コラム

2011-02-17

夜間高校で出会った生徒


「古川さん、久しぶりです」。
久しぶりに温泉に浸かっていると、さわやかな笑顔の青年が声を掛けてきた。
キャリア教育の授業の講師で、夜間高校の教壇に立たせて頂いていた当時の生徒である。
一人ひとりの生徒の印象はなく、その青年のことも記憶になかった。
夜間高校の4年間を、勤労しながら卒業することは大変な努力が必要である。
青年は、1年生からラーメン店でアルバイトを続け、今年の春に卒業とのことである。
卒業後は、新たな夢の実現に向かって就職も決まっているとのことである。
教壇で語ったことが青年の人生に影響を与えることはなかったと思うが、4年の経過を越えて、記憶に止めいてくれたのだと思うと、嬉しさと感謝の念を抱く。
今から30年前に「地方の時代」を掲げ、県政の変革に取り組んだ神奈川県知事・長洲一二さんが、定例の職員への語りかの中で「十人十色 一人十色」と話され、一人ひとりの個性を活かした、自分らしい生き方を築いて下さいと語った。
周りを気にしたり、他人と比較することで、自分らしい生き方が見出せない場合がある。
自分が気にするほど他人は、気にしていないものである。青年も、バランス感覚を磨き就職を終わりのない社会大学に入学しと思い、学び続け成長して頂きたい。
今もラーメン店に勤めているとのことであり、卒業までに伺いたいと思う。



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