コラム

2012-04-02

「多難なフレッシャーズ」

新年度の始まりにふさわしく、今朝はいかにも…という
フレッシャーズをあちらこちらで見かけることができた。

こっちが勝手にフレッシャーズだと思っているだけかも
しれないけど、多分間違いない。

全身に緊張感が漂って、どことなく頼りない。
全体的に社会人の空気に馴染んでないのだ。

日本ではこれも風物詩のようで、それもまた良しだけど。

/////////////////

でも、この風物詩もなくなるのかも。
今年の高島屋入社式は、正装禁止だったという。

「スーツを着てください」と言われるほうが、はるかに簡単。
入社式に着ていくカジュアルなんて、どこまで崩していいものやら…

若さと自由な発想だけで、既存のデパートカルチャーを崩し、
お偉方の常識を覆し納得させることができるのかしらん?

よく「創造的破壊」というけれど、ただ崩すのではなくて
価値あるものを創造するために崩すのは、相当な力量がいる。

オシャレだって、マナーだって、敬語だって
ほどよく崩せるのは上級者クラスだ。

基本がきっちりわかっているから崩し方もわかる。
最初から崩れていたら、崩しようもない。

/////////////////

古い話を出すのも恐縮だけど、私がデパートに入社したときは
やはりスーツだったし、髪型や身だしなみは厳しい規定があった。

流行を提案するデパートとはいえ、もとはといえば
呉服屋の老舗なのだ。それなりの歴史もあれば誇りもある。

通勤着でさえ、あまり派手にならないよう先輩や上司の顔色を
うかがっていたのが懐かしく思い出される。

正装をしないで儀式に参列することを求められる新入社員なんて、
それだけで多難な社会への船出を象徴しているように私には思えてならない。

頑張れ!フレッシャーズ!

2012年4月2日

織田直子

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