コラム

 公開日: 2015-09-28  最終更新日: 2015-10-25

面会交流の問題いろいろ

 面会交流については、何度かコラムで取り上げてきました。
 今日は、面会交流は基本的にどんな場合に行う方向で調整するのか、制限をすべき理由はないとき、面会交流の調整をどう進めるのか、についてさわりを取り上げます。

 面会交流は、最近の家庭裁判所の調停での傾向をみると、「子どもの福祉」を害するおそれがない限り、認めていこうとするのが一般です。
 この、「子どもの福祉」を害するおそれがない限り、というのは、子どもに暴力をふるったり、精神的・あるいは性的虐待をする・連れ去りのおそれがある、などないということを意味します。こういった事情がなければ、特段子どもの生活や精神的な安定などを害したり、子どもの健全な成長を妨げるおそれがない、とみられることになります。
 その場合、できる限り面会交流ができるよう、回数や行う時間、場所などを調整していくことになります。

 ただ、そうはいっても、次の場合はなかなか調整が難しいでしょう。
 たとえば、
 ・現在子どもを見ている親がDVの被害者で、面会交流の際の子どもの受け渡し、場所などを工夫しないと居場所が分  かってしまう、といった場合
 ・子どもが発達障害などがあり、面会交流を行うことが精神的な負担になる可能性がある場合
 が挙げられます。

 また、子どもをみている親の方が、子どもが他方の親に会いたがっていないと主張して、面会交流を拒むということもしばしばあります。

 面会交流は、基本的には行うべきである、といっても、結局のところ、今子どもをみている親の協力が得られないと難しいので、その分調整が困難になることも多いです。

 面会交流をするにあたって、制限すべき事情がないときは、
 ・同居していたときの双方の親との親子関係
 ・別居(あるいは離婚)に至った経緯
 ・子どもの生活状況
 ・場合により子どもの意向
をよく親から聞き取ることになります。

 その上で、今見ている親が面会交流にあたって否定的なときは、どうして否定的なのかをよく見極めて、その後の調整のありかたを考えていくことになります。

 夫婦が別居・離婚することになっても、子どもをみている親はもちろん、みていない親からも子どもは大切に思ってもらっているのが伝わる面会交流を行うことにより、はじめて夫婦の離婚などをめぐり子どもが抱いた精神的な不安などが解消されると思います。
 時間がかかることもあると思いますが、子どもにとって本当に精神的にもプラスに働く面会交流になるよう、調整を行うべきでしょう。

 シルバーウィークのときに行った宮島の水族館の写真です。
 
宮島水族館の熱帯魚たち

■関連コラム:目次
 面会交流の難しさ  http://mbp-hiroshima.com/keiso-law/column/8707/

 面会交流と親権者指定・養育費をめぐる争い http://mbp-hiroshima.com/keiso-law/column/8988/

 家庭裁判所調査官の立ち会い・関与 http://mbp-hiroshima.com/keiso-law/column/8963/


 


 

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