コラム

 公開日: 2017-05-09 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「勝手に働いたので残業代は支払わないと言われた」

2017/5/8(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「勝手に働いたので残業代は支払わないと言われた」

残業代 未払い 相談 広島 弁護士

勝手に働いたので残業代は支払わないと言われた

Q: 今月は、「企業法務・労働」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は32歳の男性の方から、質問がきています。
 「私は先日一身上の都合で会社を辞めました。
 辞めた理由は過度な超過勤務により精神的に追い詰められ、このままでは人間としてダメになってしまう。と思ったからです。
 辞める前に今までもらっていなかった残業代を請求しましたが、社長は「そんなに残業をしていたのか。残業を無理強いしていない。勝手に遅くまで働いていただけだろう。辞める人間に払えるほど、うちの会社は潤ってはいない。」など言って、取り合ってくれませんでした。
 タイムカードもきちんと打っていたので、どれだけ残業をしていたのかわかってもらっていたつもりでした。
 一生懸命、会社のために働いてきたのに、こんな冷たい発言に、日に日に腹が立っています。
 すでに辞めてしまっていることもあり、半ばあきらめている部分もあるのですが、残業代を払ってもらう手立てはないものでしょうか?」

というご相談です。
 この番組でも以前に残業代の話を何度かしましたが、残業代請求を甘く見ている経営者が多いなぁという印象がありますね。

A: そうですね。
 残業代については、経営者側より労働者側の方が、いろいろな知識を持っていたり、敏感に反応することも多いので、どうしてもその温度差がきっかけになり、揉め事へと発展するケースが少なくないですね。
 しかし、この相談者が勤めていた会社の経営者はひどいですね。
 残業を勝手にしていたとか、好きで遅くまで働いていたなどと発言するのはよろしくないですね。

Q: 止む終えず遅くまで頑張っていた社員にとっては、本当に報われない言葉ですね。
 相談者の日に日に腹が立ってきたという気持ち、分かりますよね。
 さて江さん、今回の経営者の言葉のように、「今日は残業して」と明確に残業の指示が出ていない場合、残業とはみなされず、残業代請求権が発生しないということになるのでしょうか?

A: そういうことはありません。
 残業について、明確な指示がでていなくても実態として従業員が残業をして働いている事実があり、会社もそれを分かっていたのに何も言わずそのままにしていたということでしたら、実質的には残業の指示があったとものと変わらないということが言えます。

Q: タイムカードも押していたということでしたから、会社側も分かっていなかったわけではないはずですね。

A: ですから、残業は暗黙の指示があったとして、残業代請求をすることができます。

Q: とはいえ、相談者は既に会社を辞められていますから、今から未払いの残業代を請求するのは難しくないですか?

A: いえいえ、今更…という考えは正しくありません。
 仕事をしてきたその労働分を請求するわけですから、あきらめることはありません。
 ただ、未払い賃金の請求には、法的知識と交渉力が必要となります。
 ですから、できるだけ早い段階で弁護士など、法律のプロに依頼していただく方が良いかと思いますね。

Q: たしか、請求するにも、時効期限がありましたよね?

A: そうです。
 未払い残業代請求権の消滅時効は2年です。
 法的に事を進める上でも、やはり残業をしたという証拠の提示が必要になるという点からみても、できるだけ早い段階で請求をする方が有利といえます。

Q: 今なら残業代、払ってもらえるかもしれませんね。
 早めに弁護士など、法律の専門家に相談にいかれることをお勧めします。

A: それが良いかと思います。
 そもそも法律上は労働者の権利は手厚く守られているといっても過言ではありません。
 今まで多くの判例を見てきましたが、残業代の未払い請求などは、裁判になると、会社側が勝つことはなかなか簡単ではないんです。

Q: こころ強いですね。
 なんだかすでに解決したかのような気分です。
 相談者はもちろん、現在、残業代を請求したいのに切り出せなくて…と思っている方も、どうぞあきらめないできちんと請求してみてください。

A: それと同時にですが、ラジオをお聞きの会社側・経営者側である方へ、アドバイスです。
 従業員から残業代の請求があった場合には、「訴えられる可能性がある」という危機感をもっていてください。
 会社側にも言い分はあると思います。
 ただ、このような請求があった場合には、放っておかずきちんと対応して、損失を最小限に抑えるなどの努力をして、早めに問題解決をされることをお勧めします。

Q: 江さん、とても分かりやすいお話、ありがとうございました。
 さて、山下江法律事務所でも、残業代に関わるご相談をはじめ、会社に対する個人のご相談、すなわち労働問題などのご相談は、無料でお応えしています。
 相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「未払い残業代を請求したい」というご質問に答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ 
「従業員がしたセクハラの責任を会社も負うのか」について
2017/5/15 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

■山下江法律事務所HP「企業法務・労働でお悩みの方へ」

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