コラム

 公開日: 2017-06-27 

「i DeCo」 に対する感心の高さ。

ファイナンシャルプランナーの永柄正智@CFPです。

7月9日(日)に、日本FP協会広島支部主催の「FPフォーラム in 福山」で
iDeCo(個人型確定拠出年金)についてお話しをさせていただくのですが、
既にお申し込みの方が、定員の30名を超えてしまったようです。



皆さんの「iDeCo」に対する感心の高さをあらためて実感しますね。

さて、それでは何故こんなにiDeCoに対して感心が高いのでしょうか?

それは、新聞等々でiDeCoについて見たり聞いたりしたことはあっても、
実際に話を聞いてみないと理解することが難しいと感じている方が多くいらっしゃるからではないでしょうか。
また、どうやって始めたらいいのかもわかりずらい点ですよね。




上の図をご覧ください。

iDeCoのメリットですが、税制面で見ると大きく分けて3つの段階で優遇があります。
(税制優遇以外にもメリットは多々ありますが、今回は税制優遇に焦点を絞ります)


まず一つめは、掛金を積み立てる段階での税制優遇です。

例えば、生命保険料控除では、保険料の支払いに対する所得控除の上限は4万円(または5万円)などと定められています。
ところが、確定拠出年金制度では掛金の全額が所得控除の対象となるのです。

例示すると、以下の図のようになります。




つまり、仮に年収が500万円で、所得税率10%、住民税率10%(合わせて20%)の方が、年間24万円の掛金をiDeCoに積立た場合、4万8千円の節税効果を生む計算になります。
投資に対して20%の運用益を得たことと同じ効果ですよね。


次に、「運用時」の税制優遇についてですが、日本では運用時に利益が出た場合には、利益に対して20.315%の税金が課されます。
例えば株式の売買によって10万円の値上がり益が発生した場合、課税後には約8万円しか受け取ることができません。

しかし、iDeCoの口座で運用している資産には運用益に対する課税がありませんので、口座の運用で得た運用益はそのまま全額を再投資に回せる訳です。

運用時に課税されるのと課税されないのとでは、運用期間が長くなればなるほど運用成果への影響度が大きくなります。
つまり、運用の目的が「老後の資産形成」であるならば、間違いなくiDeCoを活用することが得策なのは明らかです。


そして最後に、「受給時」の優遇税制についてです。

iDeCoでは、積み立てた掛金を一時金として受け取る場合には「退職所得控除」と言われる制度が適用されます。
退職所得控除とは、長年の働きにもとづいて支払われる退職金が、老後の貴重な財産になりうるお金であることを考慮して設けられた税制優遇措置で、勤続20年までの期間は年間40万円(20年で800万円)、それ以降は年間70万円ずつの退職金の控除枠が増えていくという制度です。

例えば、大卒で60歳定年退職(勤続38年)された方ならば、2060万円までの退職金は非課税で受け取ることができます。

なんとこの退職所得控除がiDeCoにも適用されるのです。
iDeCoでは、積立期間が勤続年数としてカウントされるため、大きな節税効果が期待できます。
※将来積立金を年金として取る場合には、公的年金等控除が適用されます。




上の図をご覧ください。
iDeCoを活用して、月々2万円を25年間、利回り3%で運用した場合の例ですが、運用時に課税されるのと課税されないのでは、受け取る金額に約60万円の差が生まれます。

またこの場合は退職所得控除が適用されますので、25年間積立を行った場合の退職所得控除枠は1,150万円になります。
したがって図の例では受取時に税金が課されません。


以上のように、「拠出時」「運用時」「受給時」の3段階で税制優遇が受けられる老後の資金を準備できる制度は、確定拠出年金制度ぐらいしか存在していません。

これからは、公的年金にプラスして、「自分年金」を準備する時代です。
まずは第一歩を踏み出すことが大切ではないでしょうか。

福利厚生の一環として行われる社員研修や確定拠出年金導入企業で継続研修など、
研修やセミナー講師のご依頼も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

「i DeCo (イデコ)」や「NISA」、「家計の見直し」、「相続問題や相続手続き」に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

アドバンス経営法務事務所 [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 永柄正智

広島県福山市久松台2-16-15 [地図]
TEL:084-994-3350

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
永柄正智 ながえまさとも

ライフプランを精査し節税効果高い確定拠出年金導入を提案(1/3)

 アドバンス経営事務所の代表・永柄正智さんは、関西地方の自治体に20年間勤務。都市再開発事業や観光振興など幅広い業務に従事してきました。その後、外資系企業に勤務する妻の海外赴任が決まったこともあり、独立を決意。ファイナンシャルプランナーの資...

永柄正智プロに相談してみよう!

中国新聞社 マイベストプロ

個人や法人の「確定拠出年金制度」の活用を強力にサポートします

会社名 : アドバンス経営法務事務所
住所 : 広島県福山市久松台2-16-15 [地図]
TEL : 084-994-3350

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

084-994-3350

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

永柄正智(ながえまさとも)

アドバンス経営法務事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

とてもわかりやすい説明で加入のメリットが理解できました!

個人事業を営んでいるため日頃から多忙なこともあり、これま...

M・K
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(4

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
確定拠出年金は老後の安心のための最強のツール。
イメージ

来年の1月から、確定拠出年金にこれまで加入することが認められていなかった公務員や専業主婦の方なども加入できる...

[ 確定拠出年金 ]

日本で最も優れた資産形成手段とは
イメージ

ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領選挙で勝利をして以来、あれよあれよという間に円安と株高が進み、資...

[ 確定拠出年金 ]

シンガポールでのF1開催が4年間の契約延長で合意
イメージ

皆さんこんにちは。ファイナンシャルプランナー@CFPの永柄正智です。今回は、一昨日開催されたF1シン...

[ 海外情報 ]

なぜ資産運用が必要なのかを考える。
イメージ

皆さんこんにちは。ファイナンシャルプランナー@CFPの永柄正智です。今年から、ほぼ全ての現役世代が...

[ 資産形成のコツ ]

広島からシンガポールへの行き方について。
イメージ

ファイナンシャルプランナーの永柄正智@CFPです。今回は海外への行き方に関するお話しです。海外旅行...

[ 海外情報 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ