コラム

2014-11-24

経営管理の要諦は、3つの指標のバランスと資金繰りです!

売上高・粗利益率・固定費の三つは極めて重要な経営指標です。
資金繰りを円滑に回しながら、この三つの指標をコントロール
することで、利益の最大化を図ることこそが経営管理の鉄則です。

売上高・粗利益率・固定費の相関関係について検証してみましょう。

■売上高が伸びると固定費は上昇する傾向にあります。

売上高を伸ばすためには、人件費や広告費等諸々の経費を要し
ます。固定費も上昇します。ただ、売上高の伸び高に対して、
固定費の伸び高を抑えることができれば、その分だけ利益が増
えます。
売上高が伸びる時に、固定費の伸びをいかにして抑えるか?こ
れが経営の要諦です。

■売上高が急激に減少する局面においては、固定費の大幅な削
減が必須です。

営業不振で売上高が激減する局面でも、固定費の削減を思い切
ってできない経営者は少なくありません。固定費は文字通り固
定費です。意図しないと削減できません。この決断の遅れが致
命傷になることを肝に銘じてください。
売上高激減なら即刻固定費の削減を行う、これが会社を守る要
諦です。

■売上高を伸ばそうとするがために、粗利益率を落としてしま
うケースは少なくありません。

安売りや無理な仕入れ・生産のための原価アップが原因です。
売上高を伸ばしても、粗利益率を落としては意味がありません。
売上高を伸ばす時の前提条件は、粗利益率を落とさないことです。
最低でも、粗利益額を落とさないように管理してください。
売上高を伸ばす時に、粗利益率をいかにして落とさないか?こ
れも経営の要諦です。

■固定費は簡単に増加します。

固定費の決裁権者は自社・自分です。人を雇い入れる、広告費
を使う、事務所を拡張する、すべて自分で決めることができます。
ゆえに、売上高の増加を前提に固定費の増加を計画した時、結
果として、売上高は伸びていないのに、固定費だけが増加して
しまう状況になりがちです。
固定費の増加を伴う経営判断は、売上高の増加基調等を見極め
て、少し遅らせながら行うことが経営の要諦です。

■粗利益率の低下を簡単に容認しないでください。

粗利益額=売上高×粗利益率、この算式を担保にして、粗利益
率が下がっても、売上高が大きく伸びれば、粗利益額も増加す
るので問題ない、とする経営判断に遭遇します。この考え方は、
原則取らないようにしましょう。これは、安売りを容認するた
めにはじき出した危険な方程式です。
粗利益率は、何が有っても守りきる、これも経営の要諦です。

■経営計画は、

1.売上高をどうするのか?どの程度伸ばす、維持する、場合
  によってはどの程度落ちることを容認する。
2.粗利益率をどうするのか?どの程度上げる、維持する、場
  合によってはどこまで落ちることを容認する。
3.固定費をどうするのか?どの程度の上昇を容認するのか?
  維持する、削減する。
この三つの組み合わせで決まります。

売上高の伸びと粗利益率の向上は利益への貢献要因、一方、固
定費の上昇は利益に対するマイナス要因、このバランスをとる
ことで、良い会社に向かって成長できます。逆に、このバラン
スが崩れると、会社は破たんに向かいます。

経営者は、売上高・粗利益率・固定費、どれにどのくらい影響
を与えるのかを常に念頭に置きながら、一つ一つ決断してくだ
さい。そして、その結果を、数値で把握してください。そのた
めに、財務諸表があります。これが経営管理です。
そして、これを続けることで、真の経営感覚が身に付きます。
多くの財務指標を駆使した高度な経営管理を中小零細企業に求
めるつもりはありません。ただ、売上高・粗利益率・固定費、
そして資金繰り、この4つの推移については、毎月~四半期
(3ヶ月)のタームで管理してください。

当事務所が提供する「資金繰り円滑化サービス」(財務部長代
行業務)は、この指標管理にも最適です。採用をご検討ください。

この記事を書いたプロ

石田雄二税理士事務所 [ホームページ]

税理士 石田雄二

広島県広島市南区的場町1-1-21 クリスタルタワー3F [地図]
TEL:082-264-9024

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
石田雄二プロ

中小企業の財務機能を強化し、経営をサポート(1/3)

 「会社の設立を考えている方のお力になります。ぜひ、ご相談下さい」と、真摯なまなざしで熱く訴えかける石田雄二さん。会社設立と銀行融資に特化した税理士事務所の代表で、税務書類の作成などの一般的な税理士業務に加え、中小企業の経営コーチの役割も担...

石田雄二プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

起業家向け経営トレーニング、銀行融資サポート

会社名 : 石田雄二税理士事務所
住所 : 広島県広島市南区的場町1-1-21 クリスタルタワー3F [地図]
TEL : 082-264-9024

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

082-264-9024

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

石田雄二(いしだゆうじ)

石田雄二税理士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
中小企業と持たざる経営

「持たざる経営」が称賛された時期があります。今でも、生産設備を自社で保有せず、好調な業績を上げているファ...

[ 経営 ]

一般社団法人という選択

一般社団法人は、登記のみで設立することができます(一般社団法22)。社員が最低二人以上で設立が可能であり...

[ 会社設立 ]

『新規事業の数値計画を作成するコツ』

先日、あるお客様の新規事業計画書の作成をお手伝いしました。ある商品を仕入れてインターネットで販売する事業...

[ 銀行融資・補助金 ]

『業務改善助成金の拡充について』

業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者が生産性向上のための設備投資等を行い、事業場内で最も低い賃金を一...

[ 銀行融資・補助金 ]

『営業利益率+5%を目指しませんか?』

■年商約5億円、営業利益約1,000万円(減価償却費約1,500万円)の飲食業を経営しておられる社長様から...

[ 経営 ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ