コラム

 公開日: 2012-04-17  最終更新日: 2014-07-04

弁護士・江さんの何でも法律相談「どこの家庭でも起こりうる相続問題」

2012/4/16(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「どこの家庭でも起こりうる相続問題」について
遺産相続 相続放棄

■どこの家庭でも起こりうる相続問題
 相談者 35歳/女性

Q: 法律が身近に感じられるこの番組は、目から鱗的なこともたくさんあり、楽しく聞かせてもらっています。
 今月の相続についても、知らないことばかり…。
 ただ、相続問題が発生するのは、お金持ちの家で、私には関係ないと思っていましたが、意外に身近でもめていることを聞きます。
 いずれは私も直面することだと考え、もっとくわしく相続のことについて知りたいと思うようになりました。

 相続の流れについては、前々回にお伺いしましたが、相続に関わる問題について、基本的なことを教えてください。

A: 若い方は、相続と聞いても、特にピンとこない方が殆どでしょうね。
 この相談者のように、相続というと、特別なお金持ちの話のように感じられている方も多いのが現状です。
 「うちは資産家ではないから関係ない」。とおっしゃられる方が多いですね。

Q: たしかに!私の周りも「うちはもめるほど遺産はないから大丈夫よ~」なんて会話が聞かれますね。
 相続問題って、やはり、お金持ちでないと、起こらないんですかね?(笑)

A: そうですね。
 相続税の観点から言いますと、基礎控除というものがありまして、「5,000万円+1,000万円×法定相続人の人数」…という数字なので、けっこうな金額がないと税金がかからないということになるんですね。。
 例えば、親1人、子1人で、その親が死亡した場合、基礎控除が5,000万円プラス、相続人は子ども1人ですから1,000万円をプラスして、6,000万円を超えて初めて、相続税がかかってきます。

Q: あ~これはやはり、お金持ちじゃないと、関係ないわって思ってしまいますよね。

A: ところが、裁判所の公表資料によると、平成21年に家庭裁判所が受任した遺産分割事件、約13,000件の内、遺産額が1,000万円までが30%、5,000万円までが75%を占めていました。
 これを見ると、相続税問題にはあまり関係のないご家庭でも、遺産分割の際に相続問題が発生する可能性が十分ある!ということがわかります。

Q: あら、これは意外に身近な金額になってきましたね。
 今まで以上に興味が湧いてきました。

A: 相続は、相続する人の意思と関係なく、ある日突然、自動的に発生するので、相続人が何もしなくとも、多くの財産を承継することもあれば、逆に、多額の債務を負うこともあります。

Q: そうでしたね。ここは気をつけておかなければならないところでしたね。
 ようは、借金ということですよね。

A: そうです。相続とは、亡くなった方の財産法上の地位・財産の権利義務を受け継ぐことですから、プラスの財産も、マイナスの財産も相続することになります。
 丸子さん、相続の手続きの流れ、覚えていますか?

Q: 相続の手続き、
 遺言があるかを確認する。
 相続財産がどのくらいあるかをまとめる。
 相続財産を分ける相続人が誰で、何人いるかを調査する!
 遺言がある場合には、家庭裁判所で検認の請求をする。
 マイナスの財産があった場合…、あっ、マイナスの財産は放棄…できるんでしたっけ?

A: そうですね。
 借金などの負債、いわゆるマイナスの財産を放棄したい場合には、相続開始を知った時から3か月以内に、これも家庭裁判所に相続放棄の申立をしなければなりません。

 さて今日は、誰が相続人となるかについて、基本的なことをお話ししましょう。

 誰が相続人になるかは順番があります。
 配偶者がいれば必ず相続人となります。
 配偶者と同時に相続人となるのは、順に、子がいれば子が、子がいなければ被相続人の親が、被相続人の親もいなければ兄弟姉妹が相続人となります。

 そして、子が死亡していた場合は、その子(孫)が、その子も死亡していればさらにその子(ひ孫)が相続人となります。
 これを「代襲相続」「再代襲相続」と言います。
 兄弟姉妹の場合でも、兄弟姉妹が死亡していた場合には、その子が相続人となります。
 ここは「代襲相続」までで「再代襲相続」はありません。

Q: なるほど、相続人となる可能性があるのは、配偶者、子、親、兄弟、そして、孫、ひ孫、兄弟の子ということですね。

A: はい、そうです。そして、遺言が無い場合は、こうした相続人全員の間で、遺産分割について話し合うことが必要となります。
 これが、遺産分割協議です。

Q: 愛する人が亡くなった悲しみも癒えないうちに、限られた期間内にこうした手続きをやりきるのは、想像以上に大変ですよね。

A: そうですね。スムーズに遺産分割ができればよいのですが、誰がいくら相続するか…という時点で問題が起こることはよくあるパターンです。
 話がまとまらず、家庭裁判所に調停・審判の申立をすることになる、というケースも珍しくありません。

 相続に慣れている人はいません。
 しかし、法律的に有効な遺言を残すことで備えられることもあります。
 若いからとか、まだまだ…という考えではなく、少しゆっくり考えてみる時間がある時に、親と、パートナーと、相続について話をしてみるという機会を持つことも、必要だと思います。

Q: そうですね。ところで、この度、江さんの事務所では相続専門サイトをオープンさせたということを、先週・先々週とご紹介してまいりましたよね。

A: はい、そのとおりです。相続問題についてかなり詳しくいろいろ解説をしておりますので、是非ごらんになってください(http://www.hiroshima-sozoku.com/)。
 また、相続専門サイトのオープンを記念して、5月20日まで、当事務所にて、相続に関する無料相談会を実施しております。お気軽にご利用ください。


■次回のテーマ
「生命保険金は遺産分割の対象となりますか?」について
2012/4/23(月)15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■相続放棄とは? ↓↓↓
 http://www.hiroshima-sozoku.com/700/
 
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