コラム

 公開日: 2015-05-09  最終更新日: 2015-11-03

離婚調停と弁護士の役割

 前回、離婚調停がどういった手続きかということと、その実情について少しお話をしました。
 今回は、ときどき、離婚調停は代理人である弁護士なしにできるのですか?というご質問をいただくので、それに関連してのお話をしたいと思います。

 前回お話したように、離婚調停自体については、弁護士なしで行うことはできますし、現にそういったケースも家庭裁判所に行って見る限りそこそこあると思います。

 それでも、弁護士を代理人につけることにはどんな意味があるか、私なりに考えたところによると、以下のところにあるかと思います。

➀ 本人に代り調停委員へ説明・対応などをする
  まえにもお話したように、調停では男女2名の調停委員が事情を聴取し、裁判官と話し合いながら落としどころなどを検討し、進めていく手続きですが、その際、譲歩を求めやすい(あるいは譲歩させると話がつけやすい)相手方に対しては、割と一方的に譲歩を求めたりすることがあります。
 本人がしっかりと自分の意見を説明したり、主張を通すことができればいいですが、多くの方は初めての調停ということもあって、よくわからない・あるいは緊張・混乱したりして自分の言い分を十分に話せないまま終わってしまいがちです。
 また、たまに法的な問題に関して、調停委員の説明があやふやだったりすることがあります。
 さらに 法的な問題が関係して複雑な事案の場合は、本人のみの対応自体厳しいこともあります。
 そこで、第三者として代理人である弁護士が事前に打ち合わせのうえ、一緒に調停に同席をして、本人の主張を代弁し、場合によっては調停委員の意向を正したりする役割を担うことになります。 

 なお、弁護士に依頼していない場合、1人だと不安なので家族と同席したいという話も聞きますが、よほどの事情がない限り、混乱を避けるため、本人以外の家族の同席を認めないのが一般です。
 ですから、本人以外に立ち会えるの基本的に弁護士のみということになります。

➁ 調停手続きの整理をする
   本来は調停委員が当事者双方の話を交通整理しながら進めるのが調停ですが、特に中途で代理人がついたときに ありがちなのが、調停委員が一方(あるいは双方)の意向に振り回され、いくつものことが中途半端に話し合われたりして いるというケースです。
   こういった場合、弁護士が調停委員にかわって双方の主張を整理し、優先的に解決すべき事項(婚姻費用)を先に 決めてもらい、その後離婚に争いなければ条件面の整理、あるいは面会交流の話を進めるよう道筋をつけていくということ もあります。

③ 調停への出席が難しい場合に代りに出頭して対応をする
  本人が仕事のため出席が難しい、あるいは病気や海外にいるため出席できない場合に弁護士が代りに出頭して対応をすることもあります。ただ、離婚成立の際には本人が出頭しなければならないので、注意が必要です。
  
 これ以外にも色々とありそうですが、弁護士が代理人となるところの意味としては、➀が一番大きいように思います。ご本人で離婚調停をしていて、手続きに疑問が出てきたときは弁護士に相談し、今後の進め方などのアドバイスを受けた方がよろしいでしょう。

夜の広島城です。



 


 

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