コラム

2012-01-11

弁護士・江さんの何でも法律相談「完済後でも消費者金融からお金を取り戻せますか?」

2012/1/9(月)15:30頃~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。
今回のテーマは、
「完済後でも消費者金融からお金を取り戻せますか?」について
山下江法律事務所 過払い金

■完済後でも消費者金融からお金を取り戻せますか?
 相談者 35歳/女性

Q: 先週の放送で「過払い」についてお話をされていましたが、いくつか、教えてください。
 私は昔、消費者金融からお金を借りていましたが、言われるままの金額を既に返済しました。
 もしかしたら私も「過払い」といわれるような状況だったのかもしれないと、思うようになりました。
 完済した後でも払い過ぎたお金を取り戻すことはできるのでしょうか?

A: この方が気になっているのは、いわゆる「過払い金返還請求」のことでしょうね。
 この「過払い金返還請求」というのは、原則として返済日から10年を経過していなければ大丈夫です。
 消費者金融に対する「過払い金返還請求」のことを、法律的には「不当利得返還請求」と言います。
 払い過ぎたお金によって消費者金融が不当に利得をしている、それを返してくれということを「不当利得返還請求」と言います。
 この不当利得返還請求権は、消滅時効にかかっていないことが必要となりますので、まず、ここを確認しなければなりません。

Q: 不当利得返還請求の消滅時効は10年ということでしたね。
 ただ、この10年というのは、いつから数えればいいのでしょうか?
 先ほど、返済日から…と、おっしゃいましたが、全ての返済が終わった日と考えていいのでしょうか?

A: ちょっと突っ込んだ質問ですね。
 この消滅時効の起算点、いつからかというのは、いろいろな考え方があります。
 業者と借主間の最後の取り引き終了日というのが基本的な考え方なのですが、その他にも、最終貸付日とする考え方もあります。
 また、連続した貸付が行われているかどうかによっても判断が異なってきます。
 途中で消費者金融との取引が中断している場合はどうか、とか、一部分は消滅時効にかかっているとか、いろんな問題が出てくる場合があります

Q: 聞いているだけでも曖昧で分かりにくい感じがしますね。
 スタート地点をどこにするか、自分で判断すると危険な感じもしますし、こんな時は、やはり弁護士や司法書士など、プロに相談した方がよさそうですね。

A: そうですね。ご自分で判断がつきにくいときは、悩まず早めに相談されることをおすすめします。

Q: ちなみに、この相談者の方は、今からおよそ8年前にお金を借り始め、最後の返済が終わったのはおよそ2年前ということなんですが、このようなケースでは、お金は取り戻せそうですか?

A: そうですね。この方はいずれにしても今から10年以内のことですから、問題なくその間、払い過ぎた金利分の全てを返してもらえることになりますね。

 利息制限法で定められている金利は10万円未満で年20%、10万円以上、100万円未満で年18%、100万円以上で年15%となっています。
 この利息制限法を超えて返済した部分については、消費者金融に対して逆に「利息をつけて返還せよ」と請求できることになります。

Q: なるほど、たくさん払っているから、その間の利息まで戻してください、と言うこともできるわけですか。
 貸付金額によって、利息の制限は決められているんですね。
 これを参考にして、払い過ぎているかどうかをチェックされるといいかもしれません。
 そして、払い過ぎているようなら、早めに過払い金返還請求の手続きをしてください。
 ところで江さん、既に払い終わっているような場合、いくら10年以内であっても消費者金融に取り合ってもらえない…なんてことがあるかもしれません。
 そんなときはどうしたらいいのでしょう。

A: そうですね。いま消費者金融というのは、こういう過払い金返還請求の訴えとか交渉、要求がけっこう多くおこっているんですね。
 ですから、法律上過払い金がこれだけ発生しているから払ってくれ、と請求するだけではなかなか払わない、払う場合でも計算上の金額の半分にしてくれと。

Q: 向こうが交渉してくるんですか?

A: ええ。例えば過払い金が100万ある場合、50万なら1ヶ月後にすぐ払えるけれども、それ以外であれば2年後まで待ってくれ、とか、そういうことになりますね。

Q: そうすると利息の部分まで請求できるということですか?

A: ええ、できますけど、それがなかなか判断が難しいところで、その消費者金融がつぶれてしまったら、結局取り戻せないということにもなるのですね。
 いずれにせよ、消費者金融が任意に応じない場合、あるいは先ほど申し上げたように半分にしてくれなど言われたりする場合、当事務所の場合は極力早めに裁判をおこします。
 裁判で判決をもらい、その金額をとるか、有利な条件・有利な状態のなか…例えば80%とか90%とかで和解する、というようなことになります。

Q: なるほど。時効もありますし、素早く動くことが、解決への第一歩となりそうですね。

A: そうですね。過払い金返還請求には、10年の消滅時効という問題があります。
 いつかはしようと思っていてもあっという間に時効になってしまう、ということもありますから、早急に弁護士なりに相談することをおすすめしますね。
 ちなみに当事務所では、借金や過払いの相談は何回でも無料です。
 また、着手金もゼロとなっていますので、まずは相談をしていただければと思います。


■次回のテーマ
「法テラスの利用法」について
2012/1/16(月)15:30頃~ FMちゅーピー(76.6MHz)

■過払い金返還請求とは?↓↓↓
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