コラム

 公開日: 2016-09-27 

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「離婚したいと思っているのですが…」

2016/9/26(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「離婚したいと思っているのですが…」

広島 離婚 相談 弁護士

離婚したいと思っているのですが…

Q: 今月は、「離婚・男女トラブル」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は53歳の女性からのご相談です。
 「今年の春、一番下の子どもが就職をし、家を出ました。
 子育ての任務を一旦終えた53歳の主婦です。
 今日は、私の質問に答えていただければと思い、家族に内緒でメールを打っています。
 結婚して28年、3人の子どもに恵まれて、忙しくとも楽しい毎日を過ごしてきました。
 ただ、ここ数年、子どもが独立した後、私はどうなるんだろう?と考えるようになりました。
 会話も無く、子育ても積極的ではなかった主人に、不満が募り、次第に離婚したい。と思うようになったのです。
 とはいえ、当時はまだ子育て真っ最中、とりあえず、末の子が就職するまではと、我慢してきました。
 そしてその子が就職をし、家を出てから数ヶ月、もしかしたら気持ちが変わるかも…と思っていましたが、やはり、主人と別れたいという気持ちは変わらず、そろそろ話を切り出そうかと考えています。
 主人が離婚に応じてくれるかどうかは分かりませんが、私の意思が変わらないので、離婚に向けての準備も同時に進めておこうと思います。
 そこで、これから離婚をするに当たっての手続きや、アドバイスがあれば教えていただきたいのです。
 ラジオの前で、メモを持って聞いています。
 よろしくお願い致します。」

と言う内容です。
 女性は一度、心が離れると、もう戻ってこない…とよく言われますが、この方の気持ちは、もう引き返すことができなくなっているようですね。

A: う~ん…私は男性なので、旦那さんのことが気になってしまいますね。
 まだ、何も知らないわけですよね?

Q: でも、このような話は良く聞きますね。
 定年後に、奥さんから別れて欲しいと言われた…なんて話…意外にも身近にあったりしますよ。
 江さん夫婦は大丈夫でしょうが…、早速、質問に答えていただきましょう。
 離婚の手続き…まずは何をすればいいでしょう?

A: 問題なく離婚に進んだ場合からお話しましょうかね。
 ご相談者である奥さまがだんなさんに離婚の話を切り出し、だんなさんがそれを了承した場合、双方が離婚に同意したということになりますから、協議離婚が成立します。
 離婚届出書に署名、押印をして、成人の証人2名に署名、押印をもらいます。

Q: 本人たちの署名・押印以外に、証人2人の署名・押印が必要ということですが、この場合の証人は、確か、誰でもよいということでしたよね?

A: まず、成人であって、離婚の事実を知っている人であれば、誰でも証人になれます。
 親、兄弟姉妹、友人、成人していれば子どもでもなることができます。
 こうして作成した離婚届出書を役場に提出すれば、離婚は成立します。
 尚、今回の相談者は、子どもが皆、成人しているようなので問題ありませんが、もし、未成年の子がいる場合は、親権者を誰か決めて記載する必要がありますので、覚えておいてください。

Q: 親権者のことは、先週の番組でもお聞きしましたね。
 さて、これは揉め事のない、すんなりいった離婚成立の場合ですが、万が一、揉めたりした場合、どうなるのでしょう?
 今回のご相談では、旦那さんはきっと寝耳に水状態だと思うので、すんなり離婚に応じるとは思えませんが…

A: そうですね。
 もし、揉めた場合、まずは、交渉ですね。
 お互いの意見を出して、合意を見出すか、共通の知り合いなど、第三者に間に入ってもらい、合意点を見出すかです。
 こうしてお互いに合意が取れれば、これも協議離婚として成立します。

Q: では、第三者を交えて交渉しても、合意に至らなかった場合は、どうでしょう?

A: その場合には、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることになります。
 家裁では、男女2人の調停委員と裁判官の3人が担当します。
 裁判官は要所で出てきますが、通常は、男女2人の調停委員が、当事者を交代で部屋に呼び、それぞれの言い分を聞くことになります。
 当事者の待機する待合室も、別々に設定されており、相手方と顔を合わさなくてもいいように配慮されています。

Q: 裁判官はどの場面ででてくるのですか?

A: 調停委員が当事者と何回かやりとりをした後に、双方がいくらかずつ譲歩して、合意を得ることができれば、裁判官が登場します。
 合意内容を双方立ち会いのもとで確認し、書面にします。
 こうして成立した離婚を「調停離婚」と言います。

Q: なるほど、しかし…これでもまだ、揉めて、合意を得ることができなかったら…その先はどうなるのでしょう?
 やはり、裁判ですか?

A: 離婚の場合は、その前に、「審判離婚」というものがあります。

Q: 「審判離婚」?ですか…

A: はい。
 これは、離婚についての合意はとれているが、財産分与や子の監護方法など僅かの相違があるために調停が成立しない場合に、裁判所が、一切の事情を考慮して、職権で離婚成立の審判をくだすものです。
 裁判離婚に比べ、申立ての方式や手数料の点において、簡易に手続きができ、審判の手続きが一般には公開されないものですから、夫婦の秘密を守ったまま離婚することができるメリットがあります。
 そして、この「審判離婚」も成立しない場合に…はい、丸子さん!

Q: 「裁判」となるのですね!

A: そう、最終的には「裁判離婚」へと進み、家庭裁判所に離婚訴訟を提起することになります。

Q: 離婚の場合、「協議離婚」「調停離婚」「審判離婚」と段階を経て、「裁判離婚」へと進むということですが、途中で話し合いを省略して、いきなり裁判へ進むということはできないのですか?

A: 調停を経て裁判となると時間もかかるので、いきなり離婚裁判を申し立てたい!という方も、中にはいらっしゃいますが、離婚については、当事者の気持ちや感情の問題でもあるので、まず、当事者どおしで話し合う場を設けること、それでダメなら裁判を、という手続きにしたのです。
 これを「調停前置主義」と言います。
 訴訟の提起の際には、離婚調停が不調に終わったという証明書が必要となります。

Q: 離婚は、まずは夫婦間の問題ですから、何はともあれ、しっかりと相手の気持ちを聞く、話し合いを持つということが大事なんですね。
 江さん、相談者のこの方は、粛々と離婚の話を切り出すタイミングを狙っているのかもしれませんが…、法律のプロとして、離婚を切り出す前に、何かアドバイスはありませんか?

A: そうですね。
 離婚を切り出した場合、法律的に離婚が認められる5つの理由があります。
 これは以前も番組でお話しましたが、協議離婚が難しい場合、裁判にまで発展した時に審査される項目です。
 相談者のご夫婦は、離婚が切り出された場合、どの程度で合意が成立するかわかりませんが、一方的に離婚を望んでばかりいると、逆に慰謝料請求をされることもあります。
 まずは、離婚を切り出す前に、今回メールをくださったように、専門家に相談をしていただきたいですね。

Q: そうですね。
 現在、山下江法律事務所では、様々な個人の相談については無料で対応をされています。
 一度、相談に出向いてみてはいかがでしょうか?
 ここで山下江法律事務所の相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 ただいま、個人の方についての無料相談実施中です。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「離婚をしたいと思っている…」という女性からのメールに、答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ 
「労働審判手続を教えてください」について
2016/10/3 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

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