コラム

2015-03-15

金融機関取引の大原則は

『金融機関対応の大原則は、
┃ 借りられる時に借りられるだけ借りることです。』
┃…金融機関が貸し出す傘はすべて「日傘」です。
┃ 「雨傘」ではありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■経営者は、「必要な時に必要な金額を借入れたい」と考えま
 す。適時適量発想です。正論ですが、対金融機関に対しては
 この論理が通じません。

金融機関が貸し出す傘はすべて「日傘」(○)です。「雨傘」(×)
ではありません。貸し出す資金が預金者から預かった預金だか
らです。損失を出すわけにはいきません。
故に金融機関は、企業に対して健全かつ前向きな資金しか貸し
出せません。

融資を受ける側の企業は、必要な時に必要な金額の借入れがで
きるように、常にその健全性を維持しておかねばなりません。
資金が必要な時には常に健全であるべきなのです。これを厳守
できるなら、「必要な時に必要な金額を借入れたい」との願い
は叶います。

一方、企業経営には、「山」あり「谷」あり、「まさか」もあ
ります。
「谷」や「まさか」の時には健全性が崩れることもあります。
このタイミングと資金を必要とするタイミングが重なった時は、
資金は必要だけれども融資は受けられない状況に陥ります。
資金が必要な時に健全性を維持する、これは容易ではありませ
ん。

■「借りられる時に借りられるだけ借りておく」ことこそ最善
  の策です。
健全な時に、近未来に遭遇するかもしれない「谷」や「まさか」
に備えて資金調達を継続して行い続けること、これ以外に方法
が見当たりません。
これこそが、金融機関対応の大原則と確信します。

■『金融機関が「借りてくれ」と頼んできた。当社は大丈夫だ。』
 とおっしゃる社長様がおられます。
その通りです。金融機関は今、この瞬間については、貴社が貸
し出せる健全な会社であることを表明しています。ただし、こ
の表明は、今、この瞬間のことであって、近い将来を担保して
いるわけではありません。
例えば、3カ月後に「谷」や「まさか」が起きた時、同じ金融
機関であっても、足元の悪さを理由に融資を謝絶するかもしれ
ません。数カ月前の言動を担保してくれません。

■「借りられる時に借りられるだけ借りておく」、ご理解いた
 だけましたでしょうか?
・金融機関が「借りてくれ」と頼んできたら、有り余るほどの
 余裕がある場合を除いて借りておきましょう。
・売上が伸びてきたら、増加運転資金を早めに調達しておきま
 しょう。
・運転資金の借入れは、一年が経過して一年分の返済で元本が
 減ったら、元の金額まで巻き返して借り直してください。
・金融機関との接点は、可能な限り持つように努力しましょう。
・創業時には、可能な限り創業融資を受けてください。
・創業間もない企業は、早めに日本政策金融公庫と保証協会付
 融資を受けて、実績を作りましょう。
・融資を受けた後も、金融機関とは誠意を持ってお付合いして
 ください。
・資金使途違反などはくれぐれも起こさないようにしましょう。

■結果として無駄な金利を払い続けることになっても、これは
 これで良いと考えましょう。
二つのリスクが想定できます。
余分に資金を借り入れて、結果として無駄な金利を払うリスク
が一つ目です。
余分と判断して借入れを起こさなかったために、資金に詰まる
リスクが二つ目です。

一つ目のリスクは読めるリスク、ある種の保険料です。それに
比べて二つ目のリスクは、起きてはならないリスクです。
底が読めません。
一つ目のリスクを取るべきではないでしょうか?

金融機関が貸し出す傘はすべて「日傘」(○)です。「雨傘」(×)
ではありません。肝に銘じてください。ゆえに、金融機関対応
の大原則は、『借りられる時に借りられるだけ借りること』で
す。論理矛盾はないはずです。

――――――――――――――――――――――――――――

○当事務所は、『貴社の財務部長代行』を廉価でお引き受けいたします。

○金融機関対応に関するご相談は、当事務所にて承っております。
お気軽にご相談ください。

この記事を書いたプロ

石田雄二税理士事務所 [ホームページ]

税理士 石田雄二

広島県広島市南区的場町1-1-21 クリスタルタワー3F [地図]
TEL:082-264-9024

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
石田雄二プロ

中小企業の財務機能を強化し、経営をサポート(1/3)

 「会社の設立を考えている方のお力になります。ぜひ、ご相談下さい」と、真摯なまなざしで熱く訴えかける石田雄二さん。会社設立と銀行融資に特化した税理士事務所の代表で、税務書類の作成などの一般的な税理士業務に加え、中小企業の経営コーチの役割も担...

石田雄二プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

起業家向け経営トレーニング、銀行融資サポート

会社名 : 石田雄二税理士事務所
住所 : 広島県広島市南区的場町1-1-21 クリスタルタワー3F [地図]
TEL : 082-264-9024

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

082-264-9024

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

石田雄二(いしだゆうじ)

石田雄二税理士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
中小企業と持たざる経営

「持たざる経営」が称賛された時期があります。今でも、生産設備を自社で保有せず、好調な業績を上げているファ...

[ 経営 ]

一般社団法人という選択

一般社団法人は、登記のみで設立することができます(一般社団法22)。社員が最低二人以上で設立が可能であり...

[ 会社設立 ]

『新規事業の数値計画を作成するコツ』

先日、あるお客様の新規事業計画書の作成をお手伝いしました。ある商品を仕入れてインターネットで販売する事業...

[ 銀行融資・補助金 ]

『業務改善助成金の拡充について』

業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者が生産性向上のための設備投資等を行い、事業場内で最も低い賃金を一...

[ 銀行融資・補助金 ]

『営業利益率+5%を目指しませんか?』

■年商約5億円、営業利益約1,000万円(減価償却費約1,500万円)の飲食業を経営しておられる社長様から...

[ 経営 ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ