コラム

 公開日: 2018-05-20 

頭痛薬を飲んでも治らない、薬剤の使用過多による頭痛 私ってくすり飲み過ぎなの?

本日の話題は当院の得意とする薬剤の使用過多による頭痛について

Q1 鎮痛薬を月の半分以上も飲んでますが頭痛はいっこうによくなりません。
Q2 どうしたら、飲んでいるお薬の量を減らすことができますか?
Q3 腰痛のおくすりを飲み始めてから頭痛がひどくなりました。腰痛のお薬と頭痛薬の併用はいいですか?
このような質問があります。
このような疑問をいだかれるかたは頭痛薬を飲み過ぎて頭痛になっている可能性があります。
お薬飲み過ぎの頭痛は、薬剤の使用過多による頭痛(旧称 薬物乱用頭痛)といいます。



薬剤の使用過多による頭痛のチェック

このチェックでは、あなたが経験する頭痛すべてについて答えてください。
1.一週間に四日以上、頭痛で日常生活に支障をきたしてますか?
2.痛みや頭痛のために、市販薬あるいは処方薬を一週間に四日以上飲んでいますか?
(ただし、脳梗塞や心筋梗塞などの予防で低用量のアスピリンを飲んでいるかたはこのなかに含めないでください。)
この二つの質問のいずれかに「はい」がある場合は、薬剤の使用過多による頭痛のリスクがあります。
しかし、この質問に答えられないかたも多くいらっしゃいます。
というのは、頭痛が頻発しているかたは、自分が日々どれぐらいの量のお薬を飲んでいるのか把握できなくなっているからです。
薬剤の使用過多による頭痛になっていないのを確認するためには頭痛ダイアリーを是非記録されることをおすすめします。

Q1 鎮痛薬を月の半分以上も飲んでますが頭痛はいっこうによく

50歳女性
若いころから生理前になると頭痛で悩んでました。
しかし、市販薬で対応できてました。
更年期障害がではじめてから市販薬の量が増えて、ほぼ毎日のように頭痛がきそうになるたびにお薬を飲んでます。
最近、市販薬が効果なくなりました。
どうしたらようでしょう?
A1 薬剤の使用過多による頭痛になっている可能性があります。
早めにお薬を飲むのは誤りではありませんが、片頭痛患者さんによくある予兆期にお薬を飲むのは通常は避けていただきたかったです。
予兆期には、肩こりや音や光やにおいに過敏になる、あくびや過食、気分がブルーになるなどあります。
片頭痛患者さんの半数以上で経験します。
頭痛が起こってから市販薬を飲むのでは30分位は頭痛を我慢しないといけなくなります。
そのため、予兆期の市販薬を飲むかたがいらっしゃいます。
その結果、月に10日以上、頭痛薬をのむようになると薬剤の使用過多による頭痛になる可能性がでてきます。
薬剤の使用過多による頭痛では、お薬が効いている期間がだんだん短くなります。
その結果、お薬の必要量が増えます。
脳の疼痛を制御するシステムに異常をきたします。
お薬をのむと余計に痛みを感じやすい状態になります。
いま飲んでいるお薬をやめるための治療を受けてください。

Q2 どうしたら、飲んでいるお薬の量を減らすことができますか

40代男性
頭の片方のこめかみあたりから首すじにかけてずきずきと痛みはじめ、市販薬を手放すことができなくなりました。
セデス、バファリン、ナロンエース、イブなどいろいろな種類の鎮痛薬を毎日飲み続けてますが、飲み過ぎではないかと心配になってます。
どうしたら、お薬の量を減らすことができますか?
A1 薬剤の使用過多による頭痛の疑いがあります。頭痛外来を受診されてください。
薬剤の使用過多による頭痛の状態です。
治療の基本はいままで飲んでいる市販薬をすべてやめることです。
そして片頭痛の予防薬をのみます。
一時的にひどくなる頭痛に対してはトリプタン製剤やカフェインなどが添加されてない鎮痛薬を使用します。
薬剤の使用過多による頭痛は、脳が痛みに対し過敏になった状態です。
知覚過敏の結果、めまいや耳鳴りやしびれ感を併発することもあります。
脳のなかに脳腫瘍などの異常は出現してないか画像診断をする必要もあります。
きちんと頭痛外来を受診してください。
正しい診断のもと、正しい指導が必要です。
我々専門医はいろいろな工夫をして対処していきます。
(一回の受診でお薬を止めれなくても後ろめたい気持ちにならず、再診をつづけることが大切です。)

Q3 腰痛のおくすりを飲み始めてから頭痛がひどくなりました。

30代男性
腰椎椎間板ヘルニアと診断されて腰痛のためにトラムセットという鎮痛剤を処方されております。
長年の片頭痛が最近ひどくなりました。
A3 処方している先生も知らないうちにおこっている薬剤の使用過多による頭痛かもしれません。
整形外科疾患では鎮痛剤を連日投与することは基本です。
長期間連用されていてもなんともない方が大多数です。
しかし、片頭痛があるかたには注意していただきたいところでした。
鎮痛薬は2-3週間の使用ではまったく問題はありません。
三か月以上にわたって飲むときには薬剤の使用過多による頭痛を併発してしまうことがあります。
病院の問診のときにお薬のアレルギーの項目に
「片頭痛があり長期鎮痛薬は飲めません」と書いていただいたらよいかと思います。
しかし薬剤の使用過多による頭痛についてご存じでないお医者さんも多いので、何故かと質問されるかもしれません。
そのようなときは、本コラムを先生に見せてあげてください。

当院を受診していただけるかたへ

当院は予約なくても受付時間内でしたらいつでも受診されてください。
初診のかたは初診受付というシステムもつかっております。
ホームページ右上からお入りいただけると助かります。
*当院の前の道路(江波線を東に一本入ります)は南から北の一方通行ですのでお気をつけください。

この記事を書いたプロ

いのうえ内科脳神経内科クリニック [ホームページ]

内科医 井上健

広島県広島市中区舟入川口町5-7 [地図]
TEL:082-233-0747

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

11

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
当院の案内

診療時間 午前 9:00〜12:30 午後14:00〜18:00※休診日 木曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日※受付時間は診療終了時間の30分前です。ただし急患はこの限りではあ...

 
このプロの紹介記事
井上健 いのうえけん

頭痛で苦しむ患者さんを一人でも多く助けたい(1/3)

 日本人の840万人が罹患しているとされる片頭痛。苦しんだ経験のある方も多いのではないでしょうか。これくらいは仕方ないと我慢しがちな頭痛ですが、「頑張ればかなりのレベルでコントロールできますよ」と話すのは、いのうえ内科脳神経クリニックの院長...

井上健プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

内科・脳神経内科医としての十分な経験をもつ頭痛診療医

医院名 : いのうえ内科脳神経内科クリニック
住所 : 広島県広島市中区舟入川口町5-7 [地図]
TEL : 082-233-0747

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

082-233-0747

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

井上健(いのうえけん)

いのうえ内科脳神経内科クリニック

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
お子さんの頭痛について 予防医学についても
イメージ

広島市内で医院を開業しております井上です。本日は小児の頭痛についての話題です。当院には、比較的難治の頭...

[ 小児と頭痛 ]

片頭痛と経済的損失 たかが頭痛といわないで!経済的にも社会問題をひきおこしてます!
イメージ

いのうえ内科脳神経クリニック院長の井上です。本日もマイベストプロのコラムを読んでいただきありがとうござい...

[ 広島の頭痛外来 ]

これをやればあなたの片頭痛は完治します!
イメージ

頭痛診療に情熱をささげてます井上です(笑)。 6月になり厚生労働省が医療機関のホームページにたいする広告...

[ 広島の頭痛外来 ]

ストレス解消法とは?広島テレビ局の取材前に!
イメージ

広島で頭痛疾患を中心とした内科診療をおこなっております。本日は頭痛疾患などに関連の多いストレスについてで...

[ 漢方薬と頭痛  ]

診断されないひどい頭痛。日に日に悪くなってきます!頭痛専門医のドアをノックしてください。
イメージ

本日は非常にめずらしい病気の紹介です。静脈洞血栓症です。めずらしい病気ですが、最初の症状は頭痛のみとい...

[ 広島の頭痛外来 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ