コラム

 公開日: 2017-08-20  最終更新日: 2017-09-08

マインドフルネス


緊張型頭痛について先日コラムを書きました。その中でマインドフルネスという言葉を用いました。今回はそのマインドフルネスについてです。

マインドフルネスは「注意する」と直訳しますが「今現在において起こっている内面的な経験および外的な経験に注意を向ける心理的な過程のこと」をいいます。つまり「今」にのみ注目するわけです。過去に起こったことは全て雑念です。現在の自分はなにをしているか。つまり呼吸をしている、椅子に座ってるのでおしりが椅子にあたっている、体は重力に引っ張られている、外では小鳥が鳴いている、なにか香りがするなどに注意を向けるのです。呼吸と五感にのみ注意をむけることにより大脳を休息させてあげるというのが神経科学的な理屈になります。

ですので、緊張型頭痛の治療にはもちろん有効ですが、うつ病の治療であったり免疫力を高めたりするのにも有効であったりします。実際、米国などではうつ病の治療で薬を使用するという選択枝よりもマインドフルネスを利用した認知行動療法やマインドフルネスで得られるような脳の状態を磁気治療(頭痛治療でも応用されてます)がさかんになっております。

神経生理学的に背外側前頭前野(DLPFC) の血流の上昇がマインドフルネス状態によってもたらされることが証明されてます。また瞑想実践者においてはこの部位の大脳皮質の容量が増えるといわれております。
そして、この部位は、不安感が少ない方や神経症的スコアーが低い方には血流増多をみとめ、注意欠陥障害や躁うつ病患者さんアルコール依存症の患者さんにおいては血流低下がみられます。一方、ストレスによって増加される扁桃体(へんとうたい)の血流はマインドフルネス状態によって低下すると言われております。

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