コラム

 公開日: 2018-04-03 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「遺言があればトラブルにならなかった例」

2018/4/2(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言があればトラブルとならなかった例」


遺言 作成 弁護士 広島

遺言があればトラブルとならなかった例

Q: 今月は、「相続・遺言」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただいております。

A: 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 57歳の女性の方からの質問のメールがきています。

 「私は、母の家にて母と同居していますが、私の母は85歳を過ぎて耳も聞こえにくくなっています。
 父はすでに死亡しており、私には姉と妹がおります。
 母の財産の相続のことを考えなくてはならないのですが、友人からは母に遺言を作ってもらうべきと言われています。
 少々手間がかかるので、どうしようかと思っています。
 遺言を作らなかった場合のリスクはあるのでしょうか。
 江先生が依頼を受けた事例で、遺言があればトラブルにならなかったという例を聞かせてもらえませんか」

 江さん、遺言がなかったがために大きなトラブルになったような事例を聞きたいということのようですが。

A: はい、いくつも経験しています。
 一番よくあるのが、相続財産の中に不動産がある場合ですね。

Q: 不動産がある場合にどうして揉めることが多いのでしょうか。

A: はい、法律では相続人各人の取り分を定めています。
 例えば、相談者の場合だと相続人が姉妹3人となりますので、各自3分の1ずつが取り分となります。
 相続財産がお金であれば、それを3分の1ずつ分けることができるので、他の特別な事情がなければ、揉めることもほとんどないのではと思います。
 しかし、相続財産に不動産がある場合には、3つに分けて使うことができない場合がほとんどです。
 相談者の母の家を3つに分割することはできません。
 遺言がないと、この母の家を誰が取得するかで揉めることが考えられるのです。

Q: なるほど、家は分割してそれぞれが使うことはできませんからね。

A: はい、そういうことです。
 もし、相談者が母死亡後もこの家に住み続けたいと思うなら、家を相談者に相続させるという内容の遺言書を母に作っておいてもらうべきです。

Q: なるほど、よくわかりました。
 他の例はありますか。

A: これは大変な訴訟になって、解決まで6年間かかった例ですが・・子どもがいない夫婦の相続です。
 会社の承継問題もからんだ事例です。

Q: 会社の承継問題も発生したのですね。

A: はい。
 ご存知のとおり、夫婦に子どもがいなくて、どちらかが死亡すると亡くなった方(夫)の財産は、他方配偶者(妻)が4分の3、亡くなった方の兄弟姉妹が4分の1を取得することになっています。
 これは法律で決まっています。
 この会社は夫の父が創業した会社で、夫の兄弟姉妹が協力して成長させてきました。
 会社の株式のほとんどすべてを夫が所有していたので、通常の流れですと、株式の4分3を妻が、残りの4分の1を夫の兄弟姉妹が取得することになります。
 そうなると、会社の株式の過半数を妻が取得することになり、会社の経営権が、創業家から妻ないし妻側に移ってしまうことになります。
 創業家としては、何としてもこれを阻止したいということで依頼を受けました。

Q: どうなりましたか。

A: はい、なかなか困難の事案であり、勝率は数%ですが、やりますかと聞いたら、可能性が少しでもあるなら是非やってほしいとの回答でした。
 この番組で詳しく述べる時間はありませんが、結論からいうと、裁判官を説得して、判決により、創業家、すなわち夫の兄弟姉妹が会社の株式の過半数を取得することに成功しました。

Q: 勝率数%を勝利させたのはすごいですね。
 何か策はあったのですか。

A: はい、自分でもよくやったと思っています。
 株式の他にも、不動産や預金などがあり、また妻への生前贈与もあったこと、その会社は創業家がみなで作り上げてきた会社であることなどを主張しました。
 その結果、判決では、妻には、他の財産で4分の3を取得させ、株式については、過半数を創業家側の兄弟姉妹が取得出来るようにしていただきました。

Q: 創業家としては会社を継続して経営していくことができて大変良かったですね。
 他の例はありますか。

A: 未成年のお子様がいらっしゃる場合は、遺言書を作っておくべきと思います。
 夫婦に未成年の子がいる場合に、夫婦のどちらか、例えば旦那さんが死亡したとします。
 そうすると、奥さんと子が相続人になるわけですが、遺産分割においては、子はまだ未成年ですから代理人を付けることが必要になります。
 子の法定代理人は奥さんですが、旦那さんの相続の場合は、奥さんと子は利益が反することになり、奥さんが子の代理人になれません。
 子について家庭裁判所に申請をして特別代理人を選任してもらうことが必要となるのです。
 旦那さんの遺言があれば、このような面倒な手続は不要となります。

Q: なるほど、奥さんと子の利益が反するので、遺言がない場合は、子の代理人を家庭裁判所に選任してもらう必要があるのですね。

A: そのとおりです。
 他にも、遺言があれば防げたトラブルはいくつもありますが、放送時間の関係もありますので、今日はこのくらいにしておきましょう。

Q: ところで、江さんも未成年のお子さんがいらっしゃいますよね。
 遺言は作られているのですか。

A: はい、もちろんです。

Q: 相談者の方、分かりましたでしょうか。
 遺言を作っておくと、無用なトラブルを避けることができるということ、知っておきたいですね。
 相続・遺言を初めお悩みやお困りごとがある方は、是非、山下江法律事務所にご相談いただければと思います。
 現在、個人については無料相談実施中です。
 ここで山下江法律事務所の相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「遺言があればトラブルにならなかった例」について、話していただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。

A: ありがとうございました。

Q: 山下江法律事務所には、テーマ曲があります。
 そのサビの部分はこの番組でも毎回バックグランドミュージックとして流しております。
 毎月最初の週の放送では全曲を流しますので、お聞きください。


■次回のテーマ 
「4月21日イオンモールで相続無料相談会」について
2018/4/9 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

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