コラム

 公開日: 2016-07-25 

子どもから面会交流を求めることができますか?

 面会交流の話はこれまで度々取り上げてきましたし、最近はインターネットなどでもしばしば見るようになってきました。
通常、面会交流といえば、被監護者である親(つまり、現在子どもを手元で見ていない親)から他方の親へ求めたり、あるいは祖父母が子どもに会いたいという(実務上は認められていません)のが多いと思います。
 今回は子どもから現に会っていない親に対して面会交流を求められるか、考えてみたいと思います。

子どもからの面会交流申立は可能だが、その年齢により対応が異なるべき

 面会交流は親であること、あるいは子どもの監護にかかわる事情として両親の協議や家庭裁判所の判断で初めて実現される権利、と考える見解によると、子どもの福祉に資するかどうかは当然考慮するにして、あくまでも面会交流は親が子どもに対して求める権利であって、子どもが求めるものではない、ということになりそうです。
 現に、以前取り上げました、祖父母あるいはきょうだいからの面会交流を求める権利については、家庭裁判所の実務上は認められていないことからすると、子どもから親への面会交流を求めるということも実務的に認められないように思えますし、実際に子どもから申立をしたものもないようです。
 ちなみに、裁判例では、子どもが面会交流を希望しているとして、子どもをみている親から、他方の親に対して面会交流の申立をしたというケースがあります(さいたま家裁平成19年7月19日審判)。
 ただ、事案としては子どもが小学校4年生であるものの、2歳の頃に離婚をしていて、子どもに離婚したことを含めどのくらい伝えられているか疑問であることや、離婚に至るまで、あるいは離婚後も両親の間(特に申立人から相手方への連絡等)で対立があること、相手方が既に再婚をしているといった事情があります。
 そのため、そのまま面会交流を行うことで、子どもの福祉に沿わない可能性がでてくることや、相手方の新しい家庭との関係にも影響が出てくる可能性があること(さらには申立人自身も面会交流には消極的)などを踏まえ、まずは手紙のやりとり(年4回)から始めるようにと命じています。

 ただし、今後は子どもからの申立もありうるでしょうし、面会交流が子どもの福祉に資するもの、子どものためのものという点を強調して考えると、子どもの年齢によっては、認めるべき場合も出てくるでしょう。
 親権のような、子どもの監護にかかわることについては、子どもが満15歳以上の場合、家庭裁判所が判断をする前に子どもの意向をきかないといけないとなっています。実際には10歳前後以上なら、子どもの意思を確認しているようですので、面会交流についても、特に子どもが満15歳以上であればその思いを尊重した上で、条件面など調整する必要が出てくるでしょう。


松江市内古墳
 最近新しい写真がないので、これもこの間行きました松江市内の写真です。
 神魂(かもす)神社の近辺には古墳もあるようで、これは、宮内庁管理となっている古墳入口の写真です。岡山には結構古墳があり、通っていた小学校の裏山などは古墳だらけ(といっても規模は小さいですが)という感じでしたが、岡山以外、広島にしてもそうですが、あまり古墳は見かけない気がします。そういう意味で、松江市内のこの古墳も珍しいと思って、写真にとったものです。

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