コラム

2011-10-07

弁護士コラムvol.9 「遺産相続でもめないために」 齋村美由紀

山下江法律事務所 弁護士 齋村美由紀

 自分が亡くなった後,子どもたちが遺産をめぐって争いになるのではないかと,心配されている方がいらっしゃると思います。
 そこで,今回は,そのような争いを回避するための方法について説明します。
 相続については既にコラムvol.1で説明しています。誰に何をどのように相続させるかについては法律に規定がありますが(法定相続),一方で,被相続人※は,その意思に従って,包括又は特定の名義で,その財産の全部又は一部を処分することができます(民法964条)。被相続人の処分が法定相続における民法の規定と抵触した場合には,遺留分を侵害しない限り,被相続人の意思が優先することになります。
 遺留分とは,遺産について一定の割合を受けることを保証するものであり,兄弟姉妹以外の相続人に認められます。直系尊属のみが相続人であるときは被相続人の財産の3分の1,その他の場合には被相続人の財産の2分の1が遺留分とされています(民法1028条)。「遺留分を侵害しない限り」とは,一定程度は権利を有する相続人から請求を受ける場合があるということを意味しているのです。
 もっとも,家庭裁判所の許可を受けて遺留分を放棄することは認められています(民法1043条)。したがって,取り分が少ない相続人においては遺留分をあらかじめ放棄させておくということもでき,遺産分割での争いを防ぐ良い方法といえます。
 遺産分割についての自分の意思を明らかにしておくものが遺言ですので,争いを避けるためには遺言書を作成することになります。
 遺言は,民法の定める方式に従わなければ無効になってしまいますので(民法960条),注意が必要です。不明確な文言では後日の紛争を予防することができません。
 具体的な分割方法を定め,それを実行する遺言執行者として弁護士を選任しておくと,遺産分割がスムーズに進むでしょう。
 遺言の作成,遺言執行者の選任などについては,当事務所にご相談下さい。

 ※被相続人とは,相続される人,すなわち,亡くなられた方をいいます。

 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 齋村美由紀 (広島弁護士会所属)


↓↓↓ 弁護士 齋村美由紀のプロフィールはコチラ
http://www.hiroshima-kigyo.com/150/#11

↓↓↓ 山下江法律事務所HP 相続に関する情報はコチラ
http://www.law-yamashita.com/105/

■弁護士コラムバックナンバー
・vol.8 「働いた分ちゃんと給料は払われているの」 西丸洋平 2011.9.22
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3018/
・vol.7 「離婚に伴う養育費の問題」 片島由賀 2011.9.9
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2881/
・vol.6 「刑事裁判に被害者の参加や意見陳述を認める被害者参加制度」 加藤泰 2011.8.26
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2730/
・vol.5 「インターネット上で名誉を毀損されたら・・・」 笠原輔 2011.8.12
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2592/
・vol.4 「不貞行為と離婚理由」 山口卓 2011.7.29
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2447/
・vol.3 「不動産の二重譲渡と登記」 稲垣洋之 2011.7.15
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2325/
・vol.2 「不動産賃貸借トラブル」 柴橋修 2011.7.1
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2209
・vol.1 「相続」 副所長 田中伸 2011.6.17
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/2051

■弁護士・江さんの何でも法律相談「相続」についてのコラム
・「夫が別の女性との間でつくった子に相続させたくないが…」 2011/10/3OA
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/3116/
・「子どもがいない夫婦の相続はどうなるの?」 2011/4/25OA
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/1602
・「放蕩息子に相続させたくない」 2011/4/18OA
 http://mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/1457
・「家業手伝いと療養看護…相続はどうなる」 2011/4/11OA
 http://pro.mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/1397
・「内縁の妻は相続できる?」 2011/4/4OA
 http://pro.mbp-hiroshima.com/law-yamashita/column/1308

この記事を書いたプロ

山下江法律事務所 [ホームページ]

弁護士 山下江

広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL:0120-7834-09

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

交通事故の解決事例をマンガで紹介しています山下江法律事務所 交通事故専門サイトトップページ ↓↓↓http://www.hiroshima-jiko.com/■その他の事例もご参照くだ...

相談料

無料相談について、詳しくはこちら↓をご覧下さい。■交通事故専門サイト■借金問題専門サイト相談予約専用フリーダイヤル0120-783409 (なやみよま...

 
このプロの紹介記事
山下江 やましたこう

依頼者に笑顔になってもらうために、全力を尽くします。(1/3)

 ドアを開けると、ずらりとスタッフの並ぶカウンター。案内された部屋で待っていたのは穏やかに微笑む山下江さん。まるで大病院の受付みたいですねと感想を伝えると、「そうですか? ハハハハ」と楽しげに笑う山下さん。山下江事務所は、弁護士15人・秘...

山下江プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

「親切な相談」「適切な解決」これが私たちのモットーです。

事務所名 : 山下江法律事務所
住所 : 広島県広島市中区上八丁堀4-27 上八丁堀ビル703 [地図]
TEL : 0120-7834-09

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-7834-09

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
弁護士コラムvol.134 「インターネット上で誹謗中傷された時の対策」 久井 春樹
イメージ

 インターネット上で誹謗中傷された時の対策  不特定多数の人が閲覧できるインターネット上の掲示板に、自...

[ 弁護士コラム ]

広島の弁護士・江さんの「きらり創立5周年記念講演会」ほか
イメージ

 きらり創立5周年記念講演会  きらり(一般社団法人人生安心サポートセンターきらり)の創立5周年記念講演会...

[ ブログ ]

相続アドバイザーの『「超☆ドンブリ相続対策」のすすめ』ほか
イメージ

 事業承継士資格取得講座☆ 先週のブログ →弾丸☆インド旅行 でも少し触れたのですが東京滞在5泊6日で講習...

[ 相続アドバイザー ]

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「離婚したいと思っているのですが…」
イメージ

2016/9/26(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、OA内容をお届...

[ 法律相談 ]

広島の弁護士・江さんの「10月22日(土)三本松進先輩が最新ベンチャーを語る・・・」ほか
イメージ

 10月22日(土)三本松進先輩が最新ベンチャーを語る(第31回KKC交流会)  修道中高及び東大の2年先輩であり...

[ ブログ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ