コラム

 公開日: 2016-02-01  最終更新日: 2016-03-06

DVと男性の被害

DV

 今日はDVと男性の被害についてお話したいと思います。少し前に男性のDV被害が増加しているというニュースがありました。
 平成24年度の内閣府男女共同参画局による、「配偶者からの暴力に関するデータ」をみると、配偶者(事実婚や別居中の夫婦、元配偶者も含む)から「身体的暴行」「心理的攻撃」「性的強要」のいずれかを1つでも受けたことがあるという割合が、女性が32%あまりであるのに対し、男性も18%と割合的には下回るものの、5人に1人近くは被害を受けているというデータが出ています。
 この、被害を訴える割合が年々増加してきているようです。

DVとは

 DVという言葉は最近は珍しいものでなくなりましたが、ドメスティック・バイオレンスの頭文字の略です。
 DVは、かつては家庭内での夫(男性)から妻(女性)への身体的な暴力と考えられていました。現在では、法的に結婚していない、事実婚の場合や、女性から男性への暴力も含まれると考えられていますし、暴力も身体的な暴力だけではなく、精神的な暴力や性的な暴力も含まれると考えられています。

男性のDV被害と保護命令

 接近禁止命令などを定める、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(略してDV防止法)では、DVのことを「配偶者からの暴力」と定義しているので、男性・女性いずれを問わず、暴力を受けるとこの法律の範疇になるということになります(ただ、前文では、女性に対する暴力根絶を目指していることがうかがわれる内容になっています)。
 保護命令について定めている条項でも、やはり「配偶者からの身体に対する暴力…」とあるので、女性だけでなく、男性が被害を受けたときでも、接近禁止命令などの保護命令の申立を行うことができます。
 ただ、統計資料上、保護命令が認められた件数を男女別にしていないようですので、実際に男性が申立をして認められたケースがあるのかどうかは定かではありません。
 保護命令の申立をする場合、対象となるDVは配偶者からの身体に対する暴力と、被害者の生命または身体に対して害を加える旨告知してする脅迫、とされているので、それらの裏付けになる証拠(診断書や写真、録音媒体など)が必要になります。これは女性が被害者の場合と変わることはありません。

男性がDV被害にあった時はどうすればいいのでしょうか?

 警察や配偶者暴力相談支援センターへの相談をするとよい点は、女性の場合と同様です。
 ただ、女性と違い、男性の相談窓口は限られています。東京や神奈川などでは男性専用相談窓口が設けられているようですが、地方ではそこまで設けられていないところも多いようです。
 広島市では、男女共同参画推進センターでは男女問わず、電話による相談窓口があります(ただし、DV専用というわけではないようです)。もっとも面談での相談となると、女性のみになっています。
 そのため、現状では公的な相談場所は限られているのが現状でしょう。
 また、DV被害が著しい場合の避難についても、通常女性を対象とした婦人保護施設や母子生活支援施設であり、男性の避難できる場所となると民間の施設に限定されています。
 今後、男性のDV被害を受ける方が増加すると、相談窓口の増加や避難施設の設置がありうるかもしれません。

 1月下旬になって少し寒さが緩んできました。今年に入ってもう1ヶ月経過。あっという間ですね。2月は「逃げる」、3月は「去る」といいますので、2月、3月もなにもしないとあっという間に過ぎてしまいそうです。
ふるさと納税岡山の甘酒
 昨年暮れ近くに初めてふるさと納税をしてみました。せっかくなので思い入れがある自治体にと思い、いままで一番長く住んでいた、岡山市にしてみました。
 写真は先日、届いた品物です。岡山の名産のフルーツ(マスカット・桃・ぶどう)を使った甘酒。早速土曜日にマスカット甘酒を飲んでみました。お味は…甘酒の味でした。マスカット果汁が入っていたのですが、香料を使っていないため、マスカットの味がしなかったのだと思います。とはいえ、甘酒は美味しかったです。

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弁護士 片島由賀

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