コラム

2016-09-06

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「彼氏が浮気。相手女性から慰謝料を取りたい」

2016/9/5(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「彼氏が浮気。相手女性から慰謝料を取りたい」

浮気 慰謝料

彼氏が浮気。相手女性から慰謝料を取りたい

Q: 今月は、「離婚・男女トラブル」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は23歳の女性からメールが届いています。
 「私には約2年間つきあってきた彼氏がいます。彼氏とは同棲はしていませんが、お互い、住んでいるマンションを行ったり来たりする中です。
 また、すでに彼氏を自分の両親にも紹介しています。
 彼は、将来結婚できると良いねと言ってくれていました。
 ところが、その彼が、この夏に、彼の職場の仲間と行ったキャンプで、同僚の女性と浮気をしたようなのです。
 その女性は私の知人でもあり、私と彼との男女関係も知っている人なのです。
 彼には私という女性がいることを知りながら、その女性が彼と肉体関係を持ったことをどうしても許せません。
 私の精神的ショックは大きく、その女性から慰謝料を取りたいのですが・・・。」

という内容です。
 夏にありがちな過ちというべきか・・・、相談者の女性はかなり怒っているようですが、江さん、相手の女性から慰謝料をとることはできるのでしょうか。

A: 相談者が精神的ショックを受けて、相手の女性に対して怒りを覚え、慰謝料を請求したいと思われていることは、本当によく理解できます。
 しかし、残念ながら、慰謝料請求ができるかと言えば、原則として困難と言わざるを得ません。
 その当たりの事情というか、理由というかを説明しましょう。 

Q: はい、お願いします。

A: 慰謝料請求というのは、相手の行為によって自分が精神的損害を被ったので、その損害を支払えと請求することです。
 このような請求を法律上、「不法行為に基づく損害賠償請求」といいます。

Q: 不法行為に基づく損害賠償請求ですね。
 この番組でも以前何回か出てきましたね。

A: はい、そうです。
 こうした請求、不法行為に基づく損害賠償請求、が法律上できるためには、
①相手方の違法な行為
②当方の損害(今回の場合は精神的損害)
③①と②の間に因果関係があること
の3つの要件が必要となります。

Q: なるほど、3つの要件ですね。

A: はい。
 今回の相談者の場合、3つの要件のうち、②③は問題ないと思われます。
 すなわち、②の当方の損害・・・相談者が精神的損害を被ったことと、③相手方の行為とその損害との因果関係は認められると思うのですね。
 しかし、①の「相手方の違法な行為」と言えるかどうかに、問題があります。

Q: 相手方(女性)の行為が違法でないということでしょうか?

A: そうですね。
 そこなんです。
 相談者と彼氏がすでに結婚している場合や婚約している場合は、相手方の女性がそのことを知りながら彼氏と男女の関係をもった場合は、その女性と彼氏との「浮気」は違法となりますが、そうでない場合は、法律的に「違法」とまでは言えないことになると思います。

Q: それはどういうことでしょうか。
 相談者の精神的ショックは、結婚している場合や婚約している場合とくらべてもそんなに大きくは違わないと思うのですが・・・

A: 確かに、相談者の精神的ショックの点では、余り変わらないかも知れないですが。
 問題は、法律的に相手方に対して何かを請求できるためには、その法律的根拠が必要と言うことです。

Q: どういうことでしょう。

A: はい。
 結婚している場合のことを説明しましょう。
 結婚している場合は、夫婦お互いに貞操義務があります。
 そのままの明文はありませんが、民法の条文にて、不貞行為が離婚原因の一つとなっていることや重婚を禁止していることから、夫婦間の貞操義務が認められているのです。
 婚約している場合も、すでに結婚の約束をしているので、結婚している場合に準じて、貞操義務があるとされているのです。

Q: なるほど、民法の条文に根拠があるのですね。

A: はい、そういうことです。
 これに対して、相談者の場合は、まだ結婚も婚約もしていないと考えられます。
 だから、相手方の女性に対して慰謝料を請求できる法的根拠がないということになります。
 さらに、説明しますと、法律は、結婚やそれに準じた関係では、お互いの貞操義務は認めているが、それ以外では、お互いに貞操義務までは認めていない・・・もちろん、法律的な貞操義務ということですが。
 もっというと、相手方の女性の行為は、道義的には許せないかも知れませんが、法律的には、自由恋愛の範囲内ということで、違法とはならないということです。

Q: なるほどねぇ・・・でも、江さん、この相談者の方ですが、メールによりますと、「彼氏を自分の両親にも紹介しています。 彼は、将来結婚できると良いねと言ってくれていました。」とありますが、これは、すでに両者は、婚約しているということになりませんか?

A: う~ん。
 この程度では、婚約成立というのは難しいと思います。
 両親に紹介したからと言って、結婚約束をしたことにはなりません。
 また、「将来結婚できると良いねと彼が言った」とのことですが、将来の希望を言ったまでであり、結婚の申込みとは言えないと思います。
 結婚も一つの契約であり、お互いに、結婚の申込みとその承諾という行為が必要です。

Q: そうですか。
 すると、相談者の方が相手の女性に慰謝料を請求することは無理と言うことのようですね。

A: 残念ながら、そうですね。
 相談者の方は、彼氏と今後も関係を続けたいと思い、結婚も望んでいるなら、彼氏とよく話をしてお互いの理解を深めることでしょうね。
 また、必要なら、相手方の女性ともよく話をすべきと思います。
 もちろん、そうした彼氏の浮気が許せないなら、きっぱりと彼氏との関係を絶って、新たな恋を見つけるのも、一つの方法と思いますよ・・

Q: 江さん、今日は恋愛相談のようになりましたね(笑)

A: 男女の問題はいろいろと難しいですね。
 相談者の方の幸せをお祈りします。

Q: 私も同感です。
 現在、山下江法律事務所では、離婚・男女トラブルを始め、様々な個人の相談については無料で対応をされています。
 一度、相談に出向いてみてはいかがでしょうか?
 ここで山下江法律事務所の相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「彼氏が浮気。相手女性から慰謝料を取りたい」という女性からのメールに、答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■次回のテーマ 
「不倫の慰謝料の相場は?」について
2016/9/12 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

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TEL:0120-7834-09

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