コラム

 公開日: 2017-09-19 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「そろそろ遺言を書こうと思っていますが…」

2017/9/18(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「そろそろ遺言を書こうと思っていますが…」


遺言書 書き方 相談 広島 弁護士

そろそろ遺言を書こうと思っていますが…

Q: 今月は、「相続・遺言」をテーマに、番組に寄せられました手紙やメールによるご相談に、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は70歳の男性からお手紙をいただきました。
 早速、ご紹介しましょう。

 「いつもためになるお話、楽しみに聴いています。
 週一回の法的な話は、楽しいだけでなく、頭をフル回転させながら聴くので、頭の運動にもなっているようで、若返る気もします。
 そんな中、私も今年70を迎え、そろそろ遺言書を書いておこうかと考え始めました。
 私には、かわいくて仕方ない孫が一人おり、この子にいくらかでも財産を残してやりたいと考えています。
 妻と子どもには何もしなくても相続されると思うのですが、孫に財産を与える場合、遺言書に記しておけばいいのでしょうか?
 この番組で勉強したように、公正証書遺言にしようと思うのですが、他にアドバイスがあればいただきたいのです。
 よろしくお願いします。」

というご相談です。
 今日も頭をフル回転させながら聴いてくださっているのでしょうか。
 早速、アドバイスをいただきたいと思います。
 江さん、よろしくお願い致します。

A: はい、よろしくお願い致します。
 番組をよく聴いてくださっているとあって、遺言書には「公正証書遺言」を選ばれようとしているということでしたね。
 丸子さん、遺言書には3種類の遺言書がありました。
 覚えていらっしゃいますよね?

Q: はい!
 もう何回もお話していますから!
 覚えました!!
 「公正証書遺言」「自筆証書遺言」そして「秘密証書遺言」の3種類です。
 その中でも、「秘密証書遺言」は、あまり利用されることはなく、基本的には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」が主流となっているということでしたよね。

A: その通りです。
 この調子なら、それぞれの遺言書についての説明も出来そうですね。

Q: いえいえ…そこは江さんにお願いします。
 改めまして、江さん、それぞれの遺言書の特徴を教えてください。

A: はい。
 まず「自筆証書遺言」は、遺言書の全文をご自分で書き、日付と氏名の署名、これに押印があれば有効となります。
 特別な費用もかからず、証人もいりません。
 ですから自分の都合で作成することができ、新たに作り直すことも簡単にできる遺言書といえます。
 ただし、本人が自由に作成できるが故に、紛失してしまったり、読めなかったり、見つけられなかったり…という問題も発生しやすいというデメリットもあります。
 さらに開封は親族といえども勝手にすることはできません。
 開封するには家庭裁判所での検認が必要となります。

Q: そうでしたね。
 最も一般的だと思っていた遺言書ですが、意外に信頼性がないな…と私は個人的に思いました。
 それに引き換え「公正証書遺言」は…江さん、説明をお願いします。

A: それに引き換え「公正証書遺言」は、最も確実であるとされる遺言書といえます。
 これは、自分で書くものではなく、作成の時点で公証人などの専門家が関与します。
 ですから形式の不備等で無効になる心配がありません。
 また、遺言の内容に関しても、誰にどの財産を相続させるかということだけでなく、実際に相続が行われる際に、手続きがしやすい文面を作成するアドバイスもしてもらえます。
 
Q: 信頼性もあり、作成時に専門家からアドバイスがもらえるとなると、メリットが多いですね。
 書き上げた「公正証書遺言」は、公証人役場で保管してもらえるということでしたよね。

A: その通りです。
 ですから、無くなったり、書き換えられたりという心配はありません。
 家裁での検認も必要ではなく、内容を実行する際にも、相続人にとって、負担が少なくてすむというメリットもあります。
 ただし、「公正証書遺言」を作成するには費用がかかります。
 また、証人を2人必要とします。
 あえて挙げるなら、これらがデメリットといえるでしょう。
 結論的には、遺言は公正証書遺言を作成することをお勧めします。

Q: ところで、孫にいくらか相続させるという旨を、公正証書遺言で記しておくと、その遺言の通り、孫への相続はできるものなのですか?
 配偶者や子どもなどの法定相続人がいたとしても、お孫さんにまで相続財産が回ってくるのでしょうか?

A: はい、もちろん遺言に記載の通り、お孫さんが遺産を取得することになります。
 なぜなら、遺言の内容の方が法定相続人の権利に優先するからです。

Q: 具体的にはどのように書けばいいのですか。

A: 「遺言書」に、孫にいくらかを取得させる旨を書いておくことが大切です。
 この際、孫は法定相続人ではないので、「相続」させることはできませんから、「遺贈する」と記すようにしましょう。

Q: 孫にあげようとする財産には上限額など決まりはありますか?

A: 遺言書の中では、基本的には自由に決めることができます。
 また、相続の順番や遺産分割の割合についても、法定相続分を無視して自由に決めることができます。
 しかし、配偶者、子ども、親には、一定の財産を取得する権利、いわゆる「遺留分」がありますから、これを侵害してしまうと、場合によっては、遺留分減殺請求をされる可能性もあります。

Q: かわいくて仕方ないからといって、孫にばかり気がとられていて、他の相続人との割合が不公平にならないように気を付けなければなりませんね。
 しかし、法定相続人ではない場合にも、法的に有効である遺言書にきちんと記載しておけば、財産を与えられるということがわかりました。
 このような場合も、やはり専門家に相談しておくと、何かと安心ですね。

A: そうです。
 遺言や相続のことについては、のちのちトラブルに発展させないためにも、専門家のアドバイスを上手に取り入れられることをおすすめします。
 9月30日土曜日には、我々、山下江法律事務所がフジグラン広島にて、相続に関する無料相談会を開催します。
 このような機会をご利用いただくのもいいかもしれません。

Q: そうですね。
 では私の方でまとめてお知らせしましょう。
 9月30日土曜日午前10時から午後9時まで、フジグラン広島の3階フードコート横ツリーコートにて、山下江法律事務所主催の無料相続相談会が開催されます。
 当日は、山下江法律事務所所属の弁護士が直接相談に応じます。
 相談時間は、おひとりおよそ30分程度で、事前予約が必要となります。
 事前予約を頂いた方には特典として、昨年、山下江法律事務所が発行した一般向け相続解説本「相続・遺言のポイント50」をプレゼントして頂けるとのことです。
 それではここで、相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「そろそろ遺言書を書こうと思っています。」というご相談に答えていただきました。
 江さん、ありがとうございました。


■次回のテーマ 
「相続税が心配」について
2017/9/25 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所HP「相続・遺言でお悩みの方へ」

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