コラム

2012-02-22

「耳を鍛える」

「滑舌」の善し悪しは、口の開け方や舌の動きといった
発音によって決まるものだけど、実はもうひとつ大事なものがある。

それは「耳」。
「耳のチカラ」が大きな役割を果たす。

これは一般的には、意外に知られていないことだと思うが、
聞き取るチカラが不足していると、滑舌も悪くなりがちなのだ。

//////////////////////

これは、自分自身が滑舌訓練をしていて気づいたことでもあり、
長い間、人を指導をしていて気づいたことでもある。

たとえば、「おめでとうございます」という言葉。
滑舌の悪い人は「おめえとうございます」になる。

でも、本人は気づいていないことが多い。
自分は「おめでとうございます」と言ったつもりでも
聞き手には「おめえとうございます」にしか聞こえないのだ。

これは“聞き取るチカラ”が弱いのだ。
言い換えれば「耳」が、よく働いていないということになる。

//////////////////////

こんなとき、私の教室だったら、
「今の、“おめえとうございます”になってるよ。
もう一度、自分の耳でよく聞きながら、言ってみて」と促す。

そうすると、次はたいてい言えるようになる。
でも油断すると、またすぐに滑舌が悪くなる。

//////////////////////

自分で喋りながら、同時に自分の声を注意して聴くというのは
結構難しい。

「喋る」と「聴く」。ほぼ同時に、二つのことを意識する。
滑舌を鍛えるには、「耳」を鍛える必要があるのだ。

織田直子

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