コラム

 公開日: 2011-10-31  最終更新日: 2014-07-04

「“電話を入れる”は敬語にならない」

「電話を入れる」という表現がある。
この言い方は、身内の者に確認するとか連絡するとか、そんなイメージがある。

たとえば、営業マンが出先から会社に用事があって連絡するとか、
商談結果を報告をするとか。

あくまでも「内輪」に対しての行為(電話)なら問題はない。
しかし、お客様や外部の人に対して「電話を入れる」では、ちょっとどうかと思う。

というのも、どう考えても敬語と馴染まないのだ。

/////////////////////

「お電話を入れさせていただきます」
「お電話をお入れします」
「お電話をお入れ申し上げます」

これらは、いずれも違和感がある。
敬語を使っていながら、なんとなく品格が劣る。

こういう場合は
「お電話を差し上げます」
「お電話をさせていただきます」

などの表現がふさわしい。




/////////////////////

なんでも用法に従えば、敬語になるかと思うのは間違いで
それ自体、敬語にふさわしくない言葉というのもある。

たとえば、スラング(俗語)は、そもそもその言葉自体が
公式の場には使えない言葉なので敬語にはならない。

よく耳にする「はまる」などはいい例。
「今、何かにはまっていらっしゃいますか?」なんて
聞く人が聞けば、んっと顔をしかめられても仕方がない。

「水たまりはまる」という使い方はいいのだけど、
何かに夢中になっているときに「はまる」を使うのは下品、、、
と、言いきるのは作家の林望先生。

「私、今、マラソンにはまって〜」という言い方はスラングなのだ。
敬語にはなりえないし、あまりセンスのいい言葉とも思えない。

敬語の使い方の前に、言葉のチョイスも心得なければいけないなんて
日本語って本当にやっかいかも!

2011年10月31日

織田直子

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