12.16
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3621/
・vol.13 「会社から解雇を通告されてしまったら…」 蔦尾健太郎 2011.12.2
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3537/
・vol.12 「身近な人が突然逮捕されてしまったら」 城昌志 2011.11.18
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3476/
・vol.11 「日常生活におけるトラブル(交通事故)」 上土井幸始 2011.11.4
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3374/
・vol.10 「ペットのトラブル」 山本淳哲 2011.10.21
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3258/
・vol.9 「遺産相続でもめないために」 齋村美由紀 2011.10.7
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3174/
・vol.8 「働いた分ちゃんと給料は払われているの」 西丸洋平 2011.9.22
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3018/
・vol.7 「離婚に伴う養育費の問題」 片島由賀 2011.9.9
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2881/
・vol.6 「刑事裁判に被害者の参加や意見陳述を認める被害者参加制度」 加藤泰 2011.8.26
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2730/
・vol.5 「インターネット上で名誉を毀損されたら・・・」 笠原輔 2011.8.12
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2592/
・vol.4 「不貞行為と離婚理由」 山口卓 2011.7.29
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2447/
・vol.3 「不動産の二重譲渡と登記」 稲垣洋之 2011.7.15
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2325/
・vol.2 「不動産賃貸借トラブル」 柴橋修 2011.7.1
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2209
・vol.1 「相続」 副所長 田中伸 2011.6.17
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2051

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

交通事故の解決事例をマンガで紹介しています山下江法律事務所 交通事故専門サイトトップページ ↓↓↓http://www.hiroshima-jiko.com/■その他の事例もご参照くだ...

相談料

無料相談について、詳しくはこちら↓をご覧下さい。■交通事故専門サイト■借金問題専門サイト相談予約専用フリーダイヤル0120-783409 (なやみよま...

 
このプロの紹介記事
山下江 やましたこう

依頼者に笑顔になってもらうために、全力を尽くします。(1/3)

 ドアを開けると、ずらりとスタッフの並ぶカウンター。案内された部屋で待っていたのは穏やかに微笑む山下江さん。まるで大病院の受付みたいですねと感想を伝えると、「そうですか? ハハハハ」と楽しげに笑う山下さん。山下江事務所は、弁護士15人・秘...

山下江プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

「親切な相談」「適切な解決」これが私たちのモットーです。

事務所名 : 山下江法律事務所
住所 : 広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL : 0120-7834-09

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-7834-09

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
弁護士コラムvol.139 「訴えたい相手が認知症の場合は?」 柴橋 修
イメージ

 訴えたい相手が認知症の場合は?  例えば,お金をある人に貸していたが返してくれないので,この人に対し...

[ 弁護士コラム ]

広島の弁護士・江さんの『「トナカイ」ならぬ「トナ改バイク」 』ほか
イメージ

 「トナカイ」ならぬ「トナ改バイク」  街のあちこちでクリスマスの雰囲気が広がっている。クリスマスといえ...

[ ブログ ]

相続アドバイザーの「相続税対策だけが相続対策ではない理由」ほか
イメージ

 相続税対策だけが相続対策ではない理由 さて、今日のお話。相続対策って、特に相続税対策が必要な方は熱心...

[ 相続アドバイザー ]

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「カープ優勝で拒否しているのに胴上げされた」
イメージ

2016/12/5(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、OA内容をお届...

[ 法律相談 ]

広島の弁護士・江さんの『「karoshi」が国際共通語に。不名誉! 』ほか
イメージ

 「karoshi」が国際共通語に。不名誉!  11月29日付け中国新聞セレクト版によると、大変不名誉なこ...

[ ブログ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ