コラム

 公開日: 2017-05-07 

離婚するのにどのくらい時間がかかりますか?

 離婚したいと思うが、どのくらい時間がかかるのでしょうか?ーご相談の際によくご質問を頂きますが、結論としては、個別のケースによるのですが、問題・対立している内容によってある程度の目安、見通しは立てられると思います。
 離婚の手続きにはこれまでお話しましたように、話し合いによる場合と裁判所の手続きを利用する場合に大きく分かれます。

話し合いによる離婚(協議離婚)は状況次第で1か月以内でまとまることも

 話し合いによる場合というのは、協議離婚による場合ということになります。離婚自体に争いがなく、親権など子どもの問題、お金に関する問題いずれもさほど対立する点が多くなければ、ひと月以内かそれよりも早くまとまると思います。ただし、お金の支払いが内容となっている場合、特に養育費のように長期にわたる支払いを含むときは、公正証書作成となることもあります。その場合は、内容のすり合わせや公証役場への出頭・書類作成から1ヶ月以上かかることもあるでしょう。
 逆に子どもがいる、いないにかかわらず、離婚するかどうか自体で対立しているときは、話し合いでの解決では難しいため、少なくとも裁判所による調停手続きを利用しなければ先に進まないことになります。そうなると、1か月超えての解決になってきます。

調停手続きに移ったときは半年〜1年以上かかることも

  お互い離婚することに合意はしているものの、子どもの親権などで対立している、あるいはそれとあわせてお金(慰謝料・財産分与)でもめているというケースも話し合いでの離婚が難しいので、調停手続きによらざるをえなくなります。
 特に最近は結婚期間が長くないため、財産分与などお金に関してはさほど対立点はないものの、子どもの親権をめぐる対立が激しいことから、話し合いでの解決は難しく、調停手続き、場合によっては裁判に進むことも増えてきたように思います。
 調停手続きになった場合には、以前も書きましたように、調停の期日はおおむね1~2か月ごとに行われることから、半年〜1年のスパンで考えた方がよいでしょう。調停は基本的に話がまとまるまで行われるので、それ以上かかることもありえます。

裁判にまで至ると1年〜2年以上かかることも多い

 調停手続きを経ても離婚で話がまとまらなければ、裁判に進むことになりますが、その場合は前にもお話しましたように、最終的には離婚原因があるといえるかによって離婚が認められるかどうか決まってきます。
 一般的には不倫や暴力といった証拠の上でも明らかな理由でない限り、離婚原因が他方にあると判断するのは難しいことがあります。そのため、同じく離婚原因である「婚姻を継続し難い重大な事由がある」といえるか判断する指標として、別居期間が何年かを目安にしていくことになります。最近の傾向としては3年が一つの目処になっていて、その間に結婚生活を修復しようとの行動などが離婚に反対する側にみられないと、離婚が認められているような印象があります。ただ、別居期間が3年でもケースによっては離婚が認められないこともあるので注意が必要です。
 離婚をしたいと申し入れている側に結婚破綻の原因があるといえるとき(一般的には不倫のことが多いでしょう)には、いわゆる有責配偶者からの離婚請求となるので、未成年の子どもがいるかどうか、離婚を申し入れられている側の経済的な状況なども含めて考えられるため、子どもが小さければ小さいほど、離婚が認められにくく、その分別居もかなりの期間必要になってくることがあります。そのため、調停で離婚とならなければ、かなりの長期戦になりうることを覚悟する必要があります。
 裁判手続きまで至ると、お互いが主張やその裏付けになる証拠をおおむね1か月〜2か月ごとに準備し、出し合って問題点を整理した上で、話し合いの余地があれば和解手続きにより、難しいようであれば最終的には判決にまで至ります。  問題になっている内容にもよりますが、親権が対立点になっている、あるいは財産分与の対象や範囲などで争いになっている場合には比較的解決までの期間が長くなる傾向があるようです。裁判になると、1年〜2年以上かかることが多いように思います。

 離婚までのスピードを重視するか、あるいは最終的に折り合わない条件が出てきたとしてもやれるだけやってみる、主張することを重視するかによっても解決までの時間が異なってきます。どの点を重視するか、離婚の進め方も含め、弁護士に相談をしてから取りかかるのが、最終的な時間的ロスにもならずに済むのではないかと思います。

三次付近のシモクレン
 先日松江に高速バスで行った際に、帰りの休憩所で見かけた木蓮の花。赤紫色なので「シモクレン」というようです。
春に行くのは初めてでしたが、山には色とりどりの花々が咲いていて、幻想的な光景でした。

 この記事に関連する内容のコラムをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
離婚の理由いろいろ
離婚調停でかかる期間
離婚と別居期間

 

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