コラム

 公開日: 2018-06-19 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「浪費での借金は自己破産できない?」

2018/6/18(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「浪費での借金は自己破産できない?」


ギャンブル 自己破産

浪費での借金は自己破産できない?

Q: 今月は、「借金・過払い」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 36歳の男性の方からの質問のメールがきています。

 「私は若い頃からパチンコ、競馬などのギャンブルが好きで、一発逆転を狙って、友人や消費者金融から借金を重ねてきました。
 大当たりがときどきあり、借金が返済できた時期もあったのですが、借金の額が大きくなり600万円近くとなりました。
 お金を貸してくれる人がいなくなってしまいました。
 必死で働いて返済しようと思っているのですが、支払いが困難な状況となりました。
 自己破産しかないかと思っていまして、友人に相談したら、ギャンブルでの借金では自己破産できないよと言われました。
 そうなんでしょうか。
 江先生、教えてください。」

という内容です。
 ギャンブルでの借金では自己破産はできない、江さん、そういうことなんでしょうか。

A: そうですね。
 原則はそういうことになります。
 正確に言うと、破産はできますが、借金について支払いを免れることはできない、ということです。
 すなわち、破産手続き開始決定の要件は、支払い不能ですから、相談者の場合はこれに該当します。
 しかし、次の手続きである免責手続きができないということです。

Q:「免責手続き」ですか・・・これはどういうことですか。

A: はい、債務者、今回の相談者のことですが、・・その債務の責任を免除してもらう手続きということです。
 借金の支払いをしなくてよくなる手続きということです。

Q: 借金の支払いの免除がないと手続きをしても意味がないですね。

A: そういうことです。

Q: そうすると、ギャンブルでの借金の場合は、借金の支払いの免除はない、ということですか。

A: はい、そういうことです。

Q: 法律でそう定められているのでしょうか。

A: はい、破産法という法律に手続きについての規定があるのですが、その252条第1項に、破産者について、次のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をするとあります。そして、11の要件が挙げられています。
 その一つがギャンブルなどです。

Q: なるほど。
 ちなみに、免責許可が下りないという、その11の要件というのは、ギャンブルなどの他にはどんなことがあるのですか。

A: はい、支払い不能の状況にあるにもかかわらず、相手にそうでないと信じ込ませて、さらに借金をした場合や破産手続きにおいて裁判所の行う調査に対して、虚偽の説明をしたり、手続きを妨害した場合などです。

Q: いろいろとあるのですね。
 そうすると、相談者の方はやはり、自己破産はできない、というか、借金を免除してもらうことは無理ということですかね。

A: 原則はそうですが、例外もあります。
 免責決定が下りる場合もあるということです。

Q: 例外があるということですか・・・

A: はい、破産法の先ほどの条文252条の第2項には、11の要件のどれかに該当する場合でも、裁判所は様々な事情を考慮して免責を許可することが相当であると認めるときは、免責許可の決定をすることができると、定めているのです。

Q: そうなんですか。
 相談者の場合にはどういうことになるのでしょうか。

A: はい、最終的には裁判所が決定することになるので、ここで断定はできませんが、管財人費用20万円程度が余計にかかる程度です。

Q: ギャンブルによる借金の場合でも、免責許可がおりることもあるということですね。

A: はい、そういうことになります。

Q: でも、やっぱり破産手続きでは、免責許可が下りないという場合に他に手はないのでしょうか。

A: はい、個人民事再生手続きを行うという方法があります。
 すなわち、この手続きにおいては、借金の原因がなんであったかを問われることはないからです。

Q: そうですか、それなら最初からその民事再生手続きを行うこともできますね。

A: そうなんですが、民事再生手続きでは、借金をゼロにすることはできません。
 債務のうちに一定金額を3年ないし5年にわたって返済しつづけることが必要となります。

Q: なるほど、民事再生手続きでは、借金をゼロにできないのですね。

A: そういうことです。
 相談者の方は弁護士と相談して、どういう手続きがご自身にとって一番いいのかを決めてほしいと思います。

Q: 相談者の方、分かりましたでしょうか。
 お悩みやお困りごとがある方は、ぜひ、山下江法律事務所にご相談いただければと思います。
 現在、個人の相談については、無料相談を実施中です。
 ここで山下江法律事務所の相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「浪費での借金は自己破産できない?」というご質問に答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ 
「ブラックリストとは何ですか」について
2018/6/25 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

「借金・過払いでお悩みの方へ」

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